2回目フル初サブスリー達成


『サブスリー』とは、簡単に言えばフルマラソン42.195kmを3時間切って走りきること。

【完走記】
2回目のフルマラソンというのに今回の目標は欲を持ってサブスリー!42.195kmを3時間で走るには、4分30秒/kmでは遅い。4分15秒/kmで2時間58分30秒、これが最低ラインだ。つまり5kmは21分15秒を切る走りを維持しなければならない。半年間この日のために過酷な猛特訓をしてきた。作戦は、始め5Kを22分で入り徐々にペースアップ半分の21km地点前後では20分台イーブン。そして魔の30k以降また21・22分台でいこうというものであった。しかし・・・

・1-5km:19分46秒 
 スタート直後、雨がやんだ。そのとたん、陸連登録選手の集団がいきなり高速スタート。自分には速すぎる高速ペースに巻き込まれた。自分はろくにアップせずスタートしたため体があたたまってなく、このペースはないな~と思ったが・・・、一旦ピッチリズムをつくってしまった以上あとにひけずそのままつっこんでいった。

・5-10km:19分52秒(計39分38秒)
 なんと10kmを40分切ってしまった!フルでこのタイムは本当にやばいと思いつつ「こうなったらとことんつっこんでやる!」と開き直った。
&10Kをすぎると市街地を抜けまわりは一面畑で農家の人たちが沿道で応援してくれる。みんなすごくあたたかい応援をしてくれるのでついつい飛ばしてしまうことに・・・。

・10-15km:20分05秒(計59分43秒)
・15-20km:20分27秒(計1時間20分11秒)
 まだまだ快調!

・20-25km:20分32秒(計1時間40分44秒)
・25-30km:21分19秒(計2時間02分03秒) 
 ハーフ地点で1時間24分10秒・・・確実にこれは速早過ぎるといまさら不安になるが、ここまできて今更引き下がれない!前半バネを使いすぎたせいで足がどんどん重くなってゆくが、あたたかい声援をかけられ笑顔で走れる。

そして・・・魔の30km通過。

・30-35km:22分08秒(計2時間24分12秒)
よく「マラソンの本当の戦いは30kmから始まる。」という。
今年3月の荒川では35km以降にきた。
今回は30km過ぎではっきりとわかるガス切れ警報発令。。
それでも「さて、これから本番だ!」と気持ちを切り替え
笑顔から必死な形相になっていった。

・35-40km:23分22秒(計2時間47分34秒)
35km過ぎ、本当にガス切れを起こし始め、だんだんと意識が朦朧に。
でも結構おいこんだ練習はしていたおかげでガスが切れても走れる。
問題は足・・・
レースペースを守れなかったこと、40km長距離トレーニングをしてこなかったこと、
長距離に耐え得るような筋力トレーニングを疎かにしていたこと、
反省していた。
完全に乳酸がでまくりの筋肉!
これはどこまでもつか?わからない。
でも絶対あきらめない!
必死に腕を振る!
振りまくる!
腕を振れば足がついてくる。
そしてやっと筑波大学構内が見えてきた!
歯を食いしばり叫ぶ「ほうぉー」

・40-finish:10分29秒

残り3kmが見えた瞬間、一度は気持ちを盛り返したが・・
もはや最後に振り絞る力はなかった。
残り3kmは、1kmごとに表示板が掲げられている。
たった1kmが果てしなく遠く感じられた。
残り2km!時計をみるとkm5分でもサブスリーだが、一瞬でも安心できない。
油断したら歩いてしまいそうになる。まじで生き地獄。
そして、永遠に続くかと思われるような残り1km。自分との戦いのクライマックス。ぜってー勝つ!気合をなんとか入れなおした。

競技場に入り、トラックを一周して最後のストレートに入る。
もうほとんど何も考えられない。
万歳しながら倒れ込むようにしてゴール。
そのまま芝生に寝転がった。
「終わった・・・」

total2時間58分03秒(nettime2時間57分58秒)

ゴール後芝生から時計の表示板をみると、まだ2時間59分。
「完全にサブスリーやっちった」
達成感の前に、苦しみから解放された安堵感の方が大きく、しばらく立ち上がれず、空を眺める。

本当に本当に苦しすぎた初サブスリー。
だが徐々に今まで味わったことのない感動が襲ってくる。しかも横にお世話になった金哲彦さんがいて起こしてくれた。
ほんとに限界を超え、とことんやりきった感が最高で、めっさうまいビールを仲間と飲みながら、ベロンベロンでつくばを後にしました。


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