小名木川は、徳川家康が江戸入府に際し、最初に手掛けた戦略的運河だ。当時、製塩が盛んだった下総・行徳から 江戸へ塩 を運ぶのが主目的。その後、東北地方の物産流通の主要ルートになる。つまり、水運の動脈とて、江戸~隅田川~小名木川~新川~江戸川~利根川が造れらた。成田山参りにもこの水の道が大いに利用される。
東京都もイキな計らいをする。期間限定ではあるが、閘室前後のゲート操作状況を一般開放して見学ができるのだ。管理操作室の中も観る機会があった。操作する所員も、船舶の通航頻度が多くないので対応が出来るようだ。閘門から一気に放出される水渦が見もので、水辺の 「工場見学」 とも言える。
昨今、「工場見学」が全国的にブームとなっている。この夏休み、放射能汚染問題もあり旅行社による親子ツアーが大人気だ。ある雑誌の人気の第1位は、カルビー千歳工場、第2位は羽田空港ANA機体整備場、第3位はサントリ登美の丘ワイナリーとか。工場は涼しいので、避暑にもなるそうだ。
写真-1 扇橋閘門を隅田川側から望む
写真-2 整備された小名木川運河を行く船舶
写真-3 閘門内の水位表示。水に濡れた高さが本日の水位差を示す。隅田川の水位はA.P+1.6m。本日の水位差は2.6mになる。
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