Uo・ェ・oUくりんだよぉ~ん。爺じぃだよぉ~ん。

131~136

どじ丸物語(其の131)お見送りもお出迎えも、ハウスの中で寝たまんま・

散歩が終わって朝ご飯を食べ終わると、
すぐにゴロンと横になってしまうどじ丸。

「行ってきまぁ~~~~す!!」

ムクッと顔を上げてくれる時はまだマシで、
ひどい時は寝たままで起きてこない時もしばしば、、、
聞こえてない事もあるんでしょうが、
毎日が寂しい思いで帰宅するまで心配でたまりません。
ある日の事、、、

「ただいまぁ~~~~。」
「・・・・・」
「ど・じ・さ・ん・!!た・だ・い・ま・あ~~~~!!」
イビキをかいて寝こんでいます。
「お・き・ろ・・・・!!」

全然気がつきません。
諦めて家の中に入りました。

「ずっと、あんな調子??」
「今日は寝てばっかしいたよ・・。」
「ふぅ~~~~ん。」
「私が4時に帰ってきてから、ずっとあの調子だもん、、」
「朝も夕方もだねぇ~~~。」
「ご飯食べて、起きてくるのを待っていたら・・?」
「うん、、、、」

夜の8時頃だったでしょうか、
ガサゴソと外から音が聞こえてくるので、
窓から覗いて見るとどじ丸が起き出すところでした。

「起きたみたいだから、散歩に行ってくるよ。」
「気をつけてね・・・」

ペチャペチャと水を飲むどじ丸に・・・・・・

「散歩行くよぉ~~~!!!」

明日の朝も散歩して、会社に出かける頃は寝ているのかなァ・・?


どじ丸物語(其の132)2000年の夏は無事に越えたけど・・☆

99年の夏から2000年の夏にかけて、
どじ丸の老いは足早に進んできています。
足腰の衰えから始まって、
目、鼻、耳と五感が一つ一つもぎ取られて行くようで悲しみが増すばかりです。

どじ丸もそれを知ってか、
苛立つ事も多くなって手におえないこともしばしば、、、
かといって、お医者さんにかかることもなく、
今年の夏を無事に越えて、ホッと一息・・・・☆

“蚊は飛んでいるし、9月とは云っても油断は出来ないね、、”
“どじさんの嫌いな台風も来るし、冬まで頑張らなくっちゃ!”

夜の散歩に出たら、まん丸お月様が・・・

「どじ丸ぅ、、、でっかいお月さんだねぇ~~~。」

二人足を止めてお月見をしました。
「お正月まで頑張ろうね!!そしたら、また夏まで大丈夫だよ。」
「・・・・・・・・」
ここ2・3年、秋になると同じ事を言っているような気がします。
無事に夏を越えて一安心、秋を越えて一安心。
そしてお正月を迎えて今年も頑張ろうって、、、、☆


どじ丸物語(其の133)雨の日の夜は、必ず家の中へ入りたがる

雷や余程の大雨でない限り、家の中へは入れなかったのですが、
今年のどじ丸はちょっと違います。
夏くらいまでは雨でもじっとしているだけで、
家に入れて欲しいと鳴く事はありませんでした。

ところが・・・・
“キュウンキュウン”
「どじ丸鳴いてるぞ・・・」
「家に入りたいんじゃないの・・?」
「だって、雨は降ってるけど酷くないじゃん・・。」
「そんなこと知らないわよ、、」
「前にあなたが甘やかして入れて上げたから、
     癖になっちゃったんじゃないの・・?」
「うっせ~~なぁ~~、それじゃぁ俺のせいかよ・・?」
「そうだよ!!・・・入れて上げるの??どうするの??」
「カーペット敷いててよ、連れてくるから・・。」

どじ丸のことで夫婦喧嘩です。

でも、どじ丸が家の中へ入ってくれば、
忙しさで忘れてしまうほど他愛ない夫婦喧嘩、、、

専用のバスタオルで濡れた身体と汚い足を拭いて、
どじ丸を家の中に入れてあげました。

以前家に上げた時、動き回って叱られた事を覚えていて、
今日のどじ丸は上に上げた途端ゴロンと横になってしまいました。
お決まりのプルップルッを1回してからですが・・・・・
家の中に入れるときは、使い古しのネクタイを輪っかにして、
綱が窮屈にならないようドアノブにかけて長さの調節をしてあげます。

「靴の上で寝ないでよ!!!」

怒ったわけではないのですが、
急にブルブルと震えだして、私を睨みつけています。

「なんだよぉ~~~怒ってないでしょ・・!!」
「・・・・・・・・」
「開けておいて上げるから覗いていいからね。」

居間のドアを開けっぱなしにしておいたら、、、、、、
ズズッ、、、、ズズッ、、、、ズズッ、、、、
前足が・・鼻が・・・
とうとう顔を覗かせました。

「あらら、、、来たのぉ~~~。」

ペタンと床に顔をつけてカエルのポーズです。
「そこまでだよ、、、分かってるね、、。」

朝起きて階段を降りて行ったら、
隅っこで丸まって眠りこけていました。
「おはよぉ~~~~~!!散歩行くよ!!」


どじ丸物語(其の134)散歩中に顔をプルプル、耳に虫が入っちゃったのかい???

散歩の途中で、、、、
プルップルッ・・プルップルッ・・
しきりに顔を振っています。
「耳に虫が入ったの??」
プルップルッ・・プルップルッ・・
「見せてごらん、、」
プルップルッ・・プルップルッ・・
「動かないで!!ちゃんと見せて!!」
「・・・・・・・・」
「なんにも入ってないよ、、」

暫らくして、、、、、、また
プルップルッ・・プルップルッ・・

「お家に帰ったら懐中電灯で見て上げるから、」
「あまりプルプルしな いでよ。歩けなくなっちゃうよ。。!」

余りにも頻繁に顔を振っているので心配にはなったのですが、
以前の事もあって深くは考えませんでした。
それは虫が耳に入って、直ぐに取れてはいたのですが、
気になって顔を振りつづけていた事があったからでした。
家に帰って懐中電灯で耳を照らして、

「大丈夫、、、虫いないよ。」

翌朝の散歩はいつも通り・・・・

「良かったネェ~・・やっぱり平気だったでしょ、、」

どじ丸は“なんか変だ”と感じていたんでしょうが、
そこは飼い主の感の悪さです。
前はこうだった、今回も同じだろうと軽く考えてしまったのです。
昨夜の散歩の出来事が1週間後に起こる不幸の前兆とは、、、、
それは今でも、そうだとは思いたくない、
そして避けて通りたい出来事だったのです。


どじ丸物語(其の135)ほかのわんこの匂いを避けて、、、

今日のどじ丸は変です。
“クンクン”
“クンクン”
“クンクン”
あちこちの匂いを嗅いではいるのですが、
何時ものようにしつこくないんです。
ほんの少しずつ“ここは駄目・・”って言っている様でした。
そう、、、何時もの所ではない所で用足しです。

「みんな強くなっちゃったんだね、、」
“クンクン”

足取りは遅いのですが、夢中で歩いています。

“クンクン”

腰を屈めては用を足す姿は、寂しそうにも見えます。

“クンクン”

「どじ、、今日お耳は大丈夫なの??」
「・・・・・・」
「聞こえてないのか・・?」
「・・・・・・」
「どじ丸!!!!!」

やっと振り向いたその目は、何かを訴えています。

「どうした・・?」
「・・・・・・」
「帰ろ、、、、」

二人で話をしながら帰路に着きました。
多分どじ丸には私の話は聞こえていないでしょう。


どじ丸物語(其の136)朝早く起きたから、たまにはゆっくり散歩する???休んでもいいからさ♪

今日は何故か早く目が覚めました。
妻はもう起きていて、どじ丸もハウスの中でゴソゴソ、、、

「早く起きたんなら、散歩行ってくれば・・?」
「こんなに早くかよぉ~~~」
「どじさんも起きてるんだから、行って来なさい・・!!」
「分かったよぉ~~~ゆっくり行ってくるからね、、」

無理矢理追い出された感じです。

「どじぃぃぃぃ・・行くよぉ!!!」

伸びをしたどじ丸・・なんか久しぶりで見た感じです。

「今日は早起きしたから、いっぱい歩こうか??」

田んぼ道に出ました。
半分以下になった散歩の距離も、今日は目一杯歩きます。
ゆっくりゆっくり、一歩一歩踏みしめながら、、、、、
2つ目の角、、、いつも側溝の穴にはまってしまう場所です。

「おとうちゃんがこっち歩くから、どじさんは道の方・・」
「だ~~~め!!穴に落ちちゃうし、」
「田んぼに落ちたらどうするの・・?」

ふて腐れたのか、反対側にトコトコ、、、
ペタっと座りこんでしまいました。

「疲れたの??いっぱい歩いてるもんね・・」

でも、まだまだです。やっと半分、歩けるかなぁ~~~?
我家に戻るまでに3回ほど休みました。

「ただいまぁ~~~!!どじ先生もただいまは・・?」
「わふっわふっ!!」
「いっぱい行ってきたじゃん、、今日は元気だったのぉ~?」
「さっ、、ご飯にしよ!!」

朝出勤したら、そのまま夜間勤務。
明日の朝、帰宅するまで会うことが出来ません。
夜は妻と散歩です。
この日の朝の長い散歩が、
私と元気などじ丸の最後の散歩になってしまうなんて、
誰が予測できたでしょう。。。。。
何であんな事に、、、神様の悪戯でしょうか???
それとも3人が幸せ過ぎたのを、
誰かがやきもちを妬いて悪さをしたんでしょうか?
それなら、何故どじ丸に、、、、、何故!!!????


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