頭痛
私と頭痛の出会いは、小学校の頃だったかと。
遠足に行っても、運動会でも、買い物に行っても、とにかく頭が痛くなるのです。「頭が痛い」と言うのが、口癖でした。
中学に入ってからも、その傾向がひどくなるばかり。頭痛薬を飲んだり、風邪薬を飲んだり、、、。
ちょっとした事で頭痛が起こるので、不安になり、予防的に鎮痛剤を飲んだりしたことも。
社会に出てからは、頭痛がさらにひどくなってきました。
研修会などに出ると、途中で吐き気と共に、「ずきん、ずきん」と頭痛が始まり、立っていることもできなくなるのです。
また、映画を観ても、終わりの頃には映画どころではなくなり、せっかくの映画が面白くなくなったことも、しばしば。
お天気の日に外に出たり、騒音があるところに行ったり、緊張すると、もうそれだけで頭痛が始まるのです。
だんだん、そういう所に行くのも億劫になり、「頭が痛い」といっては、薬に頼ることが多くなっていました。
実は私、一度、流産を経験しているのです。
結婚２年目に、妊娠していることを知らずに、県外の友人の結婚式に出席しました。県外に行く！ということだけで頭痛が起こるので、旅行中に、何度か鎮痛剤を飲んだのです。
その後、妊娠がわかりましたが、胎児は育っておらず、泣く泣く中絶。悲しい思い出です。
鎮痛剤が原因か、そのほかに何か原因があったのかはわかりませんが、「あの時、鎮痛剤を飲まなければ、、、」という思い、今でもあることは確かです。
ちょっと話がそれてしまいましたが、今から３年ほど前に、「トリプタン系」の片頭痛治療薬が発売され、その勉強会に出た時、さ～っと目の前の霧が晴れたような気がいたしました。
私の小さい時からの経験が、「片頭痛」（昔は「偏頭痛」と書きましたが、今はこう書きます）の症状として、そこに書かれていたのです。
その片頭痛薬は、今までの鎮痛剤とは全く異なり、片頭痛時の異常な血管の拡張を抑えてくれます。しかも、短時間に。
それからというもの、私の人生はばら色（笑）
旅行、運動会、映画、講習会、、、すべてＯＫなのです。
しかも、お風呂に入っただけで、次の朝、片頭痛のため起き上がることもできなかったのですが、今はこの薬をのめば、しばらくで回復します。
「頭痛持ち」の方が世の中にはたくさんいらっしゃいますが、その頭痛の種類もいろいろあります。
1）緊張性の頭痛
肩こりから来るような頭痛です。
運動をしたり、入浴をしたりして、血行が良くなると、治まります。
どよ～んとした、後ろ頭から来るような痛みです。
鎮痛剤の飲みすぎに注意！血行を良くする「人参」製剤などが良い場合があります。
筋肉をほぐすような運動をすると、楽になることがあります。
2)片頭痛
「ずきん、ずきん」とこめかみを脈打つような痛みが特徴です。
嘔吐を伴うこともあります。
運動やお風呂は避け、頭を冷やして、暗い所で横になってください。
強い光などが刺激で起こることもあります。
血管の炎症と考えていただければ良いかと。
最近は、予防薬としてミグシス、テラナスなども出ていますので、「こんなものぐらいで、、」などと思わず、受診なさってください。
多分、専門医でなければ、おわかりにならないかと。
先ほど私が書きましたトリプタン系の薬、現在４種類出ております。
人によって、効く、効かないがあるようですので、専門医にご相談ください。
Ａ）イミグラン
注射、内服薬、点鼻の３剤形が出ています。
*注射は発作が起きた時に受診しなければならないですが、効きは速いという利点が
*内服は手軽に飲めますが、効くまで最低２時間ぐらいかかります（私は４時間ぐらいかかりました）
*点鼻は嘔吐があって飲めないときに良い！と開発されたのですが、
実際に使ってみると、 鼻からのどに点鼻した薬が降りてきて、苦くて吐き気が増長されてしまいました。
B)ゾーミッグ
内服のみです。
普通に水で飲むタイプと、口の中で溶ける「ＲＭ］があります。
Ｃ）レルパックス
内服のみです。
Ｄ）マクサルト
内服と、口の中で溶ける「ＲＰＤ］があります。
実は私、全部の薬、飲んでみました。効かないのものがあったり、時間がかかりすぎたりするものがあり、今は「マクサルトＲＰＤ］の愛用者です 。
3）群発性頭痛
これはなったことがないので、あんまり詳しくはないのですが、周期的に目の後ろがえぐられるように、痛くなるそうです。
もっとも多いのが、緊張性の頭痛で、片頭痛を併発していることもたびたび。
そういえば、若い時、頭が痛くない日、なかったなぁ～。
きっと、緊張性の頭痛と片頭痛、併発だったんだなって。
ただ片頭痛、年齢と共 に治まって行くようで、最近起こらないのは、年のせいか、、、と、ちょっぴり暗くなってます。
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