Uo・ェ・oUくりんだよぉ~ん。爺じぃだよぉ~ん。

【11】~【20】

ガキ大将奮闘記【11】化石?????

与太郎の家からは海も近かったんです。
子供の足で、歩いて20分ほど・・・・。
今では考えられないほど砂浜が広がっていて、
松林から波打ち際まで、相当な距離歩かないと行けなかったんです。
今は海が近くなって、広い砂浜も消えてしまいました。
ほんの少し残っているだけ、、、、、
40年の歳月は景色をも変えてしまうんですね。

今日の話は化石。
化石と言っても子供が考えることですから、
本当に呆れた結末をむかえるのですが笑わないで下さいね☆

台風が去った後、海に行くと蟹があがっています。
ハマグリも塩が引くと手で採れるほど沢山いたんです。
この時とばかり、与太郎達は鍋とバケツとマッチを持って海へ、。
目的は上がってきた蟹(もくぞう蟹)。
松林に入って枯れ木を集める係り。
大きめの石を探してきてかまどを作る係り。
鍋の中に蟹を捕まえて来る係り。
勿論、塩水を一杯に張って持ってきます。

枯れた松葉を火種に、枯れ木を燃やします。
パチパチと松やにのついた枯れ木が撥ねていますが、
そんなことはお構いなしで大きな火を起こします。
鍋を乗せて沸騰させて、蟹をその中に・・・・。
待つこと数分・・・・・・・・蟹が真っ赤に茹であがりました。
「ガニは食うなよ!!死ぬぞ!!」
甲羅を開けると両脇についているエラ。
それだけは食べるなと教わっているので、
綺麗に綺麗に取って食べるのですが、その美味しいことったら♪♪
思い出しただけでもヨダレが出てきそうです。

お腹が膨らんでくると、今度はハマグリ採り・・・。
足で波打ち際の砂をキュッキュッ、、足に当ればOKです。
波が来て、腰まで濡れても平気のへっちゃら。
バケツ一杯に採って、かまどのそばへ・・・・。
家に持って帰る前に焼いて食べるんですよ。

パカッと口が開いて・・・・・・・。
「醤油持ってこなかったな・・。」
「塩味で大丈夫だよ☆」
などと言いながら、パクパク☆

その後です。。。。。何を思いついたのか、与太郎が一言。
「化石を作ろう!!」
「おう!!」
一人として疑問を持つ奴らはいません。
砂を50センチほど掘って貝殻を埋めました。
「来年の今頃になったら、化石になってるぞ!!」
「そうだね☆化石だね。」
「分からなくなるといけないから、目印をつけなきゃ。」
「何が良いかなぁ・????」
「松の木を立てておこうよ。」

1ヶ月ほどしてそこへ行った悪ガキ達。
松の木は、しっかり立っていました。
どんなふうになっているのか心配で掘り起こして、、、。
「まだだね、、、。」
「やっぱり、早すぎたんだよ。」

時は流れて一年が経った頃には、埋めたことさえ忘れかけていました。
「そうだ!!去年埋めた貝殻、化石になってるんじゃないか?」
「行ってみようよ!!」
またまた、鍋とバケツとマッチ。
今度は醤油も忘れませんでした。

????????????「何処に埋めたっけ??」
????????????「目印がないよ!」
結局、めぼしい所を掘ったのですが見つかりません。
蟹を採って、ハマグリを採って、諦めて帰ることに・・。

あれから40年・・・・・。

あの時埋めた貝殻は化石になっているんでしょうか・・??
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

子供の浅知恵です。
なっているわけは有りませんよね☆
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

もしかしたらって思うと、楽しいですよ♪
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

ガキ大将奮闘記【12】凧揚げ

与太郎達はお正月に限らず凧揚げをします。

去年使ってボロボロの凧でも、
後ろから新聞紙や半紙を貼り付けて、
直してから使うんです。何せ大切な凧ですから・・・・。

新聞紙で足(しっぽ)を付けるんですが、
誰が一番長く付けて上げられるか、
そして一番遠くまで揚げられるかが競争、、、、、。

糸は木綿糸が一番。
長く伸ばすには木綿糸が軽くていいんですよ。
太い凧糸だと重くなって高く遠くへ揚げるにはダメなんです。

今もあるのかなぁ~~~~??
巻いてない束の木綿糸。
両足で大きく広げてダンボールに巻きつけるんです。
毛糸の玉を作る要領ですよ。

あの当時20円の凧が一番安かったと思います。
小さくてちょっと引け目を感じる大きさですが、
与太郎達にとっては揚がればいいんですから贅沢は言いません。

ある日、悪ガキ共が公園に凧を持って集まりました。
「今日は風もいいし、上がるね。」
「与太郎ちゃん・・??何持ってんの??」
「紙テープだよ!!」
「何にするの・???」
「凧のしっぽだよ!!」
「長くないの・・???」
「大丈夫☆今日は海まで飛ばすんだから!!」
セロハンテープで紙テープをしっかり止めて準備OK♪
風を見ながら・・・・・・・
さぁ~~~凧揚げ開始です。

公園の側にある家の屋根にしっぽがつきそうな長さ。
風を受けてグングン上がって、
だんだん凧の姿が小さくなっていきます。
糸も残り少なくなってきた時、、、、、
「ねえ、、何処まで飛んでるか見て来いよ!!」
与太郎は子分に命令しました。
「あいよ!!行って来るよ。」
子分は走って凧の位置を確認に行きました。
        ・
        ・
        ・
「いまね、、、半分くらい!!」
ハァハァ言いながら帰ってきました。
「海まで行ってないの・??」
「うん・・」
「じゃぁ、、糸買って来てよ!!」
「わかった!!」
お金を渡して、巻いてある木綿糸を買って来てもらいました。
幾らだったか忘れましたが、4つ買って来てもらったと思います。

糸を繋いで凧揚げは続きます。
1つ・2つ・3つ・・・・・
「いま、、何処までだ!!」
「また、行って来るよ!!」
「頼むよ!!」
       ・
       ・
「あと少しで、道だよ!!」
海の手前に134号線が走っていて、
もう少し延ばせばそこまで行くと言っています。
「じゃぁ、、、もう1っこ繋げばいくな♪」
最後の1つを結び付けました。
とっても重くなっています。
「糸、、、終わった!!!」
「ねぇ巻くの?」
「おう!!」
「大変じゃなあい・???」
「そうだなぁ~~~」
「俺達さ!!凧の下まで行ってくるから、糸切っちゃったら・?」
「勿体ねえよ。。」
「また、買えばいいじゃん☆」
与太郎は悩みました。
大事な凧、そして長く延ばした糸が勿体無いんです。
しかし、そこはガキ大将。
子分の希望も叶えてあげなくてはいけないと考えたのです。
馬鹿ですね。。ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

悪ガキ3人が海に向かいました。
10分ほどして、、、、糸をプッチ~~~~~ン
スゥ~~~~~ッっと糸が空に吸いこまれて行きました。
凧の姿は見えていなかったので、どこまで行ったのかは????
暫らくして3人が帰って来ました。
「与太郎ちゃん!!!!」
「どうなった・・??」
「海に飛んで行ったよ!!」
「どの辺まで行った?!」
「わかんねぇ~~??」
「見てこなかったのかぁ~~!?」
勿体無いのと自慢したいのとが半分半分。

どうやら水平線の彼方まで飛んで行ったようです。
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆
大袈裟ですね。
でも、海まで飛んで行ったのは確かです。

与太郎ちゃんは、やっぱりガキ大将・・・・・・。
“俺もやりたい”と言い出した子分には、
「勿体無いから止めときな!!」と一喝。

それ以来、海に飛ばすことはありませんでした。
凧の姿が見える範囲で競争をしたのです。

そして、この一件は今でも語り草に・・・・・・・・。
地元に帰って酒を酌み交わすと、
必ずと言って出てくる話題になっています。

ガキ大将奮闘記【13】卒塔婆飛ばし★

今日の日記は、本当に“ばちあたり”な遊びです。
どうしようもないガキだって呆れ返ってくださいな。
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆
笑ってる場合じゃないよって叱られちゃうかな・・??

「ねぇ・・・どうやって飛ばすの???」
「何処持てばいいの・・??」
「真ん中のな、、、ここんとらへん。。」
「ふぅ~~~~ん??」
「見てろよ!!今、飛ばしてみるから!!」

思いっきりボールを投げるように振りかぶって・・・・・・・

卒塔婆はクルクルと回りながら飛んで行きます。

「すげぇ~~~~♪」
「すげぇ~~飛ぶじゃん♪」
与太郎は鼻高々です。
「やってみな・・!!」
それぞれにお墓の卒塔婆立てから綺麗なものを持ってきて、
「エイッ!!!」
「エイッ!!!」
ブゥ~ンと音をたてて飛んでいます。
「上手になったじゃん。。」
「うん☆」

綺麗な卒塔婆で遊ぶということは、
亡くなったばかりか年忌が近かったかのどちらかですから、
お墓の持ち主にしてみればとんでもない行為です。

与太郎もそれは知っていて、そう長くは遊びません。
せいぜい1時間。
お墓参りの大人に見付かって追いかけられて捕まれば、
こっぴどく叱られるのは目に見えているからです。
お墓の奥の、逃げるには一番いい場所を探して遊ぶんです。
勿論、遊んだ後は卒塔婆をお墓に返すんですが、
たまに、、、、本当にたまになんですが忘れてしまうんです。

えっ・・・!?
何がって・・!?
何処から持って来たかってことをですよ・・・。

そんな時は、お墓の○○家を見て適当においてきたり、
施餓鬼を見て卒塔婆立てに立てて来たりしました。
多分、、、、???間違ってはいなかったと思いますが、
もし違っていたら、お墓参りに来た人は不思議に思ったでしょうね。

でもね、、、♪♪♪
飛ぶんですよ、、、卒塔婆。
ブゥ~~~ンといい音をたてて、飛ぶんですよ☆
失速したり、上手くいくとブーメランのように戻ってくるんです。

横投げと縦投げがあって、縦投げは難しかったんです。
とがった方を前にして投げるんですが、
下手をすると回らずに飛んで行っちゃう。
それを上手く回して投げるのにテクニックがいるんです。
やはり、ここでも与太郎は注目の的。
先輩たちに教わったテクニックが物を言いました。

ヾ(^▽^*がはははっ☆

悪い遊びにテクニックはいらないって・・・・

ヾ(^▽^*がはははははっ☆

時効です。。。。。時効☆☆☆☆☆☆

ガキ大将奮闘記の悪さは、すべて時効です。
さてさて、このあとどんな悪さが登場するやら・・・・。

ガキ大将奮闘記【14】蟻地獄

今日も場所はお墓です。

昔は土葬が主流で、土や砂に穴を掘って埋葬したんです。
お棺をそのまま埋めたんですよ・・・・・・
今じゃ考えられないでしょ。

そんな時代ですから、悪ガキ共の遊びがお墓だったり,
神社だったりするのは当たり前だったんです。

お墓の中央には必ずと言っていいほど砂を盛り上げた砂山があって、
蟻地獄はその砂山に巣を作っているのです。

もう、お分かりでしょ。
そうなんです・・・・
その砂山を掘って、蟻地獄を捕まえるんです。
蟻地獄の逆円錐形を見つけると、
回りから手を入れて円錐形の頂点を狙って崩していきます。
砂山はグチャグチャに崩れてしまいますが、お構いなしです。
一匹見つけては、次のお墓。
また捕まえてはその次のお墓と、ビンの底一杯になるまで・・。

捕まえたあとは砂山を直して帰るんですが、
元の通りになっているわけはありません。

新しく埋葬されていれば、1M下には仏さまが眠っているわけですから、
先にそれを知っていれば、怖くて手を付けなかったでしょうが、
悪ガキがそんなことを知る由も有りません。

お墓の砂山が、どんな意味をもっていたのかも知りません。
今でも分からない砂山の意味。
仏さまが骨になった時肉体がなくなってしまうので、
その穴埋めの為に盛ってあるんだと聞かされたことがありましたが、
うぅ~~~ん・・・・それも嘘か本当か定かではありません。

どちらにしても、蟻地獄採りは墓場荒しそのものでした。
何日か経ってそこへ行くと、砂山は綺麗に盛られていて・・・・
そこにまた、、、、、、、、目的の巣が・・・・☆
悪ガキ達が掘らないわけはありません。

見付からなくて良かったですよ。

悪い事ばかりですね。やっていた事は・・・・・・・。
このあと何時か出てくるでしょう。。。。。良い事柄が・・。
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆
ガキ大将も苦労しまっせ!!!!

ガキ大将奮闘記【15】手作りの遊び:缶で作ったパカポコ

知っている人は居るかな???
缶で作ったパカポコ。
ヾ(^▽^*おわはははっ!!
本当はちゃんとした名前があるんだろうけど、
与太郎達は“パカポコ”って呼んでいました。

作り方は簡単。
空き缶に釘で穴をあけて、紐(リボンテープも可)を通すだけ。
与太郎は縄跳びの縄を使っていましたよ。
缶に通した紐の先は抜けないように止めておきます。
紐の長さは腰の高さくらい。
空き缶の大きさは、缶詰の缶から粉ミルクの缶まで色とりどり。
必ず同じ大きさでなければいけませんよ。

家を出るとき、サンダルや靴はポケットに押し込んで、
パカポコを履いて公園まで出かけます。
土の上では音がしないのですが、
アスファルトの上を歩くと、パカポコパカポコ☆

油断をすると、グキッっと足を捻ってしまいます。

それを履いて、走ったり飛び跳ねたり・・・・・・。

暫らく遊んでいると足が痛くなって辛くなります。
ポケットに仕舞っておいた履物をやわら取り出して、
パカポコは、もう用済みになっちゃうんですよ。

でも、帰るときはちゃんと持って帰ります。

与太郎がガキ大将の頃は、缶詰など余り食べられないシロモノ。
空き缶を探して作るだけでも大変でした。
だから、粉ミルクの缶で作って来たりしたら注目の的で、
悪ガキから“いいな☆いいな☆”の大合唱です。
当然のことですが、与太郎はみかんの缶詰の缶が精一杯。
ガキ大将としては小さくてもいいんです。
遊びをみんなに覚えてもらえれば、、、、、、。

今はそんな遊びはしないんだろうけど、
機会があれば作って、履かせてみたいものです。
子供たちは、何と言うのでしょう・・・????

たぶん、、、、、、
「つまんなぁ~~い。。」
でしょうかね。。。。。

ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

ガキ大将奮闘記【16】脱脂粉乳と正露丸

先ずはお断り★
今日の日記は正露丸のコマーシャルではありません。
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

爺じぃがガキの頃は、胃腸が弱く下痢をよくしてたんです。
で、、、、、正露丸が手放せない。。。。

小学校の給食で出てきた脱脂粉乳の牛乳。
これが、どうも体に合わなくて下校途中でグルグルグルグル♪
トイレばかりは知ってる友達の家でも借りるわけにはいきませんから、
我慢我慢で家まで帰るんですが・・・・・・
帰った途端にピィ~~~~~~~~♪♪♪♪

「正露丸でも飲んどけ!!」と、親父に言われて、
3粒ほど苦いのを我慢して飲むわけです。

昔は医者など高額で行かない時代でしたから、
余程の大怪我や病気をしない限り、寝ているのが治す術でした。

風邪なら氷枕を頭に、足元には湯たんぽ。
考えてみれば頭寒足熱で、素人療法も利にかなっていたんですね。

そして、医者いらずの薬は正露丸。
これを飲めば何でも治るって信じ込まされていたんです。
しかも、悪化するどころか治ってしまうんですから、また不思議。
気は心・信じるものは救われるってところでしょうか?

今はもう、学校給食で脱脂粉乳などでないんでしょうね。
ココアミルクとかいっても脱脂粉乳のココアバージョンで、
懐かしいとは思っても辛い思いでばかりの飲み物です。
ベロベロっとした厚い膜が張った、中途半端に温かい飲み物。

ウワァ~~~~~~~☆☆☆
思い出したら正露丸の苦い味まで思い出しちゃったよぉ~~★

ヾ(^▽^*がははははははははっ☆
今日は汚い話しでごめんなさい。\(- -;)反省

ガキ大将奮闘記【17】マグロのとろと中骨のすき身

与太郎の家は魚屋さんです。
それも、お店は出していない行商の魚屋さんでした。

お正月になると、必ずといってマグロの注文が入って、
親父は毎日忙しくしていました。

今日はそのマグロのお話です。

昭和30年代の話しですから、車で行商などしている魚屋は皆無に等しかった時代。
ご多分に洩れず、親父も自転車に何段ものトロ箱を乗せて、
30キロも離れた田舎(農家の集落)数ヶ所に行商に出掛けていたのです。
農家ですからお正月になると、鯛の塩焼きやマグロの注文が数多く入ってきて、
魚市場から仕入れるマグロが片身だったり時には一本だったりと、
子供ながら、それを捌いている親父の姿がたくましく見えました。

「ねぇ~~・・それ食べたいよぉ~」
「ダメだ!!!これは売り物だから食わせねぇ~!!」
「ちょっとだけでイイからくれよぉ~」
「端っこなら食っていいよ。。ほれっ!!」

筋の着いた端っこを貰って、大喜び♪♪♪♪♪♪

田舎の人達はマグロの赤身を好んで食べていました。
与太郎と姉さんそして弟は、その赤身を食べたくて仕方がなかったのです。

与太郎達が口にできるのは脂ののったお腹の部分や頭。
捌いた骨に着いている身しか食べさせてもらえなかったので、
売り物の赤身が、どんなに美味しいものなのか口にしてみたかったのですが、、、、、。

「あんまり美味しく無いね!!」
「そうよ!!こんなの不味くて食えねえよ!!」
「父ちゃん、、やっぱりお腹でいいよ☆」
「サジ(スプーンの意)持って来て、骨の身を取りな!!」
「うん☆」
「今日のおかずだ!!あとは腹の焼いたので我慢しろ!!」

脂ののったお腹の辺りの身を軽く焼いて・・・・・
中骨のすき身は、親父がこねた山葵と醤油で・・・・・
そして、余ったトロも嫌々食べていたんです。

「やだよ、、、こんなのぉ~~~」
「脂ばっかりで、、白いしさぁ~~~」
「我慢して食え!!」

美味しくないのは分かっていても、赤身は子供達の御馳走だったのです。
田舎の人は、これを好んで食べているという羨ましさもあったのでしょうが・・・。
母親も商売物の赤身は食べられないんだと、与太郎達に言い聞かせるんですが、
不満ばっかり言うので、親父に頼んでは、端っこを少し食卓に乗せてくてました。

頬のまわりの身も食べ放題。
尾ひれの付け根も・・・・・・・。

今から考えると、贅沢していたんですねぇ~~~~。

いつからトロや頬のまわりの身を食べるようになったんでしょう?

兜焼きと称して、高い料金を取って食べさせていますが、
昔は殆ど捨てられていたんですからねぇ~~~~。

食文化は恐ろしいですよ。
寄って集ってトロの時代になっちゃったんですから。

昔は嫌々食べさせられていたトロも、今は高嶺の花。
食べたくても食べられない高価なものに変わってしまいました。

それなら、、、、もっと美味しく味わって食べておけば良かった。
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆
あとの祭りですね。。。。
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

ガキ大将奮闘記【18】リリアン

リリアン・・・・・
知ってますよねぇ~~~☆
知らない皆さんのほうが、多いかな???

子供用の組み紐編み機ですよ。
手動の・・・
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

針金の先がチョコッと曲がっているような編み棒と、
中が空洞になっていて、5本の釘が5角形に打ちつけてある、
本当に簡単なものです。

糸は、赤・黄・青・緑・白の5色だったと思いますが、
20センチ位づつ色が変わって、
編んでいくとカラフルな組み紐になっていくんですよ。

何に使うわけでもないのに流行りましてね、
爺じぃ達も女の子と競争で編んでいました。

糸が足りなくなると、あわだちや(前の日記で紹介したお店)でリリアン用の糸を買ってきたり、姉さんの細い毛糸を貰ったりレース糸を貰ったり、子供ながらに苦心しながら編んだものです。

今はあるんでしょうか・・・・??????
子供向けのTVのコマーシャルで観た事があるような・・????

長く編み終わって、競争が終わると糸を解いて、また競争が始まります。
どのくらい早く、長く編めるか・・・・・・。
(⌒∇⌒)ノ” らんらんっ
馬鹿なことやっていたんですね。

今の子供達だったら飽きて放り投げているのでしょうが、
道具を使っての遊びが少なかった時代、
そんなものでも面白おかしく遊ぶことができたのでしょう。

たしか、糸と道具がセットで20円くらいだったと思いますが、
もっと安かったかなぁ~~~~。

ガキ大将奮闘記【19】手作りの遊び:糸巻き車

まだまだ足踏みミシンが全盛の頃。
機械の上の部分にミシン糸をセットして、
下の針までクネクネクネクネ、、、、、、
なんであんなに糸を絡げたのでしょうね?
今のミシンでは考えられないよ。

手で輪っかを回して、、、、、
カタカタカタカタッと足踏みが始まります。

爺じぃ達はその糸のなくなった芯を狙って、
母親が縫い終わるのを待っています。

一つ芯が出ると、すぐさま母親にねだってそれを貰うんですが、
弟の分までとなると何日待つのやら見当も付きません。
一つ貰えれば爺じぃ達にとっては十分でした。

糸巻き車の作り方は簡単です。

1.芯の両側(出っ張っている部分)にナイフでV字の刻みを入れます。
なるべく綺麗に一周入れるんです。
(これは滑り止めのため)
2.割り箸と輪ゴムを二本用意します。
3.片方に糸巻きの穴より大きめに切った割り箸、
そしてもう片方にはそのままの長さの割り箸を。
4.穴の中に輪ゴムを通して割り箸でとめるのですが、
輪ゴムが長いと取れてしまうので長い時は二つ輪にします。
(走り終わった後も、割り箸が落ちないようにするためです)

あとは簡単☆☆☆☆
長い割り箸の方を手でクルクル回して輪ゴムを絞るだけ。
ある程度絞ったら、下に置けばカタカタと走って行きます。

一つのものを二人で遊ぶのには苦労がいります。
山坂を登らせようと雑誌やダンボールで山を作ったり、
(当然段差を登るわけありませんから、下敷きで上り口の段差をなくしたり工夫は必要になります。)
何処まで走ったかを競ったり、
半日はそれで遊んでいましたよ。

ヾ(^▽^*がははははははははっ☆

当然、、、飽きてしまいますよ。
単純な遊びですから、、、、、、

でも、自分で作ったおもちゃですから、
大事に保管しておきましたね。

ガキ大将奮闘記【20】手作りの遊び:水鉄砲

今は機関銃の形をしたものや、ピストルの形をしたものなど、
いろいろな水鉄砲が売っていると思いますが、
爺じぃがガキの頃は売っていても高くて買えません。

七夕の露天で“欲しいなぁ~”と、ねだってみても・・・。
“どうせ壊しちゃうんだから、だめ!!”の一言で諦めていました。
あわだちやにも売っていたのですが、
買えるのは裕福な家庭の子供達。

余裕のない家庭の子供(爺じぃの仲間もです)達は、
それに負けまいとお金をかけない、
そして強力な水鉄砲を作ることにしました。

用意するのはノコギリ・キリ・布切れ・そして紐。

「竹林に行くぞぉ~~」
「なにするんだよぉ~~?」
「水鉄砲作るのさ♪♪」

真竹の生えている所を探して、
丁度良い太さのものを数本調達してきました。

ガキ共は輪になって水鉄砲作りに夢中になります。

1.まずは太い部分の節の所を切ります。
(片方は節を残しておかないといけません)
2.残した節の部分にキリで穴を開けます。
(二連なら2こ・四連なら4こと云った風に・・)
注:余り穴が大きいと水が洩れてしまうので程々に・・。
3.竹の中の薄皮などを取り除きます。
4.竹の先っぽを本体の長さより10センチほど長く切っておきます。
5.その竹の先に布切れ(手ぬぐい等ぼろ布でOK)をしっかり巻き付けます。
(穴と同じ太さにするために、濡らして絞っておくと手間が省けます。)

さぁ~~~~出来あがりました☆

バケツに水を用意して筒の先から水を吸いこんで・・・・。

あっ、、、、、ちょっとその前にやることがありました。
ササクレがあると怪我をするので、カッターでそれを取っておきましょう。
そして、水を吸いこんだら数回バケツの中で動かして、
筒の中のカスを取り除くのも忘れないで下さい。

今度こそ、出来あがりです☆☆☆☆

誰が一番飛ぶのかな???
2組に分かれて勝負が始まります。

バケツの水は公園の水道で・・・・。
水が底を尽いてしまったら休戦です。

そんなところはルールを守った悪ガキ達。
満タンに入れたら、またまた勝負が始まるんです。

ガキ共の服やズボンはびしょ濡れです。

帰れば母親に叱られるのに・・・・・。
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆
そんなことは一向にお構いなし。
いま、遊んでいる事が楽しいんですから・・・・・。

叱られると言ったって大したことはありません。
「こんなに濡らしちゃってぇ~洗濯が大変でしょ!!」
こんな程度ですから、悪ガキ共はヘッチャラです。

裸でも遊んでいられる良い時代でしたから、
悪ガキ共の遊びがエスカレートして行くのは、
ごくごく、普通の出来事だったのです。

悪いことさえしなければね♪♪♪
ヾ(^▽^*がははははははははっ☆






















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