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こんなものですが
貴志祐介作品(3冊)
出版社:角川書店(平成11年)(現在文庫あり)
感想:
二宮和也主演で松浦あやも出てた映画の原作。
まだ、映画は見ていない。
ドラマでもそうだが、一般的に映像化されることで、とりわけキャスト
に関して、さまざま人によって意見があるところだろう。
この作品は映画化を知る前からずっと気になっていて、
「こんなにもせつない殺人者が かつていただろうか」
という帯に惹かれ、とうとう読んだ。
【映画批評】
中途半端な青春映画になっちゃってすごく残念だ。
メラメラと燃えさかるだけの「赤い炎」ではダメなんだよ。
憤怒を秘めて、そして冷静に行動する「青の炎」は感じられなかった。
何より、殺人を犯すまでの過程、心境に至るまでの「覚悟」というものが
感じられなかったんだよね。「切迫さ」というか。
殺人の対象は、平穏な家庭を乱す、汚らわしく、忌むべき排除しなくてはならない、母や妹を不安に陥れる存在な訳でしょ。
なら、もっと過程を丁寧に描いてくれないと。全然「せつない」殺人者になっていなかった。
「ロードレーサー」を「それ自転車?」っていうシーン、繰り返し多すぎ。この存在ももっと大事に扱って欲しいところなんだよね。彼を象徴している存在であるとも思うので。まあ、そこを映画で押さえてはいて、刑事、母が乗ってみるところは、少年の気持ちを分かりたいという意味づけなんだろう。
刑事役の中村梅雀は適役。山本カンサイ、もっと違う役者の方が良かったな。
「痛みを言葉に変える」というセリフがあったけども、これは自分自身に問いかけることで少しでも和らげていたという解釈とすれば、いいセリフ、うなずけるセリフだった。
書 名:黒い家
出版社:角川ホラー文庫(平成10年)
感想:
書 名:天使の囀り
出版社:角川ホラー文庫(平成12年)
感 想:
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