妖精の住む家

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適応


よく聞くけれど実は「入学してどうなった」もとても大切な気がする。
実際に進学する学校が決まってから、不安も大きくなるのだ。
ついて行けなかったら・・・とか、
楽しく通ってくれるだろうか・・・とか。
でもこれも子供の数だけそれぞれのパターンがあるだろう。

娘の場合は、真面目な上に融通も利かない。
入学した当初は、様々なことに面食らうと共に
壊れてしまいそうな程、緊張していた。
担任の先生にも「あまりにも表情が硬いので心配です。」と言われてしまう程だった。
「6月がポイントでしょう。そこで開き直る事が出来れば
きっと乗り越えて大きく成長してくれると思います。」
先生はこうもおっしゃられた。
恐らく毎年娘のような軌跡をたどる子が居るのだと思う。

そして、予言通り6月が過ぎる頃大きく変わる。

何でも先生が主導して、あまり考えることもなく
言われる通りに動いていれば良かった小学校時代とは
180度意識を変えなくてはいけない。
何をするにも自分で考え、抜け目なく素早く行動することが求められる。
親の私が見ていても疲れる。

ところがどうだろう・・・
あれ程「生真面目なので心配」と言われていた娘が
要領を掴み始めたではないか!見事に適応し始めた。
まだ、完璧にはほど遠いが、何とかやっている。
何より表情が柔らかい。笑顔が弾ける!
自分で自分を納めるという事がいかに彼女に合っていたか。
改めて我が家の選択は間違っていなかったと思う。
まわりの子達は感動するくらいすごい子が多いのだとか。
勉強の他に様々な特技を持っている。
刺激たっぷりな毎日だ。

家ではあまり勉強しなくなった。(--;)
授業では疲労で倒れそうな程集中しているから大丈夫と言う。
何ひとつくだらないと思う授業がないと、感動しているが
授業は本当に面白いらしい。
宿題は合間を見て学校で短時間でほぼ片付けてしまう。

『塾には通う必要もないし、通う時間はありません。』の言葉通り
これ以上は無理だとは思う。
<もう少し、勉強している姿を見て安心はしたいのだが(T-T)。
お友達でも通っているという話は聞かないらしい。
本当に授業だけで大丈夫だと学校を信じてみようと思っている。
高3くらいになったら、志望大学に向けての対策くらいは
お願いするかもしれないけれど。
もしこの決断が凶と出ても娘は自分で決めたことだから
きっと後悔しないだろう・・・


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