石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

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石川の方言


・・・・・・・・・・・・・・・ [石川県の方言1] ・・・・・・・・・・・・・・・

 私は石川県の田舎(能登地方)生まれ、今も石川県在住ですが、学生時代、大阪に一年、京都に6年おりました。その当時、時たま石川県へ帰ってきた時、金沢駅で聞いた石川弁はじつに懐かしく私の心を動かしました。
 方言はテレビと大企業進出のせいか、やはりだんだん薄くなっています。日本1億数千万人、少しずつ言葉の均一化の方向に向かっているのでしょうか。これはやはり寂しいことですね。その地方独自の心根、優しさ、思い、言葉が有ってもいいのに・・・

「おい、まだ来んがか?」(おい、まだ来ないのか)
「なにしとるがいね。はよしましま。」(何してるんだ。早くしなさい)
「だらなこと言うとるなま。」(馬鹿なことをいわないで。)

 活字にするとなかなか雰囲気が伝わりませんねえ。独特のイントネーション、言い回しが有って、私には一言発しただけで石川県の人だと分かります。

 相手に同意を求める時、「ほやろ」と言います。会話の中で何回も使われます。そこで小話を一つ。

 東京の街角、連れ込みホテルの前のベンチで若い男女が会話をしていた。男は盛んに「入ろう」、「入ろう」と言っている。隣のベンチで聞いていた男は、女性が果たして同意するかと固唾を呑んで見守っていた。ところがいつまで経っても話をしているだけで一向に入る気配が無い。そのうち、男女はベンチを離れどこかに行ってしまった・・・

 さて、この隣の男が聞いた「入ろう」は、同意を求めるときの「ほやろ」なのです。活字で書くと「ほやろ」なのですが、微妙な土地の声の出し方が有り、石川県弁ではたいてい「はいろ」に聞こえます。

・・・・・・・・・・・・・・・ [石川県の方言2] ・・・・・・・・・・・・・・・

ここでは、私が幼い時から聞いたり話したりした方言をご紹介します。今ではほとんど使われないものも有ります。でも私の幼い時は普通でしたよ。微妙なイントネーションなどご紹介できないのが残念。標準語でも理解できるものははずして有ります。

だら (馬鹿、あほ) 「だらなこと言うとんなま(馬鹿なこと言わないで。これから派生した だらくさい 。ばかばかしいという言葉も有ります。いつでも聞きます。)」

しまっし (してください) 「今日はゆっくりしていくまっし。(いつでも聞きます)」

ものい (体の調子が悪い) 「今日はものくて行けれんわ(良く聞きます)」

うざくらしい (いやらしい・うっとおしい) 「うざくらしいこと言わんといて。(ほとんど聞かなくなりました。かなりのお年寄りが使うかもしれません。)」

あせくらしい (せわしない)  「そんなあせくらしいことせんでも。(お年寄りが使うかもしれません)」

あいそんない (物足りない・さみしい)  「今日はあいそんなくて・・(今日は物足りなくて・・・お客が帰る時などに謙遜して。良く聞きます。)」

あてがいな (いい加減)  「そんなあてがいなこと言うなま。(そんないい加減なことを言うな。まだ聞きます。)」

いじくらしい (しつこい・うっとおしい)  「あいつはいじくらしいやつや。(まだ聞きます。)」

じゃまくさい (面倒くさい)  「いややー。じゃまくさい。(良く聞きます)」

だっちゃかん (だめ)  「そんなこっちゃ、だっちゃかん。(そんなことではだめ。あまり聞かなくなりました。)」

はしかい (利口な・すばやい)  「はしかいことするなあ。(利口なことをするなあ。まだ聞きます。)」

いじっかしい (うるさい)  「いじっかしいこと言うな。(良く聞きます。)」

はがやしい (くやしくて腹が立つ) 「えーいくそ、はがやしい!(パチンコに負けている時など。良く聞きます)」

へしない (遅い) 「あいつへしないなあ。(あいつ遅いなあ。お年寄りが良く使います。)」

いさどい (生意気)  「あいつはちょっこしいさどい。(あいつは少し生意気。 いさる という動詞も有ります。)まだ聞きます。」

じまんらしい (態度がでかい)  「お前、ちょっとじまんらしいぞ。(お前、ちょっと態度がでかいぞ。良く聞きます。)」

だんない (大丈夫)  「いやーだんない。(いや大丈夫。年配の方が使います。)」

ちょっこし (少し)  「もうちょっこし右に行って。(良く聞きます。)」

はかいく (はかどる)  「今日は、はかいった。(今日は、はかどった。良く聞きます。)」

かやる (転ぶ) 「そんな走ったらかやるぞ。(そんな走ったら転ぶぞ。良く聞きます。)」

ばっかいならん (どうしようもない) 「これだけはばっかいならん。(これだけはどうしょうもならん。年配の方が使います。)」

ちゃべちゃべと (でしゃばって) 「そんなこと、ちゃべちゃべとせんでもいいがいね。(そんなこと、でしゃばってしなくてもいいでしょ。良く聞きます。)

こちょがしい (くすぐったい) 「こちょがしいわ。触らんといて。(良く聞きます。)」

かたい子 (おとなしい子) 「ああらかたい子やねえ。(子供を褒める時に使う。良く聞きます。)」

げっとくそ・げべ (最後尾・ビリ)  「今日のリレーはげっとくそだった。(今日のリレーはビリだった。 げべ は私も使います。)」

ぐっすい (ずるい)  「そんなんぐっすい。(そんなのずるい。あまり聞かなくなりました。)」

ちんと (静かに)  「ちょっこし、ちんとしとってま。(もう少し静かにしていて。良く聞きます。)」

だいばら (大変) 「そんなことしたらだいばらや(年配の方が使います。)」

きなるい (うらやましい) 「あの家がそんなにきなるいがか(年配の方が使います。)」

・・・・・・・・・・・・・・・ここから名詞です・・・・・・・・・・・・・・・

はいぼぼ (ハエ)今でも聞きます。   ぎゃわず (かえる)古語のカワズから来たと思われます。うちのおばあちゃんが使っていました。今では聞きません。   あんか (長男)今でも聞きます。   おじま (次男)今でも聞きます。   ごぼさん (お坊さん)普通に聞きます。   じゃーま (奥さん)外国語ではないかと思います。邪魔から来たと思いたくありません。今は聞きません。   どぼそ (みぞ)今でも聞きます。   よんべ (昨夜)今でも聞きます。   もみじこ (たらこ)今でも使っています。もみじこは大好物です。   おい (家の一番広い部屋・法事などに使われる。)今でも使っています。   さんまた・さるまた (パンツ)今では聞かないようです。   げす (おしり)あまり聞きません。   めろ (女の人)今ではあまり聞きません。   めんちゃ・おんちゃ (女・男)私が小学生低学年のころ、女の子数人と歩いていると、「めんちゃん中におんちゃひと~り」とからかわれました。今では使われないようです。   ちゃんぺ (意味は内緒)今ではあまり聞きません。若い子は知らないでしょう。   びび・べべ (意味は内緒)まだ小学生低学年のころ、ある家の あま (天井裏)で一つ下の可愛い女の子と見せあっこしたことが有ります。触ったら柔らかかった。その時の女の子の顔も表情も香りも鮮烈に思い出します。じつに懐かしい思い出です。その女の子は今では孫がおります。今はこの言葉は聞きません。

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