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下部温泉と身延山


                      【下部温泉と身延山】

     2002年5月3日(金)~4日(土)1泊2日   同行者:きょーこちゃん(同期の友達)



                       【今回のルート】

いちにちめ・・・早起きして:新宿駅(中央特快)→→→山近し:高尾駅(各停に乗り換え)→→→やっと着いたー:甲府駅(お昼ごはん&身延線に乗り換え)→→→今日の最終目的地:下部温泉駅(下部ホテルに宿泊)

ふつかめ・・・のんびり出発:下部温泉駅(身延線各停)→→→初めて来たよ:身延駅(バスに乗り換え)→→→久遠寺詣で:身延山(ロープウェイで山頂まで往復)→→→そろそろ帰途に:身延駅(各停)→→→またまた来たよ:甲府駅(「特急あずさ」に乗換えとお夕飯)→→→もう帰ってきんだねー:新宿駅

                       【たべたもの♪】 

甲府で食べた『稲庭うどん』・・・麺はモチロンのこと、薄味で上品なお出汁もおいしかったです

『旅館のお夕飯』・・・メインは身延川で捕れたヤマメ料理。特注で芹や雪ノ下など山菜の天麩羅も

ロープウェイ身延山頂駅売店の『焼きだんご』・・・こうばしくてモチモチ!きょーこちゃんご満悦♪

身延駅近くで仕入れた『みそぱん』・・・でも「長野製」。1個が大きいので2人でシェアして食べた

山梨名物『ほうとう』・・・今回は甲府駅前の「小作」で南瓜ほうとう。はふはふ、アッツイよ~;

『お酒』・・・原茂ワイン(勝沼にあるワイナリー)の白、カップ売りしてた。それと氷結GFでギブ☆

『おやつ』・・・じゃがりこ・トッポ・美人のほっぺ(旅館のお茶請け)・ミニサラミ・チーズ鱈

                        【みたもの】                         

富士山・・・1日目はお天気も最高で、中央線に乗ってるときも身延線に乗ってるときも、ひだりの
       車窓からずっと、雪を載せた富士山が見えた。富士山て“見えるだけで”うれしい

小田和正・・・(のプロモ映像)を甲府のCDショップで観た。街中で、海岸沿いの国道で、自転車を
        漕ぎまくる小田さんは54歳。ちょっと痛々しかったのとオデコの生え際が気になった;

TV番組・・・『ごちバトル』『堂本tくんのドラマ』『ミニモニ』『ニュース23』『情熱大陸』
        ウチにはTVがない。だから偶に観るととっても刺激的で口を開けたまま観てしまう;

『世界でここだけヤマメレース』・・・という看板。一見、スゴイことのように思えるが(でもナイか;)
                    考えると“そりゃそうだべさー、そったらこと”と思う。
                    でも、どういった形態で行われるのかは知りたい

下部のメロディ橋・・・橋の袂にセンサーが仕掛けてあり、人が通るたびに季節に合った曲が流れる。
            さすがに夜間は止まるが、その代わり“ライトアップ”されるらしい。どうやら
            それも「季節に合わせている」らしいが、季節に合わせたライトアップって?? 
            ちなみに春は、~ヤマメと若鮎の泳ぐ姿~・・・ううーん・・・悩んじゃう;


                      【今回の“おとまり”】


         山梨県下部温泉郷 『下部ホテル』   身延線下部温泉駅すぐ             

下部温泉の旅館街からは少し離れており、駅からは至近。身延川が見下ろせる立地。客室数105

かつて故・石原裕次郎が長期滞在したことがウリらしく、展示物がたくさん置いてあった。好きな人にはイイかも・・・ゆみたろうはあまり興味ナシ
ラウンジやカラオケなどパブリックの充実度は高し。でも、ゆみたろうは殆ど興味ナシ
夜は太鼓ショーや餅つき大会、大型ホテルらしい趣向のイベントあり。でもゆみたろう、全く興味ナシ

下部ホテルオリジナル商品というのが多くあり、
『シェフ手作りの味・梅ぜりー』『オリジナル温泉饅頭・美人のほっぺ』『オリジナルワイン・美人の微笑』『朝食でも大好評!ホテル自家製きゃらぶき』などなど・・・一泊の滞在でも、以上総ての物にどこかしらでお目にかかった。
きょーこちゃんは『美人のほっぺ』をお土産用に購入。ゆみたろうは『梅ぜりー』は美味しいと思ったが“ま、いいやー”と買わなかった。

お風呂は五段階評価で『☆☆☆と1/2』というところでしょうか。設備はキレイめです。露天風呂もあります。湯上り処に“下部の天然水”がフリーで置いてあったり、2種類の泉質(下部温泉従来の単純泉と、園庭内自噴の硫黄泉)があるのもいい。ただマッサージチェアがなかったのはザンネン!

客室は明るくて清潔。フツーの間取りだけど、作りにゆとりがあり、窓も2か所大きく切られていた。私たちが泊まったのは最上階の8階だったので、新緑と身延川の眺めがよかったっす♪

客室担当のお姉さんも若くて可愛かったし♪(オヤジ!?)

                       【おみやげいろいろ】

友達に、同僚に、自分に・・・あれこれとお土産をセレクトしたよ。さて、一体、誰に何が渡るかな~?

『吟製桔梗信玄餅』・・・大定番。しかも“吟製”!従来タイプとの違いは、「値段」と「素材」らしい

『生ほうとう』・・・おうちで作るよさは、自分の好きな材料を使って、いろいろ実験できること!

『ひのき泥炭石鹸』・・・実は何処でも売ってるんだけど、温泉に行くたび買って、愛用してるのだ♪

『ピングー危機一髪』・・・ピングーが入った木樽に次々剣を刺して行く。なんだコレ、見たことあるぞ

『天然巣蜜』・・・コムハニー。ミツバチが巣房に貯えたままの蜂蜜。万一、蜂まで入ってたら怖い~;

『久遠寺思親閣のお守り』・・・あれだけ気力体力使ってお参りしたんだもん、絶対ご利益あるハズ!

                        【感動体験】   

2日目は朝、曇り空だったので、どうしようか~?と、ちょっと迷ったけど、折角ここまで来たから、と身延山に行った。

わりと有名だが、身延山久遠寺の参道には、何と286段の階段が待ち受けている。
にひゃくはちじゅうろくだんーーー☆☆☆
段数も恐るべしだが、一段一段の段差も30cmはあると思う。おまけに一段ごとの奥行きがない。
つまりものすご~く、急勾配なのだ;
これを上るのは正直、かなりしんどそうだ。でも折り返すのはいやだ。出来ないことはない!
水沢観音(群馬)の階段だって、山寺(山形)の階段だって、踏破したじゃん!と自分を励ましながら、途中3度ほど息を整えつつ、286段、上りきったよーー☆
はひはひ・・・やったあ~い・・・ぜいぜいぜいぜい・・・
上りきって来た道を振り返ると、あまりの急斜面にクラクラした;(私は高所恐怖症なのさー)
さてさてお参り。でもちょうど5円玉を切らしていたので、大大フンパツして100円をお賽銭箱に入れた。どーかコレでひとつよろしく♪

久遠寺の本堂に入って見事な伽藍や天井画をみてると、お坊さんが数人、お焼香の用意やお灯火に火をいれている。どうやら何かが始まるらしい気配。
 「ここまで来て“太鼓ショー”や“餅つき大会”ってことは、なかんべー」
と思いながら成り行きを見ていると、次々に来るわ来るわ“お坊さんがいっぱい!”
その数200人前後。うわー、壮観。
雅楽のような音楽と共に偉いお坊さん(だと思う)たちが列を成して歩いてくる。
その他大勢のお坊さんたちは、両脇でずっと正座。
そして読経の唱和が始まった。
(いまさらだけど、伽藍てとってもいい音響効果があるのよねーーー)

もともと無宗教な私は法事ぐらいしか、読経やお説教を聞いたりする機会はないし、それだって過去数回。馴染みのない光景で、異世界にいるみたいだった。
びっくりしたねー。ホント。無言で見入っちゃったよーーー
あんまりにも『荘厳』で。
累々たる日本の文化だなーって感動したし、そこにインドや中国の文化も垣間見たよ。

どうやら私たちが見たのは『懺法法要(せんぽうほうよう)』というものらしく、「自己の罪を懺悔し、他の人々の罪をも懺悔除滅し皆、共々に佛に成るための法要」で、「法華経を読誦することにより、六根の罪障を消滅する。即ち、眼に、耳に、鼻に、舌に、身に、意(こころ)に作る所の無量無辺の罪障を消滅し、罪のない清い心は即、佛であり“佛即我であり、我即佛”となり、佛我一体の境地への到達を願う法要なのです」(以下略)と、その法要中にお坊さんが配ってくれた紙に書いてあった。

ちゃんとお行儀よくお焼香してから本堂をでて、きょーこちゃんと「来てみてよかったねー」「なんか“これぞジャパニーズヒーリング”って感じかも☆」と言いあった。

宗教や思想は『両刃の剣』だけど、宮沢賢治(法華経に帰依し、熱心な信者だった。学生時代に私が選んだゼミ論のテーマは彼)の気持ちも少しわかるな~・・・としみじみ思った。

一心に読経するお坊さんたちを見ながら、日蓮が仏教を広めた頃の人々の生活や、煩悩の数について(やはり眼耳鼻舌身意の六根が起因)や、時代や宗教を選ばない“祈る”という所作や、いろんなことについて考えていた。
でも1番、知ってみたいと思ったのはこうして今、私の目の前にいるお坊さんひとりひとりの『何故この道を志したか』という来し方だった。
ううう~ん・・・やっぱりこれって不謹慎かしら??;



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