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退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。
恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。
複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。
世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向かうのか。
それぞれの理由で、殺人を犯した三人は少年院で邂逅を果たす。
しかし、
人殺しのレッテルを貼られた彼らにとって、
そこは想像を絶する地獄であった...。
苛烈ないじめを受ける久藤は、
混乱の中で自らを律し続ける葛城の精神性に強い興味を持つ。
やがて、少年院を出て社会復帰を遂げた三人には、
さらなる地獄が待ち受けていた。
社会復帰後も失意の中にいた久藤は、
友人水嶋の提案で、銀行強盗を計画し、
神原と葛城にも協力を依頼する。
三人は、
神原の提案で
少年院時代の知り合いである米山と黒沢にも協力を依頼する。
三人の迷える魂の彷徨の果てにあるものとは?
三人三様の中学生たち
彼らがそれぞれに語り部となって
自らの身の上を語っていきます
時には吐き気をもよおし
時には混乱し
時には謎に包まれ
読み進んでいきました
被害者だって
被害者遺族だって
もう
ドロドロ、ドロドロ...
ずっと
理解不能な心情
理解不能な状況
の
連続だったのですが
終わりが近づくにつれて
見えてくるものが...
個人的に
一番「わかりやすく、どこにでもいそう」と思っていた彼
が
実は...
理解不能ワールドなのに
胸に迫ってきて
読みながら不快な気分になったりも...
それでも
続きを求めさせられる
作者の力技に巻き込まれて
ありえない事を疑似体験したような・・・
そんな気分にさせられた
作品だったのでした
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