Yoko's Diary

Yoko's Diary

"I Love You"

3週間のイギリス旅行まであと1週間ほどになったある日。

いつものようにデートして、漫画喫茶へ。

いつものようにくだらないことを話していると、何かの拍子に、キャルが耳元で囁いた

「...'Cause I love you(だって、愛してるから)」

私はびっくりして、固まってしまった。

動きが止まったまま、キャルのことをしばらく見つめる。

そして言った。

「I love you, too!(私も愛してる)」

それが、本当の気持ちだった。

もう、キャルに対する気持ちは、すでに”大好き”を通り越したものになってた。

そして、キャルも・・・・・・。

早朝の駅で切符を買うとき、彼が言った。

「ねぇ、うちに来たい?」

少し考えて、私は言った。

「うん。来てほしい?」

彼は答えた。

「もちろん」

私は彼を見た。

彼はそのまま、2人ぶん切符を買った。

その日で漫画喫茶デートは終わったのだった。

キャルの家は少し遠かった。

彼の部屋に着いて、ほっと一息つくも、だんだん緊張してくる私。

彼も少し緊張しているみたいだ。

それでも、もう朝の7時近く。

すぐに、私たちは赤ちゃんのように眠った。

その日から私がイギリスへ出発する日までは、ほどんど片時も離れなかった。

私は、ほぼ毎日、彼の部屋で過ごした。

今までに感じたことがないほど幸せで、相思相愛の意味を知った気がした。

私が、たぶん、初めて男の人を愛した時だった。

しかし、幸せとともに押しよせてくるものがあった。

それは、彼があと2ヶ月で帰国してしまう、という怖さだった。


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