そもそも、二十世紀梨の発祥地は、千葉県松戸市である。その原樹は、昭和10年に国の天然記念物に指定された。戦争の空襲で焼失してしまったが、松戸市内の二十世紀梨公園には、その碑とモニュメントがある。この梨は、皮が薄く手間がかかるため、千葉県ではほとんど生産されていない。
小生は、鳥取中西部の農業用ダム建設に8年間従事した。大山の火山噴出物地帯では、ダムの基礎造りに多くの時間を費やす。堤高50m、堤頂長347mのロックフィルダムで、土と石と岩で造る。中央部のコアゾーンは、土を薄層に締め固めて遮水壁を造る。その外側には、順次石と岩を配置して築造する。
鳥取の梨づくりにも、3.11の原発事故が影響している。二十世紀梨と早米コシヒカリについては、放射性物質の検査を実施していると言う。二十世紀梨は、台湾など外国にも多く輸出している。円高と風評被害に悪戦苦闘する関係者の姿が浮かぶ。
写真-1 青なしの二十世紀梨と松戸市内のモニュメント
写真-2 小田股ダム左岸の洪水吐き。正面越流型はフィルダムでは珍しい。
写真-3 堤体中央のコアゾーンの転圧には20t級タンピングローラを使用
写真-4 2007年に完成した小田股ダム。鳥取県東伯郡琴浦町
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