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"あ"さんはいばりんぼ、"か"さんは優柔不断...
いろいろな文字たちがすむ五十音村。
五十音村の住人たちが楽しみにしているのは、夜のおしゃべり。
その日も、みんなであつまって自慢話に花を咲かせていました。
ところが、
小さい"つ"には音がありません。
「音がないなんて、文字じゃない」とからかわれた小さい"つ"は
次の朝、姿を消してしまいます。
すると、どうしたことでしょう。
いらないと思っていた小さい"つ"がいなくなっただけで、
「うったえますよ」が「うたえますよ」になってしまうなど
日本語は大混乱に...。
作者の方がドイツの方というのに驚き!
というのは
ひらがなひとつひとつの性格付けが
あまりに的確であまりに納得
もしかしたら
日本人じゃないからこそ着眼出来たのかも???
と思うくらいにひらがなについて
考えることが出来ます
そして
いらない子なんて誰もいない
大きなテーマです
他にも
個性を大切にすること
人を傷つけるということ
傷ついた心を癒すこと
謝るということ
政治家への皮肉
いろいろなことが表現されています
盛り沢山ですが
窮屈ではありません
漢字はしっかり使われていますし
フリガナも少ないです
難しい熟語も使われています
大人向けのような気もしないではありませんが
高学年くらいからなら
何かを受けとめることが出来るような気もしました
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