ザ・スーパー・ポップ宣言

アニソンポップ7

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「恋はあせらず」トラック世界大会



【もうすぐランクイン】

アース・スター ドリーム / 君色に染まる ~アース・スター ドリームver.~ '16 作曲TOKOTOKO(西沢さんP) 編曲玉木千尋



アニメ「魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン」主題歌。アース・スター ドリームは「中島由貴・高尾奏音・小出ひかる・愛原ありさ・曽我部英理・谷尻まりあ」の6人からなる声優ユニット。アニソンには珍しくヴォーカロイド曲のカバーソングで、原曲は 「TOKOTOKO(西沢さんP) feat.GUMI / 君色に染まる」 。(GUMIという同人歌手がいるが別人でここで歌っているのはヴォーカロイド)ヴォーカロイド曲の焼き直しを当ブログで紹介するのは 「LUCHICA meets MOSAIC.TUNE feat.初音ミク / 真夏のレターレインボー」 に続いて2曲目ということになるけど、このパターンは今後も増えていきそう。

曲は疑似ハリーラブなポップな曲でイントロがハリーラブ風ギターで始まる箇所は 「斉藤和義 / 歩いて帰ろう」 の影響を感じさせる。ただしトラック自体は原曲同様軽やかでハリーラブ・トラック特有のグルーヴを感じさせる程のものではない。然しながら切なさを感じさせるメロディは秀逸で原曲は「ニコニコ動画」などでかなり人気を博していた模様。このアース・スター ドリームver.は曲も長くそのメロディをじっくりと堪能できるところが良く、当然のことながら肉声による温かみと瑞々しさが増幅されているのも良い。ただし6人が交互に歌ったりユニゾンになったりとアニソン特有の萌えを感じさせるほどの出来・内容でないのが惜しい。

「YOU TUBE」 で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(歯切れの良さ) ポップ偏差値合計
7
6 7 6 6 8 6 7 5 58


富樫美鈴 / 麻衣の涙の阿弥陀如来 '11 作曲前山田健一 編曲板垣祐介 「日常」



TVアニメ『日常』のキャラクターソング。ジャンル的にはソニア・ローザ辺りの昭和ボサノバ歌謡曲って感じでしょうか。憂いを帯びたムーディーで大人の雰囲気のメロディ、そして軽快なボサノバ調のサウンドにウイスパー系のヴォーカルがお洒落な雰囲気。然しながら「阿弥陀は如来のファンタジー」とかいった調子の不思議ちゃん歌詞やセリフが散りばめられた電波ソング仕様。特に間奏の「あ、そっかー、そうだっけー、ふーん」といった頭に蛆虫湧いてんじゃねえの?的なセリフや凶悪犯人のご近所さんインタビュー的な語りとかいったところが電波色が強く、単なるボサノバ歌謡に留まらない魅力を醸し出している。どっかにズバリこの曲といった感じの元ネタ曲があると思うんだけど、ご存じの方いませんかね?

「YOU TUBE」 で聴けます。

花澤香菜(髏々宮カルタ) / sweets parade '12 作曲CHI-MEY 編曲者CHI-MEY,大久保友裕「妖狐×僕SS」



TVアニメ「妖狐×僕SS」第6話エンディングテーマ曲。「妖狐×僕SS 5」(完全生産限定版)の特典CD「妖狐×僕SS ENDING SONG Vol.3」に収録。単にスウィーツを羅列するだけの歌詞でほとんど意味を感じさせないんだけれど、それ故に語感が良くキャッチーな曲に仕上がっています。歌声もキュートに引き締まっていて実にポップ。歌うは 「恋愛サーキュレーション」 でポップでキュートな歌声を聴かせてくれた花澤香菜。「恋愛サーキュレーション」の作曲/編曲は 神前暁 氏なんだけど、歌手が同じ花澤香菜だったり可愛らしいラップが入ったりもして、この曲には神前暁氏と同じようなポップセンスを感じさせます。更にラップ入りボサノバ・タッチの曲ということで 「Dimitri From Paris / Neko Mimi Mode」 にも共通項を感じさせますね。ぶっちゃけそこら辺からの影響が大きいんじゃないかと思うんだけど、この作曲/編曲者である 「CHI-MEY」 氏は要注目かも。

「YOU TUBE」 で聴けます。 「妖狐×僕SS」第6話エンディング も見れます。これを見ると歌詞に出てくるワタヌキというのは甘い食べ物ではなく、渡狸という狸のキャラクターだということが分かります。

DELIGHTSTYLE / 愛☆PROMISE '12 作曲彩木蔵葉 編曲彩木蔵葉、rino@FancyZoo 「四畳半プリンセス」主題歌



四畳半ラブコマコメディPCゲーム「四畳半プリンセス」主題歌で、予約キャンペーン特典「四畳半で君と聴きたいSound Track CD」収録。スピード感のあるテンションの高いガールズ・ロック。ちょっと青臭い感じのメロディで100%感情移入できるか?というと私のような年代の者には苦しいものがありますが、サビの盛り上がりはなかなかのものがありますね。では何故当ブログで取り上げるのかってことになりますが、それは随所に挿入されている明るく元気いっぱいな合いの手をお聞き頂ければお分かり頂けるかと。ヴォーカル以上のハイテンションで「ゴー!ゴー!」等と盛り上げる合いの手の瑞々しさは萌え声な電波ソングの歌姫たちに勝るとも劣らない魅力が有ります。

特に 「FRIPSIDE NAO PROJECT! / せな★せな@Surprise!! 」 における「1・2・3★ハイ!」の変形版とも言える「ウウゥー、サン、ハイ!」部分の爆発的なグルーヴィーさ加減は特筆もの。歴史まだ浅い合いの手ポップ文化に、また一つ偉大な金字塔が立てられたと言ってよいでしょう。「革新的なことは全て60年代にやられてしまった。」なんて言葉をロックミュージシャンの口から聞くことがあるけど、電波ソングやアニソンにおける「合いの手」文化はまだ始まったばかり。今なら誰でも先駆者となり、歴史に大きく名を残すことが可能です。ミュージシャン、「合いの手」クリエイターの皆さん、がんばって!

「YOU TUBE」 で聴けます。なお、いま現在フルバージョンは未公開だそうです。早く聴いてみたいものですね。

藤原鞠菜 / 革命★キッス! Kiss! Kiss! Revolution! '07 作曲磯村カイ「絶対★妹至上主義!!」主題歌



当ブログで既に取り上げた 「井上みゆ / 1×8 ラブバレット」 でお馴染みの磯村カイ氏が、やはり既出の 「ラジカル☆キッス・イノベーション!」 に先駆けて藤原鞠菜嬢と組み、手掛けていた電波ソング。相変わらず機械臭の酷いユーロビートだけど、明るく元気な曲調と藤原鞠菜嬢の可愛らしい歌声で魅力的な内容に仕上がっている。ちょっとトーンダウンするBメロ部分が惜しいけど、サビメロの早口っぷりや快活な感じはなかなかのもの。間奏部分で聞ける「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」の瑞々しさがまたね。

メーカー(脳内彼女)の 公式ページ から通常VERSIONがダウンロード出来ます。 「YOU TUBE」 でも聴けますよ。

RITA / TO YOUR KISS! '11 作曲編曲天道紅緒 ARIEL WAVEプロデュース


強気なヒロインと学園生活を送る恋愛アドベンチャーゲーム「つよきす3学期」EDテーマで「つよきす3学期」同梱特典非売品CD「VOCAL & ORIGINAL SOUND TRACK」収録曲。イントロで元気のいいチアコールが入るチアポップで、当ブログで取り上げるのは、 「五條真由美 / ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」 「KOTOKO / LILIES LINE」 「門脇舞以&沢城みゆき / ふれふれっぽんぽん!」 に続いて4曲目ですね。

冒頭のチアコールは 『Hey! Just do it! Tsuyokiss! Hi! Come on baby! Tsuyokiss! OK! Yes We can do it! Tsuyokiss! Wow! Hey! Everybody says Tsuyokiss! Now!』 。瑞々しく可愛らしい声優声で溌剌と発声されるここでのチアコールは、当然と言えば当然ですが現実のチアリーダー達では有り得ない程の素晴らしい出来栄え。思わずここの部分だけ何度も聴き返してしまう程です。曲の方はテンポは速いものの、残念ながらメロディはポップさに欠け、折角のRITA嬢の歌声も湿りがち。特に部分的に裏声に転じる唱法は個人的に嫌いなだけに、実に惜しく感じます。折角のチアポップなんだから、もっと明るく元気に爽やかに作って欲しかったですね。とはいえ、こうした溌剌としたチアコール入りアニソンが増えるのは歓迎すべきこと。これからもドンドン作って欲しいものですね。

「ニコニコ動画」 で聴けます。

伊瀬茉莉也(峰理子) / Ring a ding on.理子りん '11 作曲編曲manzo 「緋弾のアリア」



TVアニメ「緋弾のアリア」の登場人物、峰理子のキャラクターソングで、「恋はあせらず」トラック。ブルーレイ・ディスク「緋弾のアリア BULLET3」の初回生産特典「キャラクターソングCD《理子》& BGM集」収録曲。明るいお馬鹿キャラと言う設定通りのポップな曲です。因みにルパン三世のグラマー美女、峰不二子の娘らしいです。

曲の方ですが、グロッケンが奏でる華やかなイントロは、同じハリーラブの 「桑田佳祐 / 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」 辺りを意識した感じ。曲の展開がごちゃついた感じでハリーラブ特有の疾走感に欠ける嫌いはあるけど、サビ部分の歯切れの良さや盛り上がりはなかなかのもの。更にオールディーズ・ポップなどでよく聞かれる「Ring a ding dong」というフレーズをもじったタイトルの「Ring a ding on.理子りん」という部分はアイデア賞もので、可愛らしくポップな語感が素晴らしい。ただ折角のこの萌えフレーズが一度しか聴けないのが残念だね。

「YOU TUBE」 で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(萌えフレーズ) ポップ偏差値合計
7
7 6 6 6 7 7 8 5 59


丹下桜 / エンジェル '95 作曲池毅 編曲戸塚周

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主にアニソン中心に多くの作曲を手がけてきた池毅(いけたけし)氏による作品で、「ママレードボーイ全曲集」収録曲。彼の手がけた曲は既に当ブログで取り上げたものだけでも、「麻倉未稀 / リメンバー・ターン」、「大森玲子 / LALALA~くちびるに願いをこめて~」、「MAHO堂 / おジャ魔女カーニバル!!」、「FOUR SEASONS / 北へ。」、「ファイブスピリッツ / なんとなく北へ」、「國府田マリ子 / 曇りのち晴れ」、「守谷香 / お嫁さんになってあげないゾ」、「A・CHI-A・CHI / WRONG NUMBER」等など数多くの名曲があります。彼の作品は起伏に富みながらも滑らかで、アップテンポな曲であっても品を感じさせるメロディ・ラインが特徴的です。近年あまりアニソンの仕事をされていないようで、残念な限り。これからもガンガン元気な曲を作って欲しいですネ。

「曇りのち晴れ」同様、「ママレードボーイ」に使用されたこの曲は、「カードキャプターさくら」の木之本桜で知られる丹下桜さんの実質的なデビュー曲とのこと。幼げで可愛らしく、しかもピリリと引き締まった声質で、時折聴かせる甘えた唱法など含めて萌え度は流石に高いですね。そして、この曲での池毅メロディは飛び切り明るいという訳ではありませんが、明るい陽射しや暖かい気候などを感じさせる多幸感ある内容。少し胸がキュンとする瞬間もあって流石のラインです。イントロと間奏の手前に湿っぽいマイナー調の部分を交えた箇所は考えられた演出と言えなくもないですが、個人的にはマイナス要素で池毅氏には申し訳ないですがカット編集して聴いています。結構ポップ度がアップしますのでお勧めですヨ。

ニコニコ動画の こちら の45分11秒のところで聴けます。

桃山まり(まきいづみ) / まりっちんぐ☆バスガイド '07 作曲編曲bAsHEE

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純エロ・ギャグ&ナゾだらけ修学旅行ADVの 「私は私のまま、誰にでも変われる」 の桃山まりキャラクターソングで、『「私は私のまま、誰にでも変われる」キャラクターCD VOL.3 桃山まり』収録曲。

70年代アイドルポップの雰囲気を漂わせたオールディーズ・タッチの曲で、明るく軽快な曲調に純朴な香りの漂うメロディがいい味出しています。更に、 「松任谷由実 / ルージュの伝言」 における山下達郎や、岩崎元是の諸プロデュース作品などで聴ける様な爽やかなコーラスもポイントが高く、こんなマイナーなエロゲのキャラクターソングとしては実にしっかりと歌われています。他にも小気味良いバスガイド風な笛の音や、ちょっぴりエッチなセリフなど、小技も効いていますネ。 ニコニコ動画 で聴けます。

因みに「まりっちんぐ」というセリフは往年の女教師漫画、アニメの 「まいっちんぐマチコ先生」 の決めセリフの活用形。更に まいっちんぐマチコ先生のWikipedia に記載は無いけど、この「まいっちんぐ」というセリフは往年の面白雑誌ビックリハウスで「えびぞる」等とともに入賞した読者投稿の造語で「まいった」のing形です。

小森まなみ / ひまわり '00 作曲編曲池間史規

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ラジオDJ(パーソナリティ)及び声優を中心に活躍されている彼女のラジオ番組『mamiのRADIかるコミュニケーション』エンディングテーマ、CDS劇場版おジャ魔女どれみテーマソング「ぽっぷな勇気」カップリング、アルバム「Citrus Monsoon('01)」、「ユ・メ・ノ・チ・カ・ラ('04)」収録曲で「恋はあせらず」トラック。

イントロにおいてシンセサイザーでハリーラブ・フレーズを奏で、その後いくつかのポイントでベースもハリーラブ・フレーズを弾いています。(そのベース部分はかなり重低音なのでPCで聴くと判り難いかも。) 全体の曲調は明るく元気でスピードもある典型的な人気パターン。清らかなシンセの音色や爽やかな女性コーラスで盛り上げる導入部に続いて聴ける小森まなみさんの声質は流石の可愛らしさですが、ロリ萌えアニメ臭を感じさせない癖のないものなので、広く受け入れ易そうです。

ポジティブな歌詞や高揚感のあるサビの盛り上がりはなかなかですが、AメロやBメロはきれいで出来はいいものの少し地味で、全体としては少し快活さに不満が残るかな。途中入る「ヘイ!」という掛け声の小気味よさ、弾けっぷりはいいアクセントになっているので、もう少しこのポップな感覚で全体を統一出来れば良かったと思います。 小森まなみ私的選曲集 の102:39のところで聴けます。

LITTLE NON / ハナマル☆センセイション '07 作曲Little Non 編曲nishi-ken 「こどものじかん」



TVアニメ「こどものじかん」エンディングテーマ。ハードな曲調に可愛らしい女性リードが早口で歌いまくる曲。そのサビメロのキャッチーさで人気の曲ですが、実は元ネタ、というか元曲があって、アメリカのメロディック・ハードコア・パンクバンドOFFSPRINGの 「ONE FINE DAY」 という曲のサビをそっくりそのまま流用しています。従って、萌え系ハードコア・アニソンと呼べる内容ということになりますね。曲はサビ以外の箇所に全く魅力が無いのが難点ですが、全体的に感じるスピード感と歯切れの良さ、そして何と言ってもサビの暴力的でありながら萌え声で早口で捲くし立てる、そのギャップに魅力があります。

「YOU TUBE」 で聴けます。

みるく / 道 '11 作曲fine chemical 「めちゃ婚!」

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5人の新米奥さんと家族を作っていくハートフル一夫多妻ADV「めちゃ婚!」の淡島茜エンディング曲。予約特典CD「めちゃ音!」収録。

まるで堀江美都子辺りが歌ってそうな、80年代アニソン風のハートウォーミングなキャラソン。マイナーなエロゲのエンディング曲としてはかなり良質のメロディです。華やかで温かみのあるイントロ、ちょっと懐かしい感じのするAメロ、ドジっ娘な歌詞で萌え要素的展開をするBメロ、広々とした大空を連想させる高揚感のあるサビメロとどこをとっても魅力的かつ高水準な内容で驚かされます。

メーカーのHP でショート・バージョンがダウンロード出来ます。これは是非フルバージョンが聴いてみたい、と予約特典CDを入手したんですが、収録されているのはショート・バージョンでがっかり。メーカー及び歌手のみるくさんによると「アニメうた王国フル↑」で着うたフルで配信される予定ということなんですが、半年以上経過した今も未配信のままのようです。折角の良曲です、誰か何とかして下さいな。

追記:その後CD「桜めちゃリプライ」にフルバージョンが収録、発売されました。

エンジェル隊 / エンジェル★ろっけんろー '04 作曲編曲飯塚昌明

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アニメ「ギャラクシーエンジェル」の第4期のオープニングテーマ曲。エンジェル隊は新谷良子、田村ゆかり、沢城みゆき、山口眞弓、かないみかの面々。曲は軽快でコミカルなアニソンポップ。「パラダイス」と出てくるし銀河つながりということでか、サビの感じは何処となく 「光GENJI / パラダイス銀河」 辺りを思わせますね。そちら同様に高揚感のあるキャッチーなサビはかなり既聴感があり、あまり味わい深い内容とは言えず飽きが早い感じ。然しながら明るく元気な曲調と瑞々しく可愛らしい声優さんの歌声はなかなかのものですネ。

そして特筆すべきはその脱力感たっぷりな 歌詞 で、「ろっけんろー(ROCK'N'ROLL)」、「しぇきしぇき(SHAKE IT SHAKE IT)」などとロックを可愛らしく茶化したところが面白い。これを聴いた内田裕也は「こいつらロックを舐めとるな」と怒り、SEX PISTOLSのJOHHNY ROTTENは「ロックは死んだ」の名言を残したとか、、、。TVサイズは こちら で聴けます。また、アニメは別のものですが歌詞つきフルバージョンが そちら で聴けます。

宮本千鶴 / 恋はプラス思考で '03 作曲広瀬允寿 編曲?

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自然と女性に囲まれペンションでのバイトが始まる、、、という内容のエロゲー「ももいろパラダイス 住み込みバイト恋愛付」のEDテーマ曲。基本は「恋はあせらず」トラックで、特に「PRETENDERS / DON'T GET ME WRONG」の形を踏襲しています。同系統では「本田美奈子 / ONEWAY GENERATION」もありますが、ギターのリフが前面に出てきている点や曲調が似ているという点で、この曲の方がより直系という感じですね。クラブDJ諸氏はこれからは本田美奈子よりもこちらの方を繋げてプレイされたし。ただし歌うは本ゲームに出演されている萌え声な声優さんなので、そこのところ十分留意された方がいいでしょう。

そんな訳で、ここで聴けるトラックは世界的名トラックそのものと言っても過言ではない程のグレードの高さ。曲調も明るく穏やかでメロディも恋愛初期のトキメキや甘酸っぱい香りを思い起こさせるような良質なもので、全体的としてかなり魅力的な内容になっています。こんな曲がマイナーなエロゲーの、しかもエンディング曲として埋もれているなんて驚きですね。日本エロゲー音楽界の成熟度・奥行きの深さをあらためて認識させられた曲でした。

比較的マイナーエロゲソング集23 の約13分の所で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(甘酸っぱさ) ポップ偏差値合計
6
6 7 6 8 8 6 6 5 58


ゆうな(中原麻衣) / ミリオン・ラブ '06 作曲編曲Funta

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TVアニメ「陰からマモル!」オープニング・テーマ。90年代に入りポピュラー・ミュージック・シーンに突如『ひたすら可愛らしい声、唱法で歌う』ことを主たる魅力とする所謂萌えソングというものが現れ、2000年代に入りますます猛威をふるっている訳ですが、この曲もそんな萌え歌のひとつ。実際のTVアニメにおいてこの「ゆうな」がどんなキャラなのかは分かりませんが、この曲で何度も繰り返される「100万回の、、、」というフレーズを聞くと何やらストーカーじみたものを感じますね。これをヤンデレな 「School Daysの桂言葉(画像2)」 が歌うのを思い浮かべるとちょっと怖いでしょ?

アップテンポなリズムに、少々湿り気はあるもののなかなか綺麗なラインのメロディを持った曲。「100万回の、、、」というキャッチーなサビが印象的ですね。中原麻衣さんの声は可愛らしいけど、ここではちょっと情念ののった粘着質なもので、そういう意味では曲調にうまくマッチしています。途中明るくハイハイ合いの手が入ってポップス的にバランスが取れ、救われる思いがしました。 「ニコニコ動画」 で聴けます。

茶太 / 笹に願いを '09 作曲編曲柏木るざりん 「明日はきっと、晴れますように」

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七夕の笹に願いをかける恋愛ゲーム「明日はきっと、晴れますように」主題歌で初回特典「オリジナルサウンドトラック」収録。渋谷系歌手のカヒミ・カリィを思わせるささやき唱法が特徴的な茶太による「恋はあせらず」トラック。派手さは無いものの、なかなか味わい深い作品となっています。

曲名通りゲームの世界観である「笹に願いを」かけるという、恋愛時の「想い」を表現した切なげなメロディがなかなか秀逸。それを茶太の柔らかく繊細なウイスパー・ヴォイスで歌うので一種独特の品のある世界が作られていますね。リズム・トラックはゆったりとしたハリーラブなので、全体としてはスピード感にかけるものの、途中からスピードアップする箇所などのドライブ感はかなりのもの。更に途中でウイスパー・ヴォイスのままラップが入るんだけど、ちょっと拙く弱弱しい感じながらも、一本芯の通った強い意思を感じさせる様は萌え度抜群です。

茶太 - 笹に願いを /full

HUG「明日はきっと、晴れますように」デモムービー
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(ささやき声) ポップ偏差値合計
5
5 6 7 7 7 7 7 5 56


榊原ゆい&こやまきみこ / ぷりずむっ☆ '07 作曲榊原ゆい 「プリズム・アーク れいんぼ~☆ドラマCD」収録

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ADULTゲーム「プリズム・アーク らぶらぶマキシマム!」のOPテーマ。「プリズム・アーク れいんぼ~☆ドラマCD」と「プリズム・アーク Vocal Collection 2」に収録。Hなフェロモン大放出で人気のシンガー榊原ゆいが自ら作曲を手掛けた作品でキュンキュン合いの手が入るキュンキュンポップ。更にこやまきみこさんという強烈なロリータ声のシンガーとのデュエットということで世も末か?と思わせるほど賑やかで破壊力のある内容。

基本は明るく楽しいアップテンポな曲調で、ちょっとコミカルなABメロやサビの盛り上がりなどメロディラインの出来は上々。ゆいにゃん才能あるネ。そしてこの曲の最大の特徴は合いの手ポップに欠かせない「ハイハイ」と並ぶ二大人気合いの手の一つ「キュンキュン」の大幅導入に有ります。ハイトーンで短く発声される「キュンキュン」は最初から最後までこれでもか!とばかり頻繁に使われ、曲にピチピチとした瑞々しさを大幅に増幅させ効果絶大です。この種の合いの手ポップの中では最も使用頻度が多いんじゃないかな?合いの手というよりは楽器の一部として機能させてると言っても過言ではない革新的な使用法ですね。

途中入るツンデレ&ドジっ子のミニドラマは何度も聞いて楽しむ類の内容ではないので、ポップソング的には残念ながら蛇足と言わざるを得ませんね。個人的には生活の音として頻繁に聴いている好きな曲なので、そこだけカット編集して楽しませて頂いてます。
曲は 「ニコニコ動画」 で聴けます。歌詞は こちら のページで。

柊つかさ(福原香織) / 寝・逃・げでリセット! '07 作曲ISAO 編曲nishi-ken 「らき☆すた キャラクターソング Vol.003」収録

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テレビアニメ「らき☆すた」の柊つかさのキャラクターソング。念の為全話見て(笑)確認しましたが特にアニメ内で使われている訳ではありません。曲はPERFUMEのようにヴォーカルをヴォコーダーに通してエフェクト処理したようなテクノ/ハウス系ポップ。

全体のトーンは如何にも低血圧で体温の低そうな妹キャラの柊つかさに合ったクールなもの。メロディも上質で特にサビのラインはスマートだし、きれいですね。明るく元気という訳では無いけど湿気の少ない乾いたクールな空気は爽やかで味が有ります。ヴォーカルは抑揚が少なく、無機質な感じはPERFUMEに似てますね。早口になる箇所、ラップ調に流す箇所なども味わい深く趣があります。

サウンドはテクノ/ハウス調で特に面白みは無いけれど、時折りドラムスのエコーのかかった重低音を鳴らす工夫をしています。それらは岩崎元是Pによるウォール・オブ・サウンドのようにリズムとしては機能しておらず、あくまで効果音程度なのが惜しいですね。

至高の職人わかむらPによるこの曲を使ったアイドルマスターMAD動画
アイドルマスター×らき☆すた - 雪歩 寝・逃・げでリセット! PV風R2
はクールな曲調に可愛らしさをマッチさせた素晴らしい出来でオススメです。

らき☆すた キャラソン 柊つかさ 寝・逃・げでリセット! 高音質 (フルバージョン)

堀江由衣 / HAPPY SNOW '08 作曲編曲雲子

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2007年のクリスマスライブ用に作られた曲で現在の所は通常CDアルバムには未収録。ライブDVD「クリスマスライブ ~由衣がサンタに着がえたら~」に同梱されているマキシシングルCDにのみ収録です。ただし有り難いことに このページ でこの曲だけダウンロード購入出来ます。

曲はクリスマス仕様のフィルスペクター/ウォール・オブ・サウンド(音壁)系サウンド。エコーをかけ重低音を強調したドラムのおかず的使用法が特徴的。加えてクリスマス・イルミネーションのようなシャンシャン感いっぱいの煌びやかな装飾音が施されています。冒頭で聞ける切れ味鋭い弦の響きも冬の夜空に吹き荒ぶ寒風のようで効果的ですね。

メロディは暗く、決してポップな内容とは言えないので個人的にはあまり趣味ではないのですが、切羽詰まったかのような緊迫感とスピードのある内容はなかなかのものでグレードは高い。曲調としては音壁の大御所 「大滝詠一 / さらばシベリア鉄道」 の雰囲気に少し近いものがあり、この辺りの暗さ、冬の寒さ・厳しさが好きな人には高評価かも知れません。

この曲を使用し、週刊アイドルマスターで1位を獲得したyoumei氏によるアイマスMAD動画 「アイドルマスター 雪歩 HAPPY SNOW」 は、堀江"ほっちゃん"由衣さんのような可愛らしさで人気の雪歩を主役とした素晴らしい内容でオススメです。音楽と併せてお楽しみ下さい。

榊原ゆい / ぱすてるDAYS '07 作曲景家淳 編曲岡崎綾瀬

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ギャルゲー「ぱすてる」主題歌で、同ゲーム初回特典マキシシングルやソフマップオリジナル特典CDRに収録。歌うは 「LALA♪LU / YOU&I -これがいいんじゃない?-」 にも参加していたエロ声優の榊原ゆい(愛称:ゆいにゃん)。流石エロゲー声優さんだけあって、声そのものが非常にエロいですネ。

日本には昔からフェロモン歌謡曲というジャンルは存在していましたが、直接的にあえぎ声を入れたりと表現手段は単純だったり稚拙だったりするものが多い。然しながらここでの彼女の歌声は、直接的にエロを表現していないにもかかわらず、男性に媚びた甘えん坊な可愛らしい萌え声を、これみよがしに振り撒き、結果としてフェロモン全開な超煽情的仕様となっています。

更に情緒的で切なげなメロディに、サビのキャッチーな盛り上がり。ドラムの低音の響きを強調したアレンジなどは耳の肥えた音楽ファンにも受けています。全体として湿り気のある内容ではありますが、これはもう、古くからあるフェロモン歌謡に対してフェロモン・ポップと呼びたい曲ですね。彼女には他にもよりポップな名曲が複数ありますのでおいおい紹介していきたいと思います。

ぱすてるDAYS FULL 榊原ゆい で試聴出来ます。

金月真美(藤崎詩織) / 忘れないでネ 作曲宮島律子 編曲岩崎元是(IWASAKI MOTOYOSHI) '96「ときめきメモリアル ボーカルベストコレクション2」収録

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YOU CAN'T HURRY LOVE(恋はあせらず)トラック。メロディは及第点といったところでいまひとつパンチ不足。ただし岩崎元是さんの手によるサウンドはなかなかのもので、誰もが夢見る競演/モータウンMEETSフィルスペクターといった趣き、とまで言ったら大袈裟か。虹野沙希版と違いこちらの金月真美さんは特別アニメ声という訳でもなく無難にこなしてくれているのも嬉しい。フゥーフゥーといった遠吠え型コーラス、鐘の音など美味しいオカズを散りばめつつ、厚めの岩崎元是サウンドでハリーラブリズムを現代風に再現している。それだけにメロディにもう一つ突き抜けた明るさがあればより良かっただろうにと惜しい気持ちが残る。岩崎元是さんには是非一度ハリーラブのカバーをやって頂きたいなあ。(この曲はこれ以外のいくつかのCDにも収録されているようです。)


アニソンポップの世界(8)


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