読書(など)日記

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2006年05月23日
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森博嗣です。
ファミコンウォーズDSにはまってしまい、なかなか読む暇がありませんでした。。

S&Mシリーズの5作目、舞台は田舎の古い日本家屋。
壷の中にある鍵を取り出して、空の箱を開けられるか?という「パズル」が、
文字通り一番のカギになっています。
タイトルは「Who inside」との洒落。「蔵の中にいたのは誰か?」もカギです。

分厚いですがスルスルと読み終わりました。以下ネタバレ。
とりあえず「 ダイニングメッセージ 」だけでおなかいっぱいな感じだったんですが、
中盤の「 エイプリルフール 」ネタは心底驚きました。
「うわ、こんなところでこんな縦糸が入ってくるの!?」と本当にビックリ。

トリックに関しては特にありませんでした。
・マリモの記憶が飛んでいた
・死んでるから「いない」と言った
・熱湯で融ける、銀のような合金がある
どれも普通に考えても分かりそうにありません。
特に2つめ、あれだけ聞き込みしたって強調してるんだから、絶対気付くと思うんですが。。

メインのパズルはなるほど~って感じ。
でも「鉛だとあんな光沢は出ないはず」と、半ば銀だと決め付けてるセリフがあったので、
突然そんな合金が現れるのはちょっとインチキかなとも。
果たして研がずに殺傷力を持てるほどの「刃」を作れるかも疑問です。

蔵が開かなかった理由は、別の小説で同じトリックを見た気がします。
割とメジャーなトリックなのかも知れません。


感想は、
どちらかというと推理というより、萌絵周辺のドタバタを楽しむ作品になってしまいました。
犀川も段々キャラが変わってきました。「すべてがFになる」に比べると大分世俗化したなあって印象。
面白いのは面白いのですが、最初にこの作品を読んだ人はつまらないかもしれません。

追記:
森博嗣読むのは「詩的私的ジャック」以来という事に自分でビックリしました。
S&Mシリーズは全10作品のようです。やっと折り返し・・





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最終更新日  2006年05月23日 22時24分47秒
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