清多夢くらぶ

清多夢くらぶ

2011年08月08日
XML
カテゴリ: ダム、堰、水門
  東京都江東区デルタ地帯を東西に流れる 小名木(おなぎ)川 約6kmのほぼ中央、要の位置に 扇橋閘門 がある。この閘門の西側(隅田川)は、潮の干満で水位が変動する。一方、東側(荒川)は、地盤沈下のため水位をA.P-1.0mに保っている。刻々変わる水位を克服して、小名木川運河に船舶を通航させるべく閘門がある。幅8m以下、長さ90m以下の船ならば、通り抜けることができる。東京都が管理している。

小名木川は、徳川家康が江戸入府に際し、最初に手掛けた戦略的運河だ。当時、製塩が盛んだった下総・行徳から 江戸へ塩 を運ぶのが主目的。その後、東北地方の物産流通の主要ルートになる。つまり、水運の動脈とて、江戸~隅田川~小名木川~新川~江戸川~利根川が造れらた。成田山参りにもこの水の道が大いに利用される。

 東京都もイキな計らいをする。期間限定ではあるが、閘室前後のゲート操作状況を一般開放して見学ができるのだ。管理操作室の中も観る機会があった。操作する所員も、船舶の通航頻度が多くないので対応が出来るようだ。閘門から一気に放出される水渦が見もので、水辺の 「工場見学」 とも言える。

 昨今、「工場見学」が全国的にブームとなっている。この夏休み、放射能汚染問題もあり旅行社による親子ツアーが大人気だ。ある雑誌の人気の第1位は、カルビー千歳工場、第2位は羽田空港ANA機体整備場、第3位はサントリ登美の丘ワイナリーとか。工場は涼しいので、避暑にもなるそうだ。

扇橋閘門を隅田川側から望む

写真-1 扇橋閘門を隅田川側から望む

小名木川を行く船舶

写真-2 整備された小名木川運河を行く船舶

扇橋閘室の水位表示板

写真-3 閘門内の水位表示。水に濡れた高さが本日の水位差を示す。隅田川の水位はA.P+1.6m。本日の水位差は2.6mになる。

小奈木川五本まつ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年07月13日 09時03分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[ダム、堰、水門] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

江戸川らんべえ

江戸川らんべえ

Free Space

PVアクセスランキング にほんブログ村

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: