もう…何がなんだか日記

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お尻ダンス

長次郎、哀れ…

侍として切腹して果てた、と言っても

例によって歴史に疎い私なので認識間違ってるかもしれないけど―

聞くところによると、長次郎は謝礼として受け取ったお金を
本当なら皆と分け合い、亀山社中の運営のために用いなければいけないのに、
自分ひとりのために着服してしまったため
留学が天候のせいで頓挫してしまったところを社中メンバーに捕まり
規則違反として切腹を命じられたのだとか…

それが本当なら、龍馬が留守中を良いことに
他の皆で寄ってたかって長次郎を殺してしまったことになる。

清く正しく美しく、をモットーとする『龍馬伝』だから
長次郎自身が責任を感じて自ら決意…という展開にして
綺麗に纏め様としたのだろうね。

だけど…

経済的なことに頭を悩ませる長次郎に
「武士は食わねど高楊枝」などと理想論で責め立て
「偽侍」との暴言まで吐いて結果的に追い詰めてしまった亀山社中は
やっぱクリーンとは言えないと思うなあ。

確かに龍馬の言う通り、
社中は私利私欲には走らない…というところを示して信頼を得る、という理屈は分かる。
薩摩に対し、まだまだ複雑な思いを抱く長州人は多いから
名義に関して臨機応変に対処したところも良いと思う。

でも、他に考えるべきところをスルーし過ぎちゃったんじゃ？

長次郎の言う通り、
皆が自慢気に着ていた白袴も
そもそも皆の日々の食料も
元商人の彼だから上手く捻出できたのだろう。
私利私欲と言うと汚く狡い響きがあるけど、
必要経費ってのもあるんじゃ…？

だから、長次郎のやり方がマズイのならば
どの様な方法を取れば良いのか皆で考えるべきなのに
ただただ責めるだけ…

規則違反という理由の方がまだ正当性がある。
それを掲げて結果的にリンチしてしまった史実も難だけど、
酒を飲んで理想論のみで盛り上がり
浮いている人物は目の敵にして吊る仕上げ
差別意識丸出しの暴言を吐く…

こちらの方が人間的にもっと醜いんじゃ…

いや、精神的な面を見るならリアル社中も似た様なもんで
『龍馬伝』社中は切腹を命じるどころか、長次郎の死を悼み自分らの態度を反省した
そこがクリーンなのよ！
ってところ？

上手いこと、その場に龍馬がいなかったのは史実らしい。

龍馬自身が切腹を命じたという説もあるにはあるらしいけど、
京都に行っていたのは事実らしいから、彼は関わっていない可能性が高い。
それに後に妻のお龍に、自分がいたら死なせなかった…と言っていたらしいしな。

でなければ、
龍馬を肝心のところから外すという、いつもの『龍馬伝』流ということで
ツッコミの対象になっていたところ（笑）

皆が笑って暮らせる世の中にするのは難しい…と
お元に愚痴る龍馬の図―

長次郎の死を悲しむと共に、
社中の僅かな人数の中でも真の平和が実現できていないことを
心の底から嘆いていたのではないかと思い、
今迄で一番、彼に感情移入できたシーンだったかもしれない。

長次郎の最後の写真は、リアル長次郎の写真と髪の乱れまで似せていて
こういう細やかさは好きぜよ。

似てるって言えばオープニングでの写真を撮るシーンで
龍馬と長次郎が並んだ時
「顔が似てる、つーかソックリ」
と思ってしまったがぜよ。
ファンの皆さん、スミマセンスミマセン

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