与乃登のご祈祷日記

与乃登のご祈祷日記

2006年07月08日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。

若い女性がご相談に見えました。

与乃登「どうされました?」

女性 「実は部屋に化け物が出るのです。」

与乃登「おぉ。それは大変ですね。どんな化け物ですか?」

女性 「はい。それが、たくさんなんです。行列で。」

与乃登「百鬼夜行ですか?」

女性 「うーん。狐の行列なんです。」

与乃登「狐、ですか。」

女性 「はい。狐の嫁入りの大名行列のような物で、夜中に現れるのです。」

与乃登「小さいのですか?」

女性 「はい、小さいです。」

これは怪しい。小さい人の行列を見るというのは、アルコール依存症の人に多いと聞くぞ。

与乃登「ところで、お酒は飲まれますか?」

女性 「お酒ですか?飲めないのです。」

あ、違ったか。そうすると、百鬼夜行か?

与乃登「いつ頃からですか?」

じっと、うつむいて考えていた女性は重たい口を開いた。
聞くところによると、行列が現れたのは三日前。この女性の郷里では自分が花嫁になって行列する姿を見ると不吉なことが起こるという言い伝えがあるそうだ。行列は一週間続き、その中に自分が居ないと助かるそうだが、後四日あるので怖くなって相談に来たというのだ。

与乃登「今回が初めてなのですよね、行列を見るのは。」

女性 「郷里でも、もう長い間見た人はいません。」

与乃登「では、何故、三日前に現れたのでしょう。心当たりはありますか。」

女性 「さぁ。分かりません。」

与乃登「分かりました。視てみましょう。」

早速、神前に座り、霊視に入った。

すると、狐の面を着けた、小さな足軽が現れた。

与乃登「あなた方は何者ですか?」

足軽 「我らは稲荷大明神の使いの者。」

与乃登「行列は何用ですか?」

足軽 「我らは、節目節目にご用の女性をお連れする物なり。」

与乃登「何用の?」

足軽 「里の決まり。」

与乃登「しかし、里の者は心得てはおりませぬ。」

足軽 「里の決まり。祭りが行われる。」

さて、困ったぞ。どうしたものか。

与乃登「祭りは行われますまい。お困りでしょう?」

足軽は予想外の質問だったのか、困惑していた。

足軽 「伺って参る。」

足軽が姿を消し、やがて、裃(かみしも)を着た侍が出てきた。やはり狐の面を着けている。

侍  「祭りは行われないのだ。我らも困っておる。だから、ご用の女性をお連れする。」

ははぁ、巫女が必要なのか。

与乃登「どうだろう。祭りを行うよう、働きかけよう。そのために、行列を待ってはくれまいか。」

しばらく、侍は考えてから

侍  「良かろう。今日は本陣に泊まると致す。」

与乃登「それはかたじけない。しばし、時間をちょうだいしたい。」

侍は帰っていった。

与乃登「さて、もう少し、詳しく、郷里での行列の話を聞いてきてはくれませんか。」

女性 「はい。でも。」

与乃登「どりあえず、今日は行列は来ませんよ。安心して下さい。」

女性 「はい、聞いてきます。」

この続きは明日と言うことで。










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最終更新日  2006年07月08日 18時11分18秒
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