牛ひき肉偽装事件から

北海道苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」が、

コロッケやハンバーグなど、

牛ひき肉に使う加工食品の表示を偽ることだけでなく、

数々の、常軌を逸した行動が、明らかになりました。

私たちが、

「安くて、栄養のある、おいしい食事をしたい」と、願うことは、

間違っていたことなのか、と、

考えさせられる事件でもありました。

「ミートホープ」の社長は、

「そんなに、安い・おいしい食べ物をお望みなら、偽装してでも、かなえてあげますよ」

「お客さんは、ただただ、牛肉を食べていると、思いこんでいてくださればいいのです」

と、妙なサービス精神を発揮していたとも、考えることができます。

この社長の豪邸の、外観を、テレビで見ました。

専門の業者に管理をさせる、大きな園芸用温室も、持っていました。

この社長が、なぜ、金儲けのためなら、何をやってもかまわない、といった考え方を持ってしまったのか、考えてみました。

その原因は、子供の頃の環境にあったと、思うのです（社長に関する情報を、私は、持ち合わせていません。その上での、私の想像ですけど）。

両親の愛情のある環境の元で、育ったのか。

おじいちゃん、おばあちゃんの、やさしいまなざしの中で、育っていったのか。

ただ、ただ、ハングリー精神だけが、原動力の、

一生懸命の、仕事一途の人生を、送っていたのではないだろうか。

つくづく、子育ての大切さを、考えてしまいます。

「 一生懸命は、いいことだ 」と、考える私にとって、

あの社長が、 しっかりとした「人生の初志」を、 持っていてくれたら、

こんな、とんでもない、脱線をすることもなしに、

すばらしい人生を、送れただろうに、とも、思うのでした。

「人生の初志」は、「最後に「楽しかったよ。ありがとう」と言えるような生活をする」ことにしました。

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