ワールドホリスティックアソシェーション公式ブログ

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シュタイナー研究 遠藤真理


関原先生からバトンタッチいただきました遠藤真理です。

新潟で「シュタイナー通信」を、仲間といっしょに作っています。
先日、恥も外聞もなく(元からない、という周囲の大概の声はムシして)、
オイリュトミーの小さな発表会に出演しました。オイリュトミーを観る側
なら、かなりの年数と公演を費やしているのですが、実際、少人数とは
いいながら、人前でクライト(オイリュトミー専用の絹の衣装)をつけ、
踊るのは初めてのことでした。

立場を逆転すると、実にたくさんの気付きがありますね。
わずか8分の舞台、というより、そこへ至るプロセスの中で今まで見え
ていなかったことに幾つも目が見開かれたようです。特に、リハの時の
集中した時間枠の中で発見したことがあまりにたくさんなので驚きでした。

ということで、たまには医療関係者以外の一クライアントが、常日頃感
じていることを綴ってみるのもよいかな?と。

実はたった今、某労災病院(^^;から帰宅したばかり。
身内が、一週間前から頭痛と吐き気と手の痺れが続くというので、急遽
数人で付き添いとなりました。久しぶりに大きな病院の一般外来へ足を
運び、あの独特の雰囲気を味わってきました。

問診表に書きこみ、CTの検査。ここまでは、比較的時間的にも
スムーズな流れでした。ところが、検査までの待ち時間は2時間弱。
途中、私は病気ではないので(^^;、ぐっすり熟睡して親戚から呆れら
れましたが、検査にかかった時間は5分。その写真をもって脳神経
外科へ行ったわけですが、その間、本人も誰も写真を出して見よう
としなかったのが不思議です。私なら受けとったらすぐ、判断できる、
できないは別として、開けてみるのに、と思いました。

結果は、脳外科的には血管には異常もなく、おそらく神経症だろうとの
こと。リエゾンもありましたが、受けずに当人を含め全員遅い昼食をと
りに、ラーメン屋さんに立ち寄るというおまけつきでした(^^;。

たぶん、これは一般のクライアントが普通に感じていることでしょうけれど、

1 病院は時間(とお金)をとられるところ。
2 最新式の精密検査・治療技術に信頼をおき、医師は二の次。
3 身体の検査結果(目に見えるもの)が正常なら、精神的苦痛は“気のせい”。
4 「苦痛・痛み」の専門的分断の「慣れ」による不信感。

上記の例でいえば、仕事時間をとられると思い、待つのがイヤな病人
本人は、ぎりぎりまで病院に足を運ぶことはありませんでした。担当医
は身も蓋もない言い方をすれば、当たり外れがあるが、検査機械は正
確という思いこみ。病人がその後とった行動は、精神科をあたるのでは
なく、家に帰って寝るというもの。結局、個人的・極私的・内面は、自分
しか分かりようがなく、痛みはもちこしとなったわけです。

これだけ見ても、たくさんの問題が山積みですね。

私もそうですが、普段の生活(食事・時間のリズム・仕事量・人間関係等)
を見直すまえに、「痛み」や症状がでると、すぐさま医療の専門家を頼る
方向に意識と足が向きます。

そこでフィードバックして自分のあり方に再び返ってくるような医療が、
ホリスティック、という捉え方を今のところしています。代替医療だけ
ではなく、西洋医学・東洋医学、またナチュラル・メディスンを含めた
ような。

シュタイナー的に云うと、内と外との円環をうまく閉ざすことができる
ようになること。ミクロコスモスとマクロコスモスとのコレスポンダンス
というと神聖で厳かですが、実は、大なり小なり、私たちは日常でこ
れをやっていますね。食べること然り。感動すること然り。怒りをもった
り、泣いたりすることも「外」があってのこと。

呼吸するように、閉じたり開いたりする動きの中で、あらゆることに
ホリスティックな関係性を築いていけたら、と思っています。

次は、歯科医で私の歯科主治医の上原達明さんにバトンタッチです。


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