再会
その日私は学会に一人で参加。なぜか、学会の会場も、内容も、何一つ覚えていない。プログラムの中から、いくつかの発表やパネルディスカッションなどに参加したはずだ。
そして、夕方頃、学会が終わる。
その翌日も、同じような行程だったと思う。
そして、いよいよ明日は帰国という日。
なぜそんな大胆な行動に出たのか分からないのだが、私はなぜか、どうしてももう一度Mr.クデギの顔を見て帰りたい衝動に駆られたのだった。
遠くからチラッと見るだけでも・・・。
そして、地下鉄に乗って最寄り駅まで行き、そこからタクシーに乗った。気づいたら、彼のお店の前に立っていた。
お店から出てきた彼は、私を覚えていた。
そして、言った。
「また来るような気がしていた」と。
つづき
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