令030107
ハッピー・オールド・イヤー How to Ting
@ ヒューマントラストシネマ渋谷
令030107
ザ・プロム The Prom
@ ヒューマントラストシネマ渋谷
令030106
燃ゆる女の肖像 Portrait de la jeune fille en feu
@ TOHOシネマズシャンテ
令030105
河鍋暁斎の底力
@ 東京ステーションギャラリー
読 ん だ:
令030424
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか (早川書房、平成24年刊) Daniel Kahneman 著、村井章子 訳
(システム1とシステム2は、ぼくの次の著の基調をなす概念となる。本書に出会ってよかった。≪印象や考えのほとんどは、どこから出てきたのかわからないままに、意識経験の中に浮かび上がってくる。≫ 直観的解決の探索は自動的に行われるが、それがダメなときは、より時間をかけて頭を使う熟慮熟考へスイッチを切り替える。簡単な文章を理解したり、フランスの首都は?という問いから答えを連想する(記憶の自動機能)のはシステム1だ。システム1にとっては「自分の見たものがすべて what you see is all there is」だ。)
令030404
私たちがやったこと (マガジンハウス、平成14年刊) Rebecca Brown 著、柴田元幸 訳
(ドライで、ユーモラスで、現実の本質に向き合う非現実。現代アートをノベライズしたみたいな7つの短篇。「よき友」(A Good Man)のジム曰く「腰抜けになってるときに話すのは、ウソ。でもよかれと思って話すのはストーリーさ」。表題作 Folie a Deux の冒頭「安全のために、私たちはあなたの目をつぶして私の耳の中を焼くことに合意した」。)
令030323
近未来シミュレーション 2050日本復活 (東洋経済新報社、平成28年刊) Clyde Prestowitz 著、村上博美 監訳、小野智子 訳
(Too good to be true なストーリー。直近の日本の姿は「政府と企業間の協力関係や意思疎通がほとんど消滅し、諦めムードが日本を覆っている」というもの。ここに賢者グループの再生委員会が指針を提示して日本を再生にもっていくのだが、大きなカギとなるのが英語第二公用語化と移民人財。英語教育は、現在の無能な英語教師を退出させ民間の講師を導入するとともに、オンライン指導プログラムによる自習、高2生の1年留学、テレビ番組の日英字幕化がカギになっている。科学技術分野では、ナノテク、長寿医療、ソフトウェア開発へのオープンソースによる参入がカギ。2030年に旧来の原発が全廃され、かわりに15基の高速増殖炉(IFR)設置。JA解体。都道府県の代わりに15の州を設けて大幅な権限移譲。……残念ながら、諦めムードのまま読了。)
令030204
オペラがわかる101の質問 (アルテスパブリッシング、令和2年刊) Sabine Henze-Doehring/Sieghart Doehring 著、長木 (ちょうき)
誠司 訳 (なんと、モーツァルトの「イドメネオ」までのオペラ初期作品は初演後すぐ舞台から消え、その他のオペラも再評価されだしたのは19世紀末という。|マイアベーア「悪魔ロベール」「ユグノー教徒」「預言者」「アフリカの女」、フィリップ・グラス「アッシャー家の崩壊」「浜辺のアインシュタイン」「サティアグラハ」「アクナーテン」、Sir Peter Maxwell Davis, ジェイク・ヘギー "Dead Man Walking", "Out of Darkness"; John Adams「中国のニクソン」「クリングホッファーの死」”Doctor Atomic" , Wolfgang リーム|ペーテル・エトヴェシュ、クシシュトフ・ペンデレツキ「ルーダンの悪魔」「黒い仮面」、アーリベルト・ライマン「リア」、クリスティアン・ヨースト「ハムレット」、モニューシコ、エルケル|オペラ劇場数:ドイツ87、米国72、イタリア29、フランス28、ロシア24。)
令030203
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫、平成19年刊) F. M. Dostoyevsky 著、亀山郁夫 訳
(第4部。最後まで、長大なる独白ないし独演が読みどころなので、かくも魅力に満ちていながら演劇化しがたい。ドストエフスキー自身の多面性を腑分けして人物化している作品のように思える。いつか、読みどころだけ部分部分を原作のロシア語で読んでみたいものだ。)
令030109
英語に好かれるとっておきの方法 (岩波ジュニア新書、平成28年刊) 横山カズ 著
(≪言えるものは聞き取れる!≫ 英語の w/r 音をひと括りにしてエル音と対比させるというアプローチもいい。 ≪正しい音読をくり返すことで聞く力もついてきます。「発音ができるようになると聞き取りが楽になる」というのは、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能の相互作用についての基本的な考え方です。≫ 4技能を身につけることで、自分の中に眠っているさまざまな魅力や能力に気づくことができる。その過程で英語と自分の心が強く結びつき、英語の瞬発力が強化される。語彙を水面下の「守りの語彙」と水面上の「攻めの語彙=自由に使いまわせる語彙」という構造でとらえる。≪話すスピード(fast)の大切さについては意識されやすいが、それより重要なのが 思いつく速さ(quick)の概念。≫ No one ever died of embarrassment. 「恥かいてナンボや」)