Yoko's Diary

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初デート

花火大会の3日後、私たちは初めて二人きりで会う。

そう、初デート。

メール交換を始めてから、約3ヶ月後のことだった。

夕方に待ち合わせして、映画館へ。

映画は怖いもの好きの私の希望もあり、ホラーにした。

映画の後はディナーへ。

ディナーが終わったころにはもう夜も遅くなっていた。

「どうしようか・・・?」

二人でいたずらに街をぶらぶらしていても、答えは見つからない。

彼が思い切ったように聞いた。

「今日、家に帰らないといけない?」

「別に帰らなくても大丈夫」

「じゃあ、漫画喫茶に行かない?」

考えもしなかったことを言われてびっくりしたけれど、行くことにした。

何にしろ、帰りたくなかった。

ずっと一緒にいたかった。

これが、私たちのオールナイト漫画喫茶の始まりだった。

漫画喫茶では、飲み物を片手にいろんな話をした。

お互いにお互いをもっともっと知ろうとしていた。

朝に近づき、さすがに眠くなってきた私たちは、横になった。

彼の顔がすぐ隣にあって、私を見つめてる。

彼も私も何も言わずに、見つめ合っている。

たまに、彼が私の唇をチラッと見る。

どのくらい時間がたっただろう。

彼が、意を決したように、私の顔に近づいてきた。

そして、私は静かに目を閉じて・・・・・・

これが彼と私の初キスだった。

キスのあと、私は思わず聞いてしまった。

「私たちって、付き合ってるの?」

彼が言った。

「そうだといいな」


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