座 禅 猫

座 禅 猫

小さ雛(05年3月)

小さ雛 2005年3月



†小さ雛言い立てもせず並びをり(1日)

†弥生三月生まれ月
 春は名のみの雪が舞う
 淡く白くに覆われば
 次の月には明るかろ・・・(1日)

†雪かきを三月初めの仕事とす(1日)

†三月の日なたに戻る歌心(1日)

 仙台広瀬川の殉教者によせて
†みをつくし今に伝える流れかな(1日)

 仙北キリシタン遺跡洞窟によせて
†みちのくのたたらいぶきの繰り返す聖き祈りの響き残れり(4日)

†跪き心に満ちる祈りかな(6日)

†朧なる野に懐かしき友の影(7日)

†薄化粧ぐらいがよろし春の雪(10日)

†春めいて少女天使を連れてゆく(10日)

         カージナル
†日差しは春赤い鳥の歌高らかに(11日)

†春宵の心どこまで伝えるか(21日)

†違うことばでできてる人の春の夢(21日)

 (ICF求道俳句投稿板のako虫さんの歌を読んで)
†春晴れて晴間はるけく晴れ晴れとさえずり渡る春の羽雀(21日)

†エンジンをかけしばし愛づ朧月(22日)

†禅の足尻尾崩るる春の猫(24日)

†日伸ぶれど音たて閉じゆく年度末(25日)

†淡雲の月影に見る君の顔(25日)

†ゲセマネに伏す君に添いうす雲のかかる月夜を祈りつくして(25日)

†聖金やここに暗闇きわまれり(26日)

†光浴び新たにされん復活祭(27日)

†贈る枝かの地に根付け友帰る(28日)


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