Uo・ェ・oUくりんだよぉ~ん。爺じぃだよぉ~ん。

021~030

どじ丸物語(其の21)おとうちゃんのこと・Part3

毎日散歩で会うゴールデン君、籠をお口にくわえて歩いてます。
籠の中にはボールが入っていて、
おじいちゃんにボール遊びをしてもらってます。

「どじさんも、あんな風にボール取りに行けたらいいのに・・。」
「・・・・・・。」
「今度やってみるか?」

また、何か考えてるぞ・・・・・

「テニスボールあったよねぇ~。」
「玄関の靴入れの中に、確かぁ~?」
「おお、あったあった!!」
「どじさん田んぼへ行ってあそぼ----------」

せっかく散歩から帰ってユックリできると思ったのに、
やると言ったらきかないんだから・・・・・

「どじ!!取ってこ~い。」

だだだだだ----パクッ
くわえられないよぉ~・・・・
そのままにして、おとうちゃんのところへ帰っちゃお~っと

「何で持ってこないの!!しょうがないなぁ・・。」

どうせ、おとうちゃんが取りに行ってくれるんだから。
“ほらね”
何回やってもおんなじだよ、持ってこないからね・・・・・

「いくよ~取って来てぇ----」

一回だけ頑張ってやるか!!
じゃないといつまでもやらされるからね、
後は知らんぷりしよ~っと

「出来たジャン、おりこぉさん・・。」

ガシッガシッ何かいるぞ
モグラの匂いだくんくん
深い穴だなァガシッガシッ

「何やってんだぁ~どじは----」

おとうちゃんが来た、関係ないねガシッガシッ
いたいたいた、よいしょっと

「おお、モグラじゃないかよ。つかまえたの?おまえが?」

すごいでしょ・・・・・
おとうちゃんはボール遊びを忘れてモグラに夢中。
“おとうちゃん、遊んでないで帰るよ!!”
たまには僕の言うことも聞きなさい!!
おとうちゃんは可哀想だって逃がしちゃいました。
      まっ・・いっか


どじ丸物語(其の22)自転車で散歩

「どじさん、ちょっと自転車で散歩してみるか!!」
「止めなさいよ!!どじは大きいし、

やったこともないんだから絶 対止めたほうがいいよ。」

「大丈夫だよ、どじさんはお利口だから、平気・平気・・。」
「知らないよ!!怪我したって(怒)。」

妻はすごく怒っています。

この頃、どじ丸が走りたがっているのにもかかわらず、
長い時間一緒に走ってあげることができません。
どうしたものかと考えた末の決断でした。
始めはユックリどじ丸のペースで、
徐々にスピードを速めて練習をして行きました。
今まで好き勝手に歩いていたどじ丸は、
自転車と言う乗り物に乗った私を見ながら
“なんで一緒に歩かないんだろう”
と不思議そうな顔をしています。
何週間かの練習で随分慣れてきたようで、
自転車の前を横切ることも少なくなって、
妻の見守る中で卒検を迎えました。

「ちゃんと出来る様になったんだぁ~。」
「ねっ、大丈夫っていったろ!!!。」
「まっ、気を付けてやればいいよ・・・。」

やり始めは途中で自転車を置いて歩いたこともありました。
勿論、置きっぱなしで盗まれないかどうかチョロチョロ見ながら・・。
妻にはずっと自転車で散歩したって嘘を言っていた時期が、
10日間くらいあったでしょうか。
バレずによく出来たものだと自己満足。
ここまでやてくれるようになったどじ丸にも感謝です。
そうそう自転車での散歩が終わった後は、
必ず歩いて10分程散歩をするんですよ。
そうしないと、どじ丸が納得しないんです。
でも、このことが後で大きな事件を招く結果になろうとは、
誰が予想したでしょう????????????


どじ丸物語(其の23)原ちゃり大破!!!

調子に乗った私は、
とんでもない事を思いつき妻の猛反対を押し切って実行しました。
自転車の散歩が順調に進み、
たった一度だけで良いから原ちゃりで散歩したかったんです。

しゅるるっしゅるるっばばばば・・

「どじさん、今日はオートバイで散歩しよぉ~。」
「・・・・・・・・・」
「ゆっくり行かないと倒れちゃうから気を付けてね。」

自分の我侭からどじ丸を犠牲にしていた訳です。
田んぼ道は自転車のときと同様順調です。

「上手だねぇ~~~。」

少しエンジンの音を避けるように走っています。
太い一般道へ出ました。
自転車なら歩道を行く事が出来るのに、
原チャリではそれは無理、気が付かなかったと後悔しても後の祭。
仕方がないので車道を・・・・・・・。
出て直ぐの事、
どじ丸がいつもの散歩コースの歩道へ向きを変え、
前を横切る格好になりました。

あぶな~い!!!

とっさにどじ丸の綱を離したまでは良かったのですが、
前輪のブレーキをかけハンドルを急に左に切ったため原チャリは横転、
その拍子で私は飛ばされてしまいました。

フワ~リ・・・・・・・ドッス~ン

何秒か宙に浮いていたような感覚がして、
その後柔らかい物の上に落ちました。
上を見るとどじ丸が覗きこんでいます。
覗きこむその顔は“だいじょうぶ?”と言っているかのようでした。

「どじ、そのまま待っててね・・・待ってるんだよ!!」

私が落ちたのは以前用水路として使っていた、
幅80センチ深さ80センチの溝。
使っていなかったのが幸いしてか底には土が溜まっていて、
クッション代わりになってくれていました。
起き上がった私の顔、腕、手、膝は擦過傷で血が流れ、
Tシャツやジャージは泥だらけ。
倒れた原チャリはハンドルが曲がり、
エンジン部分にひびが入ってしまいました。
動くはずもありません。

「どじさん、途中だけど歩いて帰ろ・・・(泣)。」
「・・・・・・・・・・・・」
「ごめんね、怖い思いさせちゃって・・。」
「・・・・・・・・・・・・」
「おかあちゃんに怒られちゃうね・・。」

そんな事をどじ丸に言いながらトボトボ我が家へ帰りました。

「何をしたの!!!!!(怒)。」
「転んだんだ、どじさんは大丈夫だった。」
「だからダメだって言ったのに!!!(怒)。」
「もう自転車の散歩もしないよ、どじさんが可哀想だし・・・。」
「そうだね。」

私は妻に怪我の治療をしてもらい、
どじ丸を連れて今度はコースを変え、
裏手にある川沿いを歩いて散歩に出掛けました。
次の日、原チャリは廃車。私の身体は傷だらけで酷い状態。
でも、どじ丸の散歩は待ってくれません。
自分が捲いた種、反省を込めて痛みに耐えなければいけません。

  ごめんね・・・どじ丸


どじ丸物語(其の24)またまた新居・これで3回目

どうしても庭が欲しいと云う事になって、
今までどじ丸の別荘になっていた物置を壊す事になりました。
四畳半ともなると壊した後はとても広く、
花壇を作って洗濯干し場のスペースを確保して残るはどじ丸の新居です。
折角綺麗にしたのだから、
新しいハウスを買ってあげようと妻と二人で捜し歩きました。
何軒のホームセンターを廻ったでしょうか、
なかなか気に入った物がありません。

広くて高さもあって出来れば少しでも安いもの、
余り注文が多すぎて見つからないのは当たり前のこと、
結局80×120×100のスチール製組み立て型のハウスを購入、
早速我が家へ帰って組み立てです。

「どじさん、新しいお家だよ・・・。」

作っている間どじ丸は横でジィ~っと見ています。

「ちょっと持っててくれないか?」
「買ったのは自分なんだから一人で作ったら!!!」
「一人じゃ無理だよ、手伝ってくれよ!!」

また始まったとばかりにどじ丸は隅っこの方へ隠れていました。
私達が喧嘩をするとどちらかが謝るまで見ていて、
負けた方を慰めに来るんです。   
いつもそうなんです。

「出来たよどじさん・・。さあ、入って・・。」

のそのそとハウスに入ったどじ丸は床の上にゴロン
頭もぶつからないしターンも自由自在、
身体を伸ばして寝ても十分余るしこれで一安心です。

「夏は木の床のまま冬は毛布かマットを敷いてあげればいいね。」
「もうこれで10年は大丈夫だね・・・。」

我が家はボロボロでも、どじ丸のハウスだけはいつも新品です。
今度は少し長く使ってもらわなくちゃ・・・・・・・・。
そんな事を話しているのを、
どじ丸はノソノソと小屋から出て土の上に寝転んで聞いていました。


どじ丸物語(其の25)花にやきもち?

どじ丸の新居も出来上がり、後は花壇作りが待っています。
フラワーセンターに行って色とりどりの草花を買ってきました。

「どじさん、これから花を植えるから絶対いじっちゃダメだよ。」

ちょっとどじ丸に近すぎるかなって思えたのですが、
花壇の仕切りもするし入りこむ余地はないと安心していました。
ところが翌日の朝、
仕切りは壊され折角植えた花は、
無残にも食いちぎられていました。

「誰がやったの・・・・・?」
「・・・・・・・・・・」
「どじ丸だな!!!!!」
「・・・・・・・・・・」

下を向いたまま目は上目使いで私を見ています。

「いたずらしちゃぁ駄目って言ったでしょ!!」
「可哀想にまた植えてあげるからね。」
「ちょっと手伝って、スコップも・・。」

花壇を作り始めてからどじ丸はそっちのけ、
折角の庭なんだからと二人して一生懸命でした。
どうやらそれにヤキモチを焼いたようです。“
可愛い”とか“お利口”とか言う誉め言葉に敏感になっているどじ丸さん、
自分に言ってくれない“こいつ”(花のこと)は、
おとうちゃんとおかあちゃんに可愛がられていると思いこんだのでしょう。
次の日もその次の日も、どうやって花壇の中に入ったのかと思うほど、
滅茶苦茶にされていました。

ようやく次の休日にどじ丸の行動を見る事ができました。
なんと身体が入らないと見るや、
前足を伸ばして花にちょっかいをかけています。
もっと奥のものはクルッと身体を返したかと思うと、
後ろ足をこれでもかと伸ばし蹴っているんです。

「どじ!!!!駄目って言ってるでしょ!!!」
「・・・・・・」
「どじちゃんもお花も可愛いんだから、
      いじめちゃ駄目なんだからね、わかった。」
「・・・・・・」

怒ってます、いつものように上目使いで。
私は花にどじ丸の鼻を押し付けて匂いを嗅がせ強く言い聞かせました。
分かってくれたのかは想像にお任せします。
以前ほど酷くはないのですが、
目を盗んでは判らないようにいたずらをしています。

「どじさんを“いい子いい子”してあげないとまたやられるね。」
「そうだね、少しかまって上げようか?」

おいで、いい子だねどじさんは!!
  べろっべろっべろ~んんん
  可愛いねぇどじ丸は!!

おなかを出したり肩に乗ったり、精一杯の甘えん坊をしています。


どじ丸物語(其の26)お前はモグラか?

花壇のいたずらに手をやいた私は、
とうとうフェンスを張り巡らせました。
フェンスと言っても草木に使うポールを、
縦・横・斜めに組み込んだ簡単な物、これでどじ丸は入れません。

翌朝雨戸を開けてどじ丸の様子を・・・・・・。

「どじさ~ん、おはよぉ~」
「・・・・・」

ハウスの中にどじ丸の姿がありません。

ヌゥ・・・・・

穴の中から顔を出しました。

「どじさん、どうしたのモグラみたいに・・。」

穴の周りには大きな石がゴロゴロと転がっています。
どうやら穴を掘るときに掘り出したものらしく、
大きさはソフトボール大からそれより大きいものもありました。

「どじさん暑かったの?
  でも、雨が降ると水が溜まっちゃうから埋めないと駄目なんだよ。」

出勤前の一仕事、スコップを持ち出して穴を埋めてから出掛けました。

「ただいまぁ~。どじさん・・・なんじゃこりゃ!!!」
「・・・・・・」
「こんなにいっぱい掘っちゃってどうすんの!!」
「・・・・・・」

物干しは倒れそう、ハウスの周りには穴が5つも6つも、
挙句の果てにハウスの中は土がいっぱい。
どじ丸は怒られると知ってか穴から出てきません。
首輪を掴んで穴から引きずり出し、
いつものように鼻を掘った穴に押し付け叱りました。

1つ2つなら許してあげるのに、
いくら暑いとは云えこんなに掘られてはあとが大変、
着替えもそこそこにハウスの掃除を始めました。
どじ丸は済まなそうに私のそばを離れません。
しっぽは丸まって、いつものように上目使いで見ています。

「明日は雨だって・・・。掘っちゃ駄目だよ!!」

翌朝やはり予想どおり雨、
今日はハウスで静かにしてるだろうと甘く考えていた私が馬鹿でした。
言付けを守って穴は1つしか掘らなかったものの、
雨で廻りはドロドロでハウスの中もどじ丸の顔も身体も真っ黒け。
  お前はモグラか!!


どじ丸物語(其の27)おとうちゃんのこと・Part4

「どじさん!おとうちゃんちょっと病院に行って来るから、
おかあちゃんと留守番しててね・・。」

わんっわんっわんっ(何言ってんだかわかんないよ)

いつも会社へ行く格好と違うなァ~
今日も朝は散歩に行ってくれたしおかあちゃんと留守番だなんて・
“おかあちゃん、おかあちゃん・・おとうちゃん帰ってくるの?”
「おとうちゃんは手術があるから1週間は帰ってこないよ・。」

おとうちゃん何したんだろう???

毎日毎日、朝も夜もおかあちゃんと散歩・・
本当におとうちゃん帰ってこないんだァ~~~~~~。
おかあちゃんと散歩すると疲れるんだよなァ
速く歩くと“速い速い”って直ぐ怒るし、
大きなわんこが来ると

“怖い怖い”
って僕のそばに寄って来て散歩にならないよ。
だからね・・・
おかあちゃんと散歩するときは守ってやらなきゃいけないんだ。

反対だよね本当は・・・
おかあちゃんは身体がちいちゃいから、
僕が引っ張っちゃうと転んじゃうし困ったもんだよ・・・
早くおとうちゃん帰ってこないかなぁ~

「どじさん、おとうちゃん帰ってきても散歩できないから、
       我慢するんだよ、わかった、、、、」

毎日おかあちゃんがこんなこと言ってるけど、
何の病気なんだろう帰ってきても散歩が出来ないなんて???
帰ってきたらいつもみたいに

べろんべろん攻撃だ

待っててあげるよ。早く帰ってきてね・・・・・・・。


どじ丸物語(其の28)ただいま!どじさん

入院してから8日、やっとどじ丸に会えます。

「ただいまぁ~どじさん、寂しかったぁ~~~~。」

きゅう~んん・きゃん・きゃん

いつものどじ丸ではありません。とにかく喜んでいます。
身体をくねらせて、
しっぽをプリプリ、
顔はニコニコして身体全体で喜びを表現しているようでした。

「待っててくれたのぉ~・・でもでもだっこできないよ今は。」

わんっわん

「鳴いても駄目なんだよ、・・おとうちゃんまだ病気だから・。」

次の日から妻は仕事へ。
私はというと、
どじ丸から姿が見えるようにと居間に布団を敷いて寝ていました。
その日はいつ散歩してくれるのかと、
何回も私を覗き込むようにしていましたが、
夕方帰ってきた妻と散歩して言い聞かされたのだと思います、
2日目は覗きこむものの普段通りハウスに入って居眠りをし始めました。

「そろそろリハビリでどじさんの散歩でもしたら!!」
「そう思ってるんだけど、速く歩けないしな・・」
「いいよ、私がリード引いてあげるから後からゆっくり来れば・」
「わかった明日から散歩するよ。」

退院3日目朝から散歩を始めました。
どじ丸は私を心配してか、ゆっくりゆっくり歩いてくれてます。

「これじゃ散歩にならないから速く行っていいよ・・」
「じゃ行くからゆっくり着いて来て!!」
「わかった・・。」

こんな散歩が1週間続きました。その間に会社に復帰、
事務仕事しかできなかった身体が、おかげで完全現場復帰。

どじ丸と妻の協力なくしてはなかった早期の完全現場復帰でした。

「どじさん長い間待っててくれてありがとね、
  走れるようになったらまた“よ~い、どん”してあげるからね。」

それからまた1週間、とうとう走れるように。
どじ丸も大喜びでした。


どじ丸物語(其の29)動物病院の帰り道・Part1

どじ丸の動物病院通いが車から歩きになってから
帰りのご褒美が必要になりました。
帰り道私達の喉がカラカラに渇いてしまって
ジュースがほしくなってしまったんです。
私達だけというのも申し訳ない、
どじ丸にも買ってあげなくちゃとソフトクリームを2つ、当然妻と私の分。
どじ丸の分はペロッと一口頂いた余りを、
とはいってもほとんどがどじ丸いき。
一口食べさせたらその場から動かなくなって、よだれが口から

だら~りだら~り
顔は上を向いたっきり、ソフトクリームから目を離しません。
後ろを向いて食べようとしようものなら、
後ろに廻ってきて恨めしそうな顔を向けます。

「お前のちょっと食べさせて・・・。」
「見えないように早く食べてね・・。」

結局、私達二人で一つを分けたようなもの。
最後のコーンまでバリッバリッと食べてしまいました。
こぼれたコーンのかすまで、
コンクリートに穴があくんじゃないかというほどなめ回して・・・・・。

「おいおい、なんにも食べさせてないみたいじゃん!!」
「美味しいんだもん、しかたないよねぇ~」

食べ終わってちょっと公園でひとやすみ・・・・・。
老人会がゲートボールを楽しそうにやっていました。
どじ丸は冷たい土の上にお腹を乗せて、
口の周りのソフトクリームをペロペロやっています。

「美味しかったんだね、でもまた来年だよ。」


どじ丸物語(其の30)動物病院の帰り道・Part2

あれから(Part1から)1年、またまた動物病院に行く季節になりました。
4キロの道のりはどじ丸には楽しい時間でしょうが、
私達にとっては辛く長い4キロ1時間です。
(往復で8キロ・すごいでしょ!)
診察と注射が終わると
“こんな所に居たくない”
とばかりに玄関から飛び出すどじ丸、毎回毎回こうなんです。
少しは大人になってくれているとばかり思っていたのですが、
病院だけは別のようです。
朝一番の診察を狙って行ったので、
自宅へ着くのは丁度昼時になります。

「今日は、“とんかつ”でも買って行こう。夕飯でもいいし・・」
「そうだね、お昼はコンビニでパンでも買っていこっ。」
「“とんかつ”2枚下さい。切ってくれますか?」

袋に入れてもらった“とんかつ”は、
どじ丸にとっておやつの匂いなんでしょう
、鼻を押し付けてクンクンしてます。
「ちか!(妻の名前・・初めて公表させていただきました)袋を持って先歩いてよ・・
そうすればどじ丸も寄り道しないから。」
「は~い。」

どじ丸の足取りはスムーズです。
しかし、ある場所でどじ丸の足がピタリッと止まりました。
そこはなんと去年立ち寄ったソフトクリームの店の前です。

「なんだどじさん覚えていたんだ。1年前だよ・・・。」

こちらを見る顔がソフトクリームが欲しいと訴えています。

「ちか、一つ買おうか?」
「どじさんの分だけ?」
「いいよそれなら2つ買おう・・。」
「待ってなさい!!まだ買ってないんだから。」

ピョンピョン足を弾ませながら待っています。
ソフトクリームは広い歩道にあるベンチの座って3人揃って
   ぺろ~んぺろ~ん
どじ丸は私が持ったソフトクリームを
   ぺろ~んぺろ~ん

「イタッ・・・・・それはおとうちゃんの手だよ!!!」

私の手に握られている最後のコーンを食べようと、
私の手を噛んだのでした。
その拍子で落としてしまったコーンは、
すぐさまどじ丸の口の中へ・・・。

「おとうちゃんの手を噛んで“ごめん”って謝りなさい!!」

一生懸命“お手”をしてます。
でも、その口は廻りのクリームの残りをなめています。
   なめとんのかっ!!!!
僕がなめてるのはソフトクリームだよ~~~~~~~ん


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