文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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美術館・画廊メモ 14

平成24年1月15日から3月14日の美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。 (画廊展はほぼ2件に1件の割合で、これはというもののみ記録しました。)
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日) 。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成23年11月1日~平成24年1月14日の美術日誌 は、 美術館・画廊メモ 13 にあります。
このひとつ後の 平成24年3月15日~5月8日の美術日誌 は、 美術館・画廊メモ 15 にあります。


240314 「Kawaii+ 大賞展」 連動企画  microcosmos ←→ universe (~4/1) @ neutron tokyo  (南青山二丁目)
(残念ながら期待をかなり下回った。三尾あづち・あすか姉妹の作品から、世界をわしづかみにする意気が消えていた。ちやほやされすぎて、甘えがないだろうか。大槻香奈さんの作品にはおもしろいのもあるが、絵にやたら文字を書き込むのは音楽でいえば雑音、やめてもらいたい。同じことは橋本佳代子さんにも言える。)

240312  飯嶋桃代 (ももよ)  format-A (~3/24) @ 銀座ギャラリー女子美  (銀座四丁目)
(DM葉書が届いたときビックリした。葉書の中央に長さ3センチほどの毛がびっしり植えつけられていた。え、これって、郵便で出せるの!? 毛皮と版画のコラージュなど。女子美 立体藝術 博士課程修了。)

240312  蓮の会 彫刻展 (~3/24) @ 靖山画廊  (銀座五丁目)
(趣味のいいコレクターの書斎にお邪魔したような気持ち。若手彫刻家の勝田えみ、神崎泰志、小林恭子、杉浦 誠、野桑敏哉、藤本明洋、益田芳樹、丸山達也、吉水快聞の皆さんの作品。)

240312  村社由起展 (~3/17) @ ぎゃらりぃ朋  (銀座一丁目)
(繊細な人物写実テンペラ油彩、ぼく好み。昭和46年生まれ、京都精華大テキスタイルデザイン。)

240312  臼井千佳子展 (~3/18) @ Oギャラリー UP・S  (銀座一丁目)
(フランスの銅版画工房に3年間自費留学したという。ほかの作家になかなか見られないヴィヴィッドでさわやかな色づかい。エッチングとメゾチントを組み合わせた一版多色刷の 「うたかたな日々」 はメゾチントの透明感・奥行き感を生かした。人物デッサンをさらに深めれば、作品はさらに展開するだろう。)

240311  和のよそおい ―松園・清方・深水― (~3/25) @ 山種美術館  (広尾三丁目)
(うつくしい和装の女性人物画展。要すれば、ぼくのストライクゾーンど真ん中のジャンルだった。上村松園18点、鏑木清方4点、伊東深水4点をはじめ全62点、すべて所蔵品。池田輝方 (てるかた) 33歳作品の六曲一双 「夕立」 は劇の一場面のようで、これまたストライクゾーンど真ん中。橋本明治の「秋意」は、黄緑・紫・朱という合わせにくい色彩の組合せで鮮烈。森田曠平の四曲一隻 「投扇興 (とうせんきょう) 」 は、箔も使いながら油画の趣であでやか。伊東深水の 「春」 の和装デザインが大柄モダン。三輪良平 「舞妓」 は白塗りの地に血色のいい顔色で、かわいい。)

240311  第31回損保ジャパン美術財団 選抜奨励展 (~4/1) @ 損保ジャパン東郷青児美術館  (西新宿一丁目)
(昨年は、よりすぐりの作品群にいたく感動したのだが、今回は不発。注目は、戸田沙也加さん 「Chemistry」、赤ずきんちゃんと狼の曼荼羅、ストーリー性や語りをこれからどう加えていくかですね。箱嶋泰美さん 「いすたち」、赤いソファたちが生命体となり人と同じオーラを放ち、赤絨毯のホールを南洋の密林に変える。高田治さん 「鉄乃唄」、鉄片を熔接して組み上げた立像に、血管・リンパ管の赤・青・白の線を描きめぐらす。)

240309 第6回 shiseido art egg  入江早耶展 「デイリー ハピネス」 (~3/25) @ 資生堂ギャラリー  (銀座八丁目)
(物質がもっているはずのストーリーをだいじにした。観音像の絵を消した消しゴムかすを練って観音像をつくり、鉛筆の芯に炭素のダイヤを見取ってダイヤの形に彫り、靴底の合成ゴムに恐竜からできた石油を嗅いで恐竜の頭を彫りこむ。昭和58年生まれ、広島市立大デザイン工藝 院修了、ドイツ留学、現在 広島市立大アシスタントフェロー。)

240309  モダン東京1930 (~3/30) @ ノエビア銀座本社ビルギャラリー  (銀座七丁目)
(濱谷 浩さんが撮った、関東大震災後のモダンな都市風景。そのまま現代につながるはずだった光景の哀切。歴史の教科書に少なくとも2枚は欲しい。)

240307  武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 2011年度 陣内 (じんのうち) ゼミ卒業制作展 <複眼思考2012> (~3/10) @ art space kimura ASK?  (京橋三丁目)
(アートのセンスを社会につなげる、開かれた思考がすがすがしい。)

240307  ART in LIFE (~3/13) @ 銀座三越8階ギャラリー  (銀座四丁目)
(Gallery Q の上田雄三さんが三越とともに仕掛けた企画。料理にワインを組み合わせるように、家具とアートを組み合わせて見せる。)

240306  川合朋郎 (ともろう) 展 (~3/14) @ Gallery Niche  (銀座三丁目)
(浅いタイル貼りプールに群游する黒金魚とその水底の影が生む 3D 感覚の 「空を切る Slash the sky」 シリーズがやはり極めつけ。新シリーズの 「虹を描く人」 はこれから花ひらくか。昭和51年生まれ、東京藝大油画 院終了。)

240305  水口かよこ木版画展 ―Light of nature― (~3/10) @ 純画廊  (銀座一丁目)
(一時代前のビル内・室内のなにげない光景に差す光、にぶい輝き。一目で木版とわかるスタイルで、このモダンな光をとらえる才に舌をまく。いつか作品を買いたい作家だ。)

240305  橘和知里 (きつわ・ちさと) 展 (~3/10) @ Gallery 銀座フォレスト  (銀座一丁目)
(多摩美日本画3年生。細長い眼の黒ウサギというキャラをひったてて泳ぐ。蝶の描き方も丁寧だし、今後も楽しみな作家。)

240305  鈴木紗也香展 (~3/17) @ Gallery Q  (銀座一丁目)
(こんど多摩美油画 院に進学する紗也香さん。絵具の薄塗りに味がある人。今回のプールサイドの光景は樹脂メディウムを分厚く流して冒険も。いったん世に認められたスタイルから、どう脱皮していくのか、今後が楽しみ。)

240302  それぞれのかたち 長峯香菜・小林有矢 (ゆうや) ・佐藤牧子 展 (~3/3) @ San-Ai Gallery  (日本橋蛎殻町一丁目)
(小林有矢さんは多摩美工藝 (金属) 院修了、ケルト紋様をあしらった鉄製・銀メッキの丸い楯の掛け物。)

240302  坂本喜代美 陶展 (~3/3) @ San-Ai Gallery  (日本橋蛎殻町一丁目)
(あたたかな母性がつたわる、聖マリアのような天使像たち。蓋に動物、側面に階段をあしらった容器シリーズや、仔バクもかわいい。女子美大 工藝卒。)

240302  パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春 (~3/18) @ ブリジストン美術館  (京橋一丁目)
(ポスターに使われたピカソの 「女の顔」、砂を混ぜたマチエールやこげ茶と青の色づかい。常設展の Maurice Denis 「バッカス祭 (Bacchanalia)」 の快活。Zao Wou-Ki 「07.06.85」 は、水と空の饗宴。岡鹿之助の 「雪の発電所」 (昭和31年作品)。)

240301 沖渉二生誕90周年記念  沖 渉二 (おき・しょうじ) 原画展 「幻想の躁宴 (オルギア) 」 (~3/10) @ ヴァニラ画廊  (銀座六丁目)
(大正11年生まれで、いまも精力的に女性たちへの狂おしいまでの愛がこもった性画を描いてくださっている。感謝あるのみです。ときどき、痛そうなのがあるね。)

240301  大隅さよこ個展 ―まめあそび― (~3/3) @ exhibit LIVE & MORIS gallery  (銀座八丁目)
(さまざまな豆をひたすら写実し続けるひとで、2年前の卒展でも注目していた。多摩美 院修了の今回は、作品の豆々に動きと活力がみなぎる。)

240228  星崎あい “29” (~2/29) @ アート★アイガ  (八丁堀二丁目)
(たとえて言えば暗い部屋にチョコナンと坐って平然としてるような女の子の顔シリーズですが、過去ファイルを見るといろんな変遷があって、今後の展開が楽しみ。武蔵美油絵。)

240228  Jung, Yusun 1st Solo Exhibition (~3/3) @ アートスペース羅針盤  (京橋三丁目)
(ヴィヴィッドな色彩。真紅の移植ゴテにのる苗木、盛大な開花を夢見るイチジク。こころのメッセージを絵にしながらも説明的にならないところが才能。鄭有善さんは韓国・弘益大東洋画卒後、多摩美日本画 院修了予定。)

240227  廣澤 仁 展 「余波 (アフターマス)」 (~3/3) @ 養清堂画廊  (銀座五丁目)
(シルクスクリーンというジャンルのイメージを一新する、濃厚な絵具と箔づかい。武蔵野美大油絵・版画 院修了。)

240226  Irving Penn and Issey Miyake: Visual Dialogue (~4/8) @ 21_21 Design Sight  (赤坂九丁目)
(ファッションと写真が絵画と伍する瞬間。)

240226  第35回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展 (~3/4) @ 国立新美術館
(東京造形大と女子美の作品を見た。女子美洋画 院終了の戸田沙也加さんが、狼と赤頭巾令嬢の闘いの集大成とも言える 「美しさのあるところ」 を出品し圧巻。その右横は霊気がうごく厳冬の湖畔を描いた高橋舞子さんの 「情壁の先に灯を燈す」 「涙でできた石を積み」。
この日は東京藝大油画の大熊弘樹さんと落ち合い、ドローイング 「gradations 2」 をわけてもらった (dek mil)。 )


240225  G-tokyo: Beyond the art fair (~2/26) @ 森アーツセンターギャラリー  (六本木六丁目)
(期待が大きすぎて、ぼく的には不発。「アートフェアを超える」 に こだわって映像展示など交えたが、15の画廊のスペースは中途半端の連続。Kenji Taki Gallery の塩田千春新作展は、インスタレーションもドローイングも良質で、塩田さんの写真集を手に入れたくなった。)

240225  Sebastian Piras: Amerikana Diary (~3/4) @ hiromart gallery tokyo  (文京区関口一丁目)
(ニューヨークの街を切り取り、藝術家の生を1枚に凝縮したポートレートを撮る、すぐれた写真家ピラスの本邦初個展。久しぶりにギャラリストの西山博美さんとお話しできて楽しかった。)

240225  中村正義 (まさよし)  日本画壇の風雲児、新たなる全貌展 (~4/1) @ 練馬区立美術館  (練馬区貫井一丁目)
(なんとしても見なければと、昨年来たのしみにしてきた展覧会。52年の短い生涯に、崖を走りとぶように幾度も飛翔したひとだ。展覧会ポスターに使われた三島由紀夫のポートレートは、昭和43年当時のオピニオン誌 『21世紀』 の表紙を飾ったシリーズの1枚。)

240224 岐阜県美術館所蔵  ルドンとその周辺 ― 夢見る世紀末 (~3/4) @ 三菱一号館美術館  (丸の内二丁目)
(三菱一号館美術館の新収蔵作品 「グラン・ブーケ」 は、おそらく世界最大のパステル画、らしい。Odilon Redon のほか、Rodolphe Bresdin のリトグラフや、George Desvallie`res の幻想小品など、ルドン以外の作家の作品も楽しかった。)

240224  第35回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展 (~3/4) @ 国立新美術館
(まずは日大藝術学部、多摩美大、武蔵野美大の3校の作品を見た。武蔵野美大油絵の秋本かすみさんの 「哀しい思い出」 が秀逸。)

240224  第15回 文化庁メディア藝術祭受賞作品展 (~3/4) @ 国立新美術館 企画展自室1E
(5つの開催会場のうちの主会場。アニメ部門の大賞 「魔法少女まどか☆マギカ」 はおそらく、シュールにメカニカルな要素を加えた廃墟世界の描写が評価されたのだろう。「ももへの手紙」 も彩度を抑えた色合いが好感。)

240224  武田史子 (ふみこ) 展 (~3/3) @ Gallery Tsubaki  (京橋三丁目)
(エッチングとアクアチントで鳥や草木を端正に写実。東京藝大デザイン出身で版画は独学という。ひとつひとつ丁寧な仕事。装丁画も多く手掛け、銅版画作品集まで出しておられる。今回は描写対象が、静謐な室内世界から天然へと広がった。)

240224  松崎和実 [箔画IV] (~2/26) @ 柴田悦子画廊  (銀座一丁目)
(魚介を鮮烈なリアリズムで和紙に写し取り、切り取ってアクリル板に挟む。背景から浮かせた魚介図は魚影を伴って水の存在を暗示する。昇竜ならぬ 「昇鯉図」 は、十匹ほどの鯉がひとつの龍に合体変化する、凄みの逸品。透明感にすいこまれる 「仔烏賊群図」。紅と白の彩色が新鮮な「雌龍図」。)

240223  PIECES 現代日本画のスモールピース (~2/26) @ 銀座ギャラリーあづま  (銀座五丁目)
(吉敷麻里亜さんが小品を4点出品。昨年ギャラリーなつかで見た大作 「宝珠」 のキュートな女神や葡萄の部分画だ。)

240223  多摩美大日本画専攻卒業制作展 (~2/26) @ 東京銀座画廊・美術館  (銀座二丁目)
(久野 悠 (はるか) さん 「振りおろされる力」 は、猛禽のド迫力に銀白色が乱舞し、いまどき珍しい男性的作品! と思ったら、久野さんは女性だった。猛禽の足の生え方は修正が必要かも。同じ久野さんの五美大展作品は 「?」 だったけど、今後が期待できる作家。)

240222  鳥居椿展 femmelette (~2/25) @ ヴァニラ画廊  (銀座六丁目)
(驚異のデッサン力。泰西イラストの線にもブレがなく美しいが、ここ1~2年の絵画作品は女性の心のひだまでとらえて、イラストという単語を脳から消し去る深みがある。昭和57年生まれ。
鳥居椿さんのサイトを見るうち、やはり作品から去り難くなり、可憐な異形の守護天使を描く 「blengin II」 を購入(tridek ok mil + i)。)


240221  立澤香織 個展 Portrait 2 (~2/25) @ Gallery 銀座フォレスト  (銀座一丁目)
(前回のフォレスト個展で買った彼女の作品 「ライバル」 をリビングに飾ってある。今回、作品がカラフルになり、設定のウィットにも磨きがかかっているが、せっかくの女の子たちの過半を乱杭歯・隙っ歯に描いてしまったのが惜しまれる。)

240221  内田望展 (~2/25) @ Gallery Q  (銀座一丁目)
(メカニックでユーモラスなペンギンとマッコウクジラの鉄工藝に多摩美藝祭で注目し、心待ちにした個展。修了作品の whale ship が圧巻。おってブログ本篇に写真を載せます。)

240220  中野聡子 (あきこ) 展 「AXIS ~内なる軸~」 (~2/21) @ マキイマサルファインアーツ2F  (浅草橋一丁目)
(奥の壁面に立てかけた、金箔の線を柿渋板に描き込んだ 190×650 cm の平成14年の大作 「受胎」 は、芝居の背景に使いたくなる。ファイルを見ると、うごく人物を描いたドローイングに惹かれた。東北藝工大日本画出身。)

240220  戸沢佳代子展 『光と大地』 (~2/21) @ マキイマサルファインアーツ1F  (浅草橋一丁目)
(千葉県のビーチで取材した群像画。ヴィヴィッドな中間色に海外滞在経験を推測したら、案の定オーストラリアに3年間滞在していた。淡い塗りに味があり、光線の処理に工夫がある。武蔵美油絵出身。)

240220 青手彩空 坂口 健 作陶展  (~2/28) @ 日本橋高島屋6階美術工藝サロン  (日本橋二丁目)
(坂口さんに再会し、DM葉書掲載の妖しい 「青手彩掻落ぐい呑」 (dek mil + i) と、相棒の 「青手彩掻落徳利」 (dek sep mil + i) を購入。坂口さんは15~28日の会期中ずっと会場につめているのだというから頭がさがる。着実にファンも増えている。)

240217  ロサンゼルス郡立美術館 Los Angeles County Museum of Art (LACMA)
(広大な敷地と数多くの展示館の存在にまず驚く。2日間くらい過ごしたいな。幸運にも、すばらしい特別展に出会えた。The Resnick Pavillion の "In Wonderland: The Surrealist Adventures of Women Artists in Mexico and the United States". 同館の "California Design 1930-1965: Living in a Modern Way" も、さわやか。)

240212  ゲッティ美術館 The J. Paul Getty Museum
(去年12月に引続いてのロサンゼルス出張。日曜午後に急行バス720番線・761番線を乗り継いで訪問。前回行けなかった西館と南館を見た。印象派以前の写実画に惹かれる。William Adolphe Bouguerean の1880年作品 "A Young Girl Defending Herself against Eros" の娘の美しさ。さんざん話題のゴッホの 「水仙」 にもルーペ片手に対面。写真展も充実していた。)

240211  松井冬子展 ―世界中の子と友達になれる― (~3/18) @ 横浜美術館
(本人の写実・構成の実力と成山 (なるやま) 画廊のマーケティングで、とにかく大人気のひと。240名の会場でのトークも2時間前に満員御礼で、とうてい参観できなかった。)

240211  京都 細見美術館展 Part I 都の遊び・王朝の美 (~3/20) @ そごう美術館  (横浜市西区高島二丁目)
(江戸前期の街行く人々の風俗を写した屏風絵の数々がおもしろかった。名品ながら作者不明の展示品が多かったが、逆にいえば国立博物館や出光美術館で見る作者名がわかっている作品というのは、いよいよもって貴重な名品なのだと思い至る。)

240210  イ・ブル展: 私からあなたへ、私たちだけに Lee Bul: From Me, Belongs To You Only (~5/27) @ 森美術館  (六本木六丁目)
(昭和39年生まれ、ソウル在住。メッセージ性がギラギラせず、美しく伝わってくる。たましいから紡ぎだす才能の持ち主だ。「Aubade 朝の曲」 という10の鉄塔と3つの円環からなるインスタレーションで、電飾文字がエスペラントを使っていて驚く。
FINFINE NE PLU  ついにもはや
VAGANTOJ NOKTAJ  夜の放浪者たち
VITRECA BRILA JUBILA  硝子状の 光輝の 歓喜の
の3行のように。
MAM Project コーナーではシンガポールの何子彦 (Ho Tzu Nyen) さんの幻夢作品 The Cloud of Unknowing を上映。)


240210  樋口佳絵 (かえ) 展 I'm here (~2/12) @ 六本木ヒルズ A/D ギャラリー  (六本木六丁目)
(あわわあわわとあふれる子供たちの怖さと深さ。)

240210 没後150年  歌川国芳展 幕末の奇才浮世絵師 (~2/12) @ 森アーツセンターギャラリー  (六本木六丁目)
(1月5日に前期展示を見たが、展示替え後の後期展示を駆け込みで。夜7時過ぎでも、たいへんな盛況。昼は鑑賞どころじゃないだろうね。コツを知ってるぼくは、展示後半から見て閉館20分前から展示前半をゆったり楽しんだ。)

240210  替場綾乃 (かえば・あやの) 展 mourning flowers (~2/11) @ Gallery MoMo Roppongi  (六本木六丁目)
(鮮明なモノクロのレース模様をモチーフにして少女と花を。画廊の白い壁面にも黒い花々を描き込んだ。)

240210  写真展 Fashion Photography 1950-1960 (~2/26) @ 72 Gallery  (京橋三丁目)
(写真ギャラリー。前をよく通っていたのに、存在を知ったのははじめて。F.C. Gundlach (1926~ ) の写真が絵画的でおしゃれ。ほか、Jeanloup Sieff, Frank Horvat, Bettina Rheims の写真も。参考展示の Gundlach 写真集 "ModeWelten: Photographien 1950 bis heute" を見て欲しくなり、帰宅後検索したら "Vanity: Fashion Photography from the F. C. Gundlach Collection" という新刊が今月末に出ることを知り予約注文した。)

240210  野田裕示 (ひろじ) 1984-2012 (~2/25) @ ギャルリー東京ユマニテ  (京橋二丁目)
(野田裕示さんを若いときから支援しつづけた画廊の、国立新美術館との連動展。奥の部屋に並んだ昭和59年ごろの連作が、しみじみ好い。ギャラリストの佃 舞永さんとのお喋りも楽しい。)

240209  Tangled Tale ナタリー・ショウ個展 (~2/18) @ ヴァニラ画廊  (銀座六丁目)
(リトアニア出身の Natalie Shau さんの 「女の子と砂糖菓子、血と魔物の舞踏会」。写真を加工した CG 作品。)

240209  ドローイングとは何か 第2回公募入選者展 (~2/11) @ ギャルリー志門  (銀座六丁目)
(審査結果に大いに不満あり。準大賞の小田隆さん 「Giraffe Skull」 は丹念にキリンの骸骨を描き、それなりに良いが、
ぼくが推したいのは大本幸大さんの巨豚画 「Paradigm」。大本幸大作品は、昨年の五美大展で見た。いま、武蔵美油絵 院修士1年だ。
あと、妹尾真澄さんの 「鶏卵」 も美しき魔鳥の絵というべく。京都造形藝大在学。)


240209 女子美術大学学生公募企画1  佐藤沙世子×松坂紀美代×森口美樹 「sukima」 (~2/11) @ 銀座ギャラリー女子美  (銀座四丁目)
(洋画3年の3人。うち、森口美樹さんの作品はアクリル絵具を生かした思い切りのいい彩色でありながら憂愁がただよい、今後が楽しみ。)

240207  鳥越義弘展 “Scene” (~2/11) @ ガレリア・グラフィカ bis  (銀座六丁目)
(樹木のある風景。そよぎ、ざわめき、そして人間不在のせつなさまで感じさせる。昭和54年生まれ、熊本大で美術教育を学んだが、さらに筑波大で道を深めて現在博士後期過程2年在学。)

240207  民野宏之展 (~2/15) @ 靖山画廊II  (銀座五丁目)
(DM葉書に掲載の梨や電球のシブい絵よりも、レゴブロックやガラスびん、溶けたアイスキャンデーなどの絵に持ち味が鮮明に出る。昭和31年生まれ、27歳で絵を描きはじめ、その後 数十冊に及ぶ書籍の装丁を担当。
画廊では、魅惑のギャラリスト・佐甲朋子さんに久々にお会いできて、うれしかった。)


240206  作画家 今野充明個展 @ 小野画廊II  (銀座一丁目 奥野ビル1F
(画中画。日常画をタイムトンネルの向こうに嵌め込んで、こちら側には視る人の黒いシルエット。ひとつのジャンルをつくったと言える。)

240206  成瀬ノンノウ個展 「ワレワレは !!」 (~2/11) @ Gallery 銀座フォレスト  (銀座一丁目)
(独特の細い目の少女キャラが滑空闊歩する、謎のエロティシズム。鉛筆画ヌードを購入しました(sep mil)。お題はこれから考えてくれる予定です。多摩美出身の雰囲気ですが、なんと独学のひと。)

240206  井上洋介 ペン画100点 「無言主義」 展 (~2/18) @ スパンアートギャラリー  (銀座一丁目)
(連作を見ているうち、頭のなかでアニメとなって動き出した。壁の向こうの配管が入り組んだ先に、きっとこんな世界があるに違いない。)

240203 国立新美術館開館5周年  野田裕示 (ひろじ)  絵画のかたち/絵画の姿 (~4/2) @ 国立新美術館 企画展示室 2E
(このひとの赤が好きだ。ジャクソン・ポロックが、したたりの乱舞ではなく、平面を乱舞させたなら、こんな絵になったかもしれない。そんなリズムを感じさせる。客があまりに少ないが、見ごたえあり。最後のコーナーの制作過程のビデオ、時間があればもっと視ていたかった。)

240203  平原辰夫 (ひらはら・たつお) 展 (~2/11) @ Galerie Sol  (銀座六丁目)
(色彩面構成の作品。下手をすると色見本になってしまうが、岩絵具を足しては削ってつくりだしたマチエールが飽きさせない。)

240203  富崎NORI個展 つながる (~2/4) @ ヴァニラ画廊  (銀座六丁目)
(「球体関節人形」 と 「ゴシック&ロリータ」をテーマに。CG作品のほか、ひとの腕肢に球体関節のメイクをして撮った実写写真作品も。)

240203  阪本トクロウ パララックス (~2/14) @ 銀座三越8階ギャラリー
(ぴちっとした輪郭線。風景だけでなく、風まで切り取ることのできる人。余白がこれだけ多くても、余白に何かを足すことは絶対に許されない、そういう完成度だ。それはたぶん、画面の隅々にまで微妙な色調を支配する目が君臨しているからだ。
別コーナーに西川祥子作品が4点。洋書のページを焼いて、鳩や猫・馬の絵をあぶりだした。)


240202  日藝 (=日本大学藝術学部) 版画修了卒業制作展 (~2/4) @ ギャラリー川船  (京橋三丁目)
(7人展。修士のふたりが在廊中だった。大橋朋美さんは、渋紙に謄写版で刷ったような風合いの畳に足跡。吉岡寛恵さんは、風光る空の下の洋館にチェスの駒の幻影を配してみたり。)

240201  Field of Now 2012 (~2/4) @ 銀座洋協ホール  (銀座六丁目)
(11人展。うち、武蔵美油絵出身のふたりの、寓意性に富んだ作品が気に入った。
原 太一さん、昭和57年生まれ。船体が牛の骸骨でできた 「海賊船ボーン・ブル号」 に迫力あり、想像力の勝利。「少女A」 は女性の横顔を端正なリアリズムで。口もと目もとが微妙にニヤリとしていて、見飽きない。本人によれば写実的に人物を描いたのは約5年ぶりだというが、この技を活かさぬ手はない。
亀井清明さん、昭和47年生まれ。小太り男が自家薬籠中のキャラが、あれよあれよと画中で事件を起こす。「ブルータスお前もか」 「青い鳥はじめました」 など。)


240131  密木 遼 個展 ―黒い太陽― (~2/4) @ 柴田悦子画廊  (銀座一丁目)
(京大工学部を出てメーカー勤務のかたわら、キャンバス布に達磨や抽象画を。枠張りもしていないキャンバス布は、くるくると巻けて持ち運びも便利と。)

240131 全国大学版画展より 筑波大学  選選 (よりより) 展 (~2/5) @ Oギャラリー  (銀座一丁目)
(板垣あかりさんは、布にプリントしたあと綿を入れて縫いキルト状にしてから、何層にも繊維状の色彩フェルトを敷き重ねて立体着彩。波紋に浮ぶ蛸。 早川有紀さんの六角形のリトは、女性の顔を中央に配し花びらのように千の指が広がり囲む。)

240131  『新世紀SM画報』新装版出版記念 丸尾末広展 (~2/3) @ スパンアートギャラリー  (銀座二丁目)
(ジクレープリントが1万円なら、同じサイズのレフグラフプリントは高品位で和紙に刷って 5万円。言われなければ差が分からない…。)

240130  今井喬裕 (たかひろ) 展 ―Marginal Black― (~1/31) @ 泰明画廊  (銀座七丁目)
(AKB48にいそうな、はにかみげな美少女をシックに。昭和61年生まれ、多摩美卒。白日会。)

240130  阿邑 (Amulla) 隆策個展 (~2/1) @ ギャラリー日比谷  (有楽町一丁目)
(3人の裸婦画をシリーズで描いておられます。「三美人というのは、ひとりを描くより難しいので」 と。)

Amulla_2401.jpg 阿邑隆策 「トロワグラス ― 南苑III」

240129 東京藝術大学 卒業・修了作品展  (~2/3) @ 東京藝術大学構内
(今年もうれしい発見や作品再会がいろいろ。)

240128  Turner Award 2011 展覧会 (~2/3) @ Turner Gallery  (豊島区南長崎六丁目)
(かつて Gallery b. Tokyo で ぼくが彼女の作品の最初の購入者となった。その橋口美佐さんが、1,021点の応募作のなかから大賞をとった。にぎやかなのにスッキリしていて、内臓画なのに女性の肢・靴裏を橋渡しとして配することで現実とも切り結ぶ。)

Hashiguchi_Misa_2401_Turner.jpg 橋口美佐 「私は私の半分を過去へ置き去りに、もう半分を昨日の自分に着込んで生きる」

240128  東北画は可能か? (~1/29) @ Gallery Art Unlimited  (南青山二丁目)
(民家のおもしろさを再発見させてくれる藤原泰祐 (たいすけ) 作品に再会できてハッピー。
多田さやか作品に配された、訴えるようなヌードから去りがたく、小品を注文画で描いてもらうことにした。昭和61年生まれで東北藝工大日本画3年生。コラージュふうだけど、情感の込めかたを知っているひとだ。)


240128  銀塩写真の魅力III 裸婦は美しい (~2/4) @ ときの忘れもの  (南青山三丁目)

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240127 文化庁藝術家在外研修の成果  Domani・明日展 未来を担う美術家たち (~2/12) @ 国立新美術館 1E
(塩谷 亮さんの人物画 「Natallia」 は気品と知性と一抹の憂愁まで秘めた女性画。いのちに替えてもいいと思ってしまう名品。彩鳳堂画廊所蔵で、図録に不掲載なのが残念。
ポスターにも使われている津田睦美 (むつみ) さんの写真は、てっきりインドの写真かと思っていたら、ニュー・カレドニアの日系二世のポートレートだった。
山口牧子さんの、ステイニングと岩絵具を組み合わせた英式抽象画。
元田久治 (もとだ・ひさはる) さんの廃墟画は、何度見ても想像脳を活性化してくれる。豪州テーマの作品が目立つのは、豪州研修の成果だったんだ。
45周年特別展示は53名の1人1点。注目は、田村能里子 (のりこ) さん 「砂の箱舟」、2人の老人をやや透かしかげんに描いて幻想感が生まれた。今井信吾さん 「卓の景」、赤いテーブルの若い女性の瞬間をスナップふうに。相笠昌義 (あいがさ・まさよし) さん「スペインにて プラサ マヨール」。小嶋悠司さん 「穢土 ― 希求」。玉川信一さん 「灰の光」。小林孝亘 (たかのぶ) さん 「Sitting Fire」。)


240127  Liaison 2012 (~2/10) @ Gallery Art Unlimited  (南青山一丁目)
(5人展。うち、枝 史織さんの新作5点。モノクロなのに色彩感あり。配した小さなヌードの光と陰がみごと。丁寧な細かい作業は、さすが。枝さんの藝大での師匠・齋藤芽生さんの 『徒花図鑑』 を購入。)

240127  My Collection 展 IV (~1/31) @ ギャラリー403  (銀座一丁目奥野ビル)
(野田えみ子さんの、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパの絵葉書コレクションから。赤頭巾や妖精、クリスマス画など。復刻絵葉書4枚購入。)

240127 羅針盤セレクション2012  注目の彫刻家3人展 (~1/28) @ アートスペース羅針盤  (京橋三丁目)
(下山直紀さんの木彫。プレーリードッグのように立つ赤犬が絶品。いま彫刻中の虎の大作の構想画も。
小林恭子 (きょうこ) さん。トランプを螺旋状・シャンデリア状に組んだオブジェがおもしろい。
西村正徳 (まさのり) さん。木漏れ日を演出する、野外向きの動くオブジェ。)


240127  「新生2012」 Vol. 2 (~2/4) @ ギャラリーなつか  (京橋三丁目)
(3人展。うち、永井夏夕 (かゆう) さんの丁寧な風景画は、地平天空を大きく切り取る。切取りかたに、阪本トクロウさんを感じた。昭和53年生まれ、東京藝大デザイン 院修了。)

240126  横井山 泰 (よこいやま・やすし)  「逍遥歌」 (~2/2) @ Niche Gallery  (銀座三丁目)
(作家にストーリーを語ってもらいたくなる人物幻想画。手足の細部を丁寧に描いてあるところも好感。昭和51年生まれ、多摩美油画 院修了。)

240125  加藤 照 (てる) 展 (~1/25) @ ギャラリー広岡美術  (神田駿河台三丁目)
(ペルーや中東砂漠国の人物風景を、油画ながらステンドグラス風に。「ペルーと雲南省はつながってますね」 と言ったら、作家は満面の笑み。)

240124  赤枝 (あかえだ) 真一展 (~1/24) @ Gallery 銀座一丁目  (銀座一丁目)
(綿密な写実空間に、あの世の目をした女性を配する。ぼくの好きなタイプの絵。)

240124  森村 彩 展 (~1/28) @ 銀座フォレスト・ミニ  (銀座一丁目)
(可憐な女性を描く。帽子を目深にかぶった女性の1枚がよかったな。昨年 武蔵美油絵卒。)

240124  土田圭介展 「静かな鼓動」 (~1/28) @ Ehara Gallery  (銀座一丁目 奥野ビル4F)
(一見ぴんとこなかった木彫が、「滝ですよ」 と言われて俄然いきいきと。見る目のない自分を恥じた。古式に則り、剣山 (明治以降使用) を使わず、藁を束ねた 「藁どめ」 に花卉をいけた生花を画廊が滝の御前に準備。)

240123  瀧本光國個展「彫るもの、彫ること」 (~2/25) @ 東京画廊+BTAP  (銀座八丁目)
(丁寧に手間をかけた鉛筆画の幻想人物。縦のスジを 9H鉛筆から始め 6B まで使って描き重ね、空気感まで生み出した。)

240123  Facing Shibuya: Howard Weitzman Photo Exhibition (~1/31) @ 銀座ニコンサロン  (銀座七丁目)
(渋谷のひとりひとりの顔は、病む寸前の熟れ具合。昭和42年 米 NJ 生まれ。いまは日本在住。)

240123  松下麻里展 (~2/4) @ 画廊るたん  (銀座六丁目)
(米国のアーミッシュの生活風景を素朴画的に。もう少し、絵に動きがほしいかな。昭和40年、米 NY 生まれ、女子美卒。)

240121  三越美術特選会 (~1/23) @ 日本橋三越本店新館7階ギャラリー  (日本橋室町一丁目)
(昨年は若い作家さんの現代アートに大きくスペースをとってくれて見ごたえがありました。今年の構成は “ふつう” に戻ってしまったのですが、さすが名品も数々。藤田嗣治の 「猫と自画像」 (岩彩・絹本、25号) が最高価格の1億2,600万円でした。現代作家では、長田佳子 (おさだ・よしこ) さん (昭和59年生まれ、東京藝大卒) 「恋雀」 の白孔雀に惹かれました。)

240120 三代 山田常山 (じょうざん) ― 人間国宝、その陶藝と心 (~2/19) @ 出光美術館  (丸の内三丁目)
(さまざまな急須がメインの、地味な展覧会だった。沢山の茶銚 (ちゃちょう) や茶注 (ちゃちゅう) を目にすると、やがて諧謔の心まで伝わってくる。)

240119  石原一博展 巽電気 ~制御盤制作企画室~ (~2/2) @ Guardian Garden  (銀座七丁目)
(器械を開けて現れる色とりどりの配線の様子を油画に。「制作企画室」 の名のとおり、作家がギャラリーで作品を作り続けている。)

240119  木下恵介展 (~1/28) @ 養清堂画廊  (銀座五丁目)
(気を抜いたら単なる色見本になりかねない構図の作品も、ゆるがせにしたところがない版画・油画展。)

240119 東京国立博物館 総合文化展
(故宮博物院展を見ようと午後半休して行ったら、入場が40分待ち、「清明上河図」 のコーナーは3時間待ちというので、即 諦めて本館の展示を見た。いつもながら満足度高し。)

240118 第10回  Evolution 16 (~1/24) @ 日本橋高島屋6階美術画廊
(昭和20~30年代生まれの独立美術協会会員16人展。各人の大作と小品を1点ずつ並べる趣向に賛成。塚本聰 (そう) さんの幻想画、建造物内部の光と陰。ギャラリー椿で作品を拝見していた金井訓志 (さとし) さんが昭和26年生まれと知って、びっくり。モダンなスタイルに照らして、てっきり30代の作家と思っていた。)

240118  jyari 個展 KESHIKI (~1/21) @ Gallery b. TOKYO  (京橋三丁目)
(蘭鋳おどる過剰なるコラージュ。PC で画像作成し印画紙にプリントした。紙がテカって、やや興ざめ。紙の研究を、ぜひ!)

240118  白井忠俊展 千年螺旋 (~1/28) @ INAX ギャラリー  (京橋三丁目)
(龍を大柄に描く。果てのない平面に。直径1メートル半ほどの円筒に。)

240117  On the Steps 2012 (~1/21) @ Steps Gallery  (銀座四丁目)
(Gallery Q で会った愛媛県出身の一色映理子さんから DM をいただいて。16 人展。入江清美さんの 「六角堂の中」 シリーズに味あり。)

240117  深海武範 (ふかうみ・たけのり)  待合室 Waiting Room (~2/4) @ Megumi Ogita Gallery  (銀座二丁目)
(くせものの人物キャラを描きはじめて光と影を操る悦びに俄然開花したひと、だろう。畳の上の二枚貝から覗く肉が、裸女の背と肢! って絵も楽しい。東京藝大デザイン 院修了。)

240116  小磯良平版画展 (~1/28) @ 柳画廊  (銀座五丁目)
(女性のデッサン多し。端正。奥の応接室にあった藤田嗣治の奇矯な水彩画にも惹かれた。)

240116  有馬和彦展 ―旅の手帖から― (~1/25) @ ギャラリー日比谷  (有楽町一丁目)
(色鮮やかな欧州風景。今回は約500点の作品を収めた CD-ROM も売っておられた。)

240116 創業90周年記念特別展  富士と山々の名品を寿ぐ (~1/24) @ 東京會舘ギャラリー  (丸の内三丁目)
(片岡球子のリトグラフ 「花咲く富士」 「冬来たる富士」 が華やか。)

240116  Chisato Tanaka "Flash Back Night" (~1/21) @ ギャラリー現  (銀座一丁目)
(漆黒の背景に思い切りよく飛行艇や人物像を描く。昭和55年生まれ、多摩美油画。今年は VOCA 展入選の由、3月の展覧会が楽しみ。画廊で彼女の絵を7枚収めたミニカレンダーもいただきました。)


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