August 28, 2004
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カテゴリ: 旅行系
「イチジカン、サンマンドン、ヤスイ、ワタシ、ボッタクラナイ」--。ベトナムを訪れた旅行者は必ず、バイクタクシーやシクロの運転手から、こんな風に声を掛けられます。特に、ホーチミン(サイゴン)市にいると、その回数や膨大。一日両手、両足の指を合わせても数えられないほどです。

アジア各国を旅行すれば、こうしたことは当たり前ですし、昨日、タンソンニャット空港に到着した時点で、すでに洗礼を浴びていたので、特段、気になりません。ただ、ベトナムのバイクタクシーのドライバーは粘り強い。必要ないと告げ、歩き去ろうとしても、4、5分は後ろをついてきます。これには、さすがに参りました。

その一方で、サイゴン名物とも言えるバイクタクシーに乗らないまま、旅を終わらせるのは画竜点睛に欠くという気もします。ちょうど今日、僕のホテルから徒歩2、30分のところにある戦争証跡博物館へ行くつもりだったので、その際に上手く利用しようと考えました。

昼過ぎ、声を掛けてきた運転手と値段交渉、市内をバイクで巡りました。走る際、顔にぶつかってくる風がとても心地良かったし、途中でスナック屋により、初めてのベトナム・コーヒーを飲めたのも素敵な経験でした。ただ、ドライバーの思いつくままに動くのを煩わしく感じ、同博物館の前で降ろしてもらい、バイクツアー終了を告げました。

思わぬ展開だったのか、運転手はしばし呆気に取られた後、すぐに「博物館見学を終えるのを待っているから、市内巡りを続けよう」と申し出ました。さらに「あなたは僕を信用していない」と、泣き出しそうな表情をしながら訴えてきます。

僕は「帰ってくれ」とだけ答えました。ツアー打ち切りの理由を説明しても良かったのですが、押し問答が続くのは目に見えています。行く先は自分で決めたいし、知らない街を観察しながら歩き回りたいと言っても、彼は理解しそうになかったからです。

しかし、げんきんなもので、交渉した料金より幾らか上乗せして渡すと、喜々として走り去って行きました。小さくなっていく彼の背中を見ながら、今度は僕が呆気に取られました。その後、思わず大笑い。見事なまでの変わりぶりに、俳優の竹中直人氏を思い浮かべたからです。。。

【参考】
竹中直人氏のプロフィール(http://dir.yahoo.co.jp/talent/16/m93-1964.html)





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Last updated  September 4, 2004 06:46:07 PM
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