日々をなんとか凌いでます?

日々をなんとか凌いでます?

2006.01.04
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カテゴリ: ビバ!ハイテク!
FM-7シリーズには、PSGという音源がありました。

Programable sound generator というもので、ピィーという音が3つ(今もケータイ風に言うと3和音)同時に出ました。

これには、もうびっくりするくらい感動しました。
パソコンで、曲がりになりにも「曲」が弾けるのです。

キーボードを鍵盤に見立てたソフトや、作曲が出来る!と歌ったソフトなど続々登場しました。

そして、ゲームにも花を添え、名曲も沢山誕生しました。

その後、ヤマハがFM音源のローコスト化に成功し、FM音源カードという素晴らしいモノが出回り、PCの音関係はさらに華やかになっていきました。

パソコンにFM音源が標準で搭載されるようになってから10年以上経ってから、やっとケータイにも普及し出します。
(当初、ケータイで着信音が音楽になり音源が重用しされるとは思ってもみなかったのでしょう)
現在広く普及している「着うた」を支える音源もヤマハ製だったりします。
多くの機種で採用されているので、実はフォーマットは、どこのキャリアーでもおなじだったりもします。

さて、8ビット機でFM音源が華やかなサウンドを奏でている頃、PC-98シリーズ(含むエプソン・クローン)は、周波数が変えられるビープ1音のみが鳴っていました。

起動時に「ピポッ!」という鳴っていたアレです。

あれを鳴らすときに、C言語にしろ、パスカルにしろ周波数を指定することが出来ました。
そこで、どなたが作られたのかは知りませんが、1音しか出ないビープを強引にベース、メロディー、サブメロディー(オブリガード)に聞こえるようにプログラムしたソフトが出てきました。

なんとかPC-98シリーズで音楽を聴きたいと願う人が多かったこともあります。

DTMという言葉は、その後の「みゅーじ郎」が登場するまで姿を見せません。

そんな時代です。
パソコンで音楽をやるというのは、まだ夜明け前です。

友人は、凄いソフトがあって、音楽が聴けるんだよ。とフロッピーを引っ張り出して、聞かせてくれました。

アイディアには感服しましたが、聞かせていただきました中島みゆきの「時代」には、閉口しました。

メロディーも分かる。
ベースも時折聞こえてくる。
でも、美しくなく、逆にけたたましいのです。
山手線のガード下で鳴っている1石ラジオのようでした。

自慢げに聞かせてくれた友人には悪いのですが、なんだか一抹の寂しさを感じました。




今のPCは、サウンド機能が統合されたチップの中にあって、FM音源が鳴るのは当然のことで、3D機能や5.1チャンネルの再生などが当たり前のように出来てしまい、下手をすると誰も見向きもしなかったりします。
MP3を再生して、「ふぅん」と言いながら次の曲にとばしてしまうとき、ふと、昔のPCはね、と思い出してしまいます。

言い時代になったなぁって。

では、また。





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最終更新日  2006.01.04 09:11:10
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