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愛犬ランの死とフロントガ-デン
第1章 病魔を感じてやれなかった私
8月28日 日曜日に、愛犬ランが10年の生涯を終えた。
ここのところ、元気が無くなってきたなと感じていた。年だからしょうがないと少し諦めていた。そんな思いをしていた矢先に、いっきに病魔が襲い掛かり、あっという間のことであった。
8月21日 日曜日
お兄ちゃんがいつものコ-スを散歩。公園を通り、田んぼの水がいっぱいに流れている浅い水路の中を歩き、中学校を横切り、自宅まで最後の直線歩道を歩く、約4キロのコ-ス。帰ってから食事を与えたが、吐いてしまった様子。暑くて食欲が無いのかと思った。お盆が過ぎてから、仙台は連日30度。最高は35度にもなり夜も30度から下がらず蒸し暑い日が続いた。
8月22日 月曜日
こんな暑さのため、さすがのランも熱中症かなと思った。食欲も無く、水だけしか飲まない。無理に食事をさせようとしても、口はあけず頭をそむける。少し足が震えている。さらに、しっぽがぬれていて、オモラシか、生理でもしているかのようであった。ヌレタオルでふいてやったりしたが、いつの間にかまた、オモラシ状態にもどっている。
8月23日 火曜日の夜
暑いし不衛生なので、シャンプ-し体を洗ってやった。水を掛けてやると気持よさそうに横になって、体を洗うことを喜んでいた。足の震えもとれて少し安心した。やっぱり、暑さのためと思った。
8月24日 水曜日
少しは食欲が出るかと思ったが、相変わらず足の震えが止まらず、さらに目から涙が流れている。妻に話すと「暑いし、食べず嫌いもあるから、お腹がすいたら食べるよ」と軽い返事であった。それにしても食欲が無く、水の飲む量も少なくなってきている。こんな症状は始めてである。やはり病院に行こうと妻と決めた。
8月25日 木曜日夜
末娘がお父さん大変だよと叫ぶ。長女もランのところに行く。
ウジ虫がランの体に付いているとの騒ぎだ。汚い所に行き、虫でも付いたのかと思いながら、テレビを見ていたが処置に時間が掛かっているので、行って見ると、狭いところで懐中電灯をつけながら、ウジ虫退治をしている。よく見ると、お尻の近くの背中に穴が空いていた。愕然とした。ウジが付いていたのではなく、ウジが湧いていたのだ。娘たちは「お母さん 見ないほうがいい」と手伝いを断った。私は体重30キロのランを抱きかかえて行き、駐車場で三人のウジ退治がはじまった。もう夜の10時になっていた。ウジの発生源の穴が空いていた所の付近の毛をはさみで切り、穴から取り除くことになった。暗いのでよく見えないので次に玄関に連れて行き明るいところで、本格的な退治をした。背中一帯にウジが広がっていた。娘たちも可愛そうというより、何とか退治しなければと思いが強かった。体全体の毛を短く切り落とし、ほぼ退治した時は、朝の4時になっていた。退治後はだいぶ落ち着きを戻したようだった。急いで病院に行く必要が肌で感じた。しっぽがぬれていたのは、オモラシでもなく、生理でもなく、「膿」であった。
8月26日金曜日
夕方、妻と娘で近くの動物病院に連れて行った。先生の話によると、夏に排泄などの近くにハエが溜まり、皮膚の弱いところからウジが沸くことがあるそうだ。こんなに丁寧に毛を切りウジを退治してから、病院に来るのは希で、病院でウジ退治をするのが普通とも話をしていたとのこと。涙を流すのは、眠れないからで、たぶん痛みを震えながら堪えていたとのこと。震えていたのや食欲が無いのは、ウジ虫のせいではなく、内臓が悪化しているからとのことで、暑さが本当の原因ではないとも話していたようだ。点滴をして、明日に精密検査をするとの回答であった。
今考えると、痛いと言葉を発することが出来ない分、色々な症状のサインを出していた。そのシグナルを解らなかったというよりは、感じることが出来ていなかった自分が居たと思う。もっと繊細に汲み取っておけば最悪を乗り越えていたのかもしれない。飼い主失格である。
この次は、「手術の決断と結末」を話す事にします。
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