車いす
歩行が困難、不可能な場合の移動手段として用いるには とても便利な用具です。室内ばかりでなく外出の際にも活用でき その機能もさまざまなものがあります。
対象者に合った車イスを活用して 生活範囲を広げてみましょう。
《 車イスの選びのポイント》
対象者の身体に合わない車いすは 使いづらく自立の妨げにもなり 安全、安楽な介護とはなりません。できるだけ対象者に合わせた車いすを選びましょう。
可能であれば 専門家とよく相談されたほうがよりベストです。
ここに揚げているのは 一般的なポイントです。
背もたれ 。。。。。肩甲骨の位置にくる
ハンドリム 。。。。自分で握って動かせる位置
アームレスト 。。。自然に肘を曲げた状態の位置
シートの高さ 。。。ひざ下の長さと同じ(フットレストを外した状態で床に足が着く)
シートの幅 。。。。腰幅にプラス5cm程度
シートの奥行き 。。深く腰掛けたときに ひざの内側よりやや短め。
《 車いすの機能別種類》
大きく 手動式と電動式との2つに分けられます。さらに目的によって下記のようにわけられます。
公的(介護保険、労災など)な支給や交付制度がありますので調べてみるのも手でしょう。
★介助用車いす
★自走式車いす
★リクライニング式 車いす
★モジュール型(オーダーメイドに近いもの)
★折りたたみ式
★(その他)電動三輪車
★(その他)シルバーカー、手押し車
★(その他)入浴、シャワー用車いす
《車いすの規格と導入の注意点》
JIS(日本工業規格)による寸法
全 長 。。。。。。。1200mm以下
全 幅 。。。。。。。700mm以下
フットレスト高。。。。。。。 50mm以上
折りたたみ幅。。。。。320mm以下
全 高 。。。。。。。1090mm以下
屋内で利用する場合は 段差の解消、廊下やドアの開口部の有効幅員が必要となってきます。屋外への外出の際は玄関の上がりかまち段差、アプローチの傾斜、段差なども考慮する必要があります。
本格的な車いす導入の際には 住環境への整備もあわせて考えていかなくてはいけないでしょう。