ザ・スーパー・ポップ宣言

元ネタ推薦曲

フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタ推薦曲

小沢健二/FLIPPER'S GUITAR元ネタリスト

フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタリスト曲別

フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタ推薦曲


ギターポップ推薦曲 (1) (2) (3) (4)

ネオアココンピの世界

ネオアコ/ギターポップ映像の世界


AZTEC CAMERA , ORANGE JUICE , FRIENDS AGAIN , PALE FOUNTAINS の俗に言うネオアコ四天王の楽曲ならおそらくこのページを読まれている方ならどなたでもご存知でしょうから、ここでは隠れた名曲を中心に推薦曲を紹介します。私はAZTEC CAMERA、ORANGE JUICE辺りはほぼリアルタイムでシングルを追いかけて聞いていた。この手のギターポップバンドに共通して言えることだけれども、どうしても本人が年齢を重ねるにつれて、最大の売りの一つである瑞々しさが失われて行く。AZTEC CAMERA、ORANGE JUICEがそれぞれ3RD,4THアルバムを出し、そこから若いエキスを吸い取ることが全く出来なくなってきた頃、私のネオアコに対する情熱もすっかり冷め、他ジャンルに興味は移ってしまった。やがてかなりの年月が過ぎたある日、なんとこの日本からイギリスのネオアコ四天王の後継者が現れた訳だが、そいつらは同時に私が聞き逃していた80年代中期以降の多くのギターポップの音をフリッパーズギターの音として届けてくれもしたのだな。その後「前略小沢健二様/太田出版」の中でそれら元ネタの存在を知り、それらを全部聴いてみたいと思い、完全網羅作戦を思いつき実行し、多くの方の協力を仰ぎながら多くの音源を聴くことが出来た。そしてそれらを聴きながら感じたのは、とってもいい曲が多いということだ。元ネタ/引用するぐらいの曲なのだから、良くて当たり前といえば当たり前なのだが、、、。が、それでも「いいなあ、この曲。他のフリッパーズギターファンの方にも是非聴いてもらいたいなあ。」と想ったのが、このページの始まりという訳です。

1.フリッパーズギター / ラブアンドドリームふたたび 元ネタ

LILAC TIME / THE GIRL WHO WAVES AT TRAINS 「PARADISE CIRCUS 89'」収録

LILAC TIME GIRL WHO.jpgLILAC
途中の間奏のギターがそっくりなのだ。が、それよりもむしろ元ネタの曲調にとても惹かれてしまった。全体的に牧歌的でとても可愛らしい歌なのだ。ちょっとひょうきんでユニークな感じのする印象的な出だしは、これまたどこかに元ネタがありそうな感じがする程だ。
この曲の収録されているジャケットのメンバーのお洒落でお高くとまった感じは全く無い。フリッパーズギターと違い愛嬌を振り撒きまくっている。ヨーロッパのどこまでも明るい辺り一面の麦畑の中を走っていく列車に、誰にともなく手を振ってくれる気さくな少女たちに列車の中から気づいた、という時のイメージだ。ネオアコに多いビターテイストの全く無い幸せ色に満ちた曲だ。きっとあなたを幸福な気分にさせてくれることでしょう。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(牧歌的) ポップ偏差値合計
7
6 8 7 7 10 7 10 5 67


2.小沢健二 / いちょう並木のセレナーデ 元ネタ

原由子 / いちょう並木のセレナーデ 作詞作曲 桑田佳祐 '83
HARAYUKO
ライブ録音版(しか出てない?)のこの曲は、サザンオールスターズの桑田佳祐さんと原由子さんの青山学院時代のキャンパスライフの想い出を綴った曲のようだ。曲調はギター弾き語りのフォーク調とでも言うのだろうか。明るめだけど古き良き昭和時代の郷愁を誘うちょっと温かいMELODYを持ったとても素敵な曲だ。誰もが何らかの学生時代の想い出を持っているだろうが、それらの想い出を彷彿させてくれること請け合いだ。特にこれといった想い出の無い人にはキャンパスライフへの憧れが相当つのるだろう、ちょっと羨ましくなるような曲でもある。

この曲を個人的に初めて耳にしたのはNHK-FMサウンドストリートで渋谷陽一が新曲としてオンエアしたものだったと思う。従って小沢健二は1968年生まれだから彼が15歳の時の曲だ。彼もその時のオンエアを聞いたのではないか?と密かに思っている。

小沢健二が曲名をそのまま使ったのは、明らかに敬愛の念を込めてのことだろう。MELODYは似ていないが曲調などの雰囲気はよく似ている。この曲をライブ録音でCD化したのは必然ですね。

3.小沢健二 / 恋しくて 元ネタ

TRACY ULLMAN / THEY DON'T KNOW '84
TRACY
出だしから全体の曲調までそっくりなこの曲は84年のちょっとしたヒット曲だ。出来は小沢健二よりも良く、80年代中頃のイギリスの良質なポップスアレンジにのってポップ度も数段上だ。アレンジが大部違うからなかなか気づかなかった人も多かったのでしょう(私もその一人)。

TRACY ULLMANはこの曲よりも更に数段ポップな「BREAKAWAY」(原曲はIrma Thomas)という世紀の名カバーがある。( 洋楽スーパーポップの世界 )更に60年代ガールポップの秀逸カバーの「BOBBY'S GIRL」 , とんねるずの深夜番組トライアングルブルーでも使われていた「TERRY」などポップ全開な曲が多い。それもこれも女優でもある彼女の魅力というよりは、ポップ感覚溢れるアレンジの妙に尽きるのだが。これらの曲はいくつかでているベスト盤で容易にまとめて聴くことが出来るのでお徳です。

4.フリッパーズギター / 全ての言葉はさよなら 元ネタ

HIT PARADE / YOU DIDN'T LOVE ME THEN '85
HITPARADE
似てるな(笑)。まあそれは置いといて、これも元ネタ作戦中に教えてもらって先日初めて聴いた曲。85年は個人的にはギターポップから冷めはじめていた時期だったからこんな良い曲に出会えたのもフリッパーズギターのお陰だよ。フリッパーズギターの曲は圧倒的に元ネタよりも彼らの方が出来がいい場合が多いんだけど、これはこっちの元ネタの方がずっといい。

声も小山田圭吾ぐらいに可愛い。どこか郷愁を誘うメロディは青春期の若さのエキスが絡まりトローリと蜂蜜のように甘酸っぱい味がしてとっても美味。ギターの音色もしっかりギターポップしていていいね。突きぬけそうであと少しというところで突き抜けないメロディがちょっともどかしい。(これが小田裕一郎だったらきっちりと突き抜けてくれるんだろうけど、それだとギターポップじゃなくなっちゃうか。)フリッパーズギターファン必聴ですよ。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(甘酸っぱさ) ポップ偏差値合計
7
8 9 9 7 9 8 10 5 72


5.フリッパーズギター / 星の彼方に '91 元ネタ

OCEAN COLOUR SCENE / YESTERDAY TODAY '91
OCEAN COLOUR
ネオアコものやUKロックを85年ぐらい以降ほとんど聴かずにフリッパーズギターに遭遇した私は、この OCEAN COLOUR SCENE / YESTERDAY TODAY も全く同時代的には聴いてなくて、元ネタ完全攻略作戦を通じてつい先日ようやく知ったばかりのもの。もしかして若い方々には超有名曲なのかもしれないけど、私のように知らない人もいるかも知れないので紹介させてもらいます。なんせ曲がいいからね。

この曲が収録されているヘッド博士の世界塔は個人的にはあまり興味の向かない音世界で、ポップな出来のこの曲とグルーヴチューブぐらいしか聴くことも稀。フリッパーズギターの1STはネオアコ/ギターポップ系としては世界的にみても類を見ないぐらいのポップな超凄名曲揃いだけど、若さだけが持つ瑞々しさや青臭さ、ストレートさが薄れたこの3RDが全音楽史的に見て一体どれほど意味のあるものなんだろう。同時代のロックをほとんど知らない私にはよく分からないが少なくとも「世紀の名盤」とはほど遠いと思うけど、、、。

そんな中でもこんなポップでキャッチーな曲を入れてくるところなんかは流石フリッパーズギターだね。この曲はTV番組ねるとん紅鯨団の合間でスキーかなんかの宣伝に使われていたのを思い出すなあ。なかなかさわやかな感じに使われていたからフリッパーズギターも新たなファンを獲得出来たことだろう。

でもこれ残念なことに、OCEAN COLOUR SCENE / YESTERDAY TODAY にそっくりなんだよね。出だしのギターの始まり方、ヴォーカルのメロディライン、ギターのフレーズ、曲調、展開、、、。ま、フリッパーズギターがここまで真似たくなる程 OCEAN COLOUR SCENE のこの曲に魅力があったということでしょうね。しかし出来としてはそれらをうまく消化、咀嚼し、小山田圭吾の透明でクールで可愛らしいヴォーカル、メロディの高揚感と突き抜け具合なんかが魅力の後発のフリッパーズギターに軍配を挙げます。星の彼方にが好きで私のようにこの曲を未聴の方は是非聴いてみて下さい。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(ギターフレーズ) ポップ偏差値合計
7
7 8 7 7 8 6 8 4 62


6.フリッパーズギター / 星の彼方に '91 元ネタ

STONE ROSES / ELEPHANT STONE '88
STONE ROSES
OCEAN COLOUR SCENE / YESTERDAY TODAYに続いての「星の彼方に」元ネタ。前者がメロディ中心の元ネタとするとこちらはドラムを中心としたリズムの元ネタと言えよう。一番分かりやすいのは「パン、パッパッパッ、パン」と小気味良くアクセントを付けるパーカッシヴなドラム。リズムは全体的にこの曲のものを少しスロウに落としたような感じだね。前者に続いて個人的に全く最近まで知らなかった曲なんだけど、イギリスのインディーな雰囲気の味わえるノリのいいギターポップだ。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(パーカッシヴ) ポップ偏差値合計
6
6 7 8 8 8 7 8 4 62


7.フリッパーズギター / すてきなジョイライド 元ネタ

CYRKLE / RED RUBBER BALL '66
CYRKLE
ポールサイモン作曲だというこの可愛らしいソフトロック作品、私はフリッパーズギター聴いてから知ったんで、てっきり80年代後期のイギリスのネオアコバンドがやってるものとばかり思ってました。それだけエヴァーグリーンな輝きを持った曲ということで(笑)。この曲で印象的に使われるキャッチーなメロディはハモンド・オルガンによるものだそうでとても可愛らしいですね。しばらくして転調してちょっと力んで歌うあたりが似ている部分です。フリッパーズギター自身ライブでこの曲を演奏したことがあるらしいのですが、それも納得と言えるほどフリッパーズギターに雰囲気が似た曲です。明るく元気というタイプではないけれど爽快で力の抜け加減が心地よくお薦めです。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(ハモンドオルガン) ポップ偏差値合計
7
6 8 6 6 9 8 8 4 62


8.フリッパーズギター / ハロー/いとこの来る日曜日 元ネタ

THE CHESTERFIELDS / Completely & Utterly '86(SUBWAY7)
The-Chesterfields-Completely--Utter-246596.jpgchesterfields.jpg
もう堂々と元ネタと言える曲には出会えないと思っていましたが、まだまだこんな大ネタがありました。フリッパーズギターの初期の未発表音源にでも出会ったかのような嬉しさがこみ上げて来ます。景気良く始まる出だしのギターのフレーズがそっくりで、曲調やリズムなども似ています。ギターできっちりと節目をつけて終わるところも一緒。ちょっとインディ臭が漂い、いまいち垢抜けない出来だけど、スピード感と緊張感、煌びやかなギターの音色などはなかなか良く、フリッパーズギターのいとこバンドとでも呼びたくなってしまう。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(煌びやかなギター) ポップ偏差値合計
8
7 6 8 6 6 7 8 4 60


9.小沢健二 / それはちょっと 元ネタ

STEVE MANCHA / DID MY BABY CALL

STEVE MANCHA.jpg

出だしの鉄琴を滑らせてるような音やドラムパターン、イントロのメロディなどを真似てます。似てるのはそこだけなんですけどね。「それはちょっと」は地味な曲なのでほどんど聴くことが無かったので、元ネタと教えてもらった時は、こんなマニアックなシンガーを小沢健二が真似るなんて!と驚きました。ソウル好きとしてはちょっと嬉しくなってしまいましたよ。STEVE MANCHAは60年代からデトロイトで活躍していたシンガーで、100 PROOF AGED IN SOULでもリードを務めています。この曲は真似てる部分は全然重要じゃなく(笑)STEVE MANCHAの味わい深い声質と唱法、それと甘めのメロディが素晴らしいのです。垢抜けた内容ではないので決してポップスファン向けではありませんがソウル好きには堪らない内容かと思います。MAD LADS(VOLT 4080)'72版もあり、そちらはボーカルが甘くて聴きやすく甘茶ソウルファンにもオススメ。

10.フリッパーズギター / ウィニー・ザ・プー・マグカップ・コレクション 元ネタ

DAVE DEE, DOZY, BEAKY, MICK & TICK (DAVE DEE GROUP) / HOLD TIGHT '66

DAVE DEE holdtightjapangroot 2.jpg

ドラムパターンがかなり似ている。シャキシャキした音感や途中ブレイク部分があったりするところも似ています。フリッパーズギターが参考にしたのは明らかに「SLY & THE FAMILY STONE / DANCE TO THE MUSIC '68」の方だから、このDAVE DEE GROUP版は更にその元ネタということになるか。メロディはいまひとつも荒削りで潔い雰囲気はなかなか好感が持てる。まあ、なんといってもドラムのシャキシャキ感が聴き所ですね。この曲はたまたま山下達郎SSBの昔のオンエアMDを聴いていて発見したのだが、もしかしたら私が知らないだけで、この曲以外にもこの手のシャキシャキドラムのトラックは多々あるのかも知れない。ご存知の方教えて下さい。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(シャキシャキ感) ポップ偏差値合計
6
7 6 6 8 6 9 7 5 60


11.フリッパーズギター / 世界塔よ永遠に 元ネタ

warm sounds / nite is a comin'

The Psychedelic Scene.jpg

先日とある方から元ネタとの情報を頂いた時、「メロディが全部一緒」とのことだったので、まさかそんな大袈裟な、、、と半信半疑だったんですが、聴いてビックリ本当に全部一緒でした(笑)。 いや、(笑)じゃ洒落にならないぐらい同じで、これは訴えられたら確実に負けますねえ。「ハーレルヤ」とか「ア、ハ、ハ、ハ、」とかまでそっくり同じ。どうもこのグループは67年から68年にかけてシングル3枚を出しただけのサイケバンドらしいんですが、逆に言うとこれまでほとんど指摘されることのなかったぐらいマイナーなバンドの曲ということで、あらためてフリッパーズギターのマニアックな一面を垣間見れた、ということにしておいてあげましょう(笑)。「The Psychedelic Scene / V.A. '98」収録。曲の長さは2分59秒です。

12.フリッパーズギター / ゴーイング・ゼロ 元ネタ

EASYBEATS / FRIDAY ON MY MIND

EASYBEATS  FRIDAY ON MY MIND.jpgEASYBEATS 2.jpg

パワーポップとは何ぞや?とその名もズバリ「パワーポップ 渡辺睦夫監修 シンコーミュージック刊」なる本を手配。早速拝見してみると、この「EASYBEATS / FRIDAY ON MY MIND」がパワーポップ界の始祖曲の一つとして紹介されてます。マージービートもの?としてはやけにカッコイイなあと思っていたらやっぱりちょっとした重要曲だったのですねえ。全体としてはちょっと暗めだけど、荒削りでストレートなところとサビの疾走感が素晴らしい。因みにFLIPPER'S GUITARのゴーイングゼロのサビの「ビデオテープよ回れ」の辺りのメロディがそっくりです。山下達郎も3度オンエア。 YOU TUBE でこの曲の映像が見れます。

13.フリッパーズギター / フレンズアゲイン 兄弟曲

DAVE CLARK FIVE / BECAUSE '64

DAVE CLARK FIVE BECAUSE.jpg

デイヴ・クラーク・ファイヴのこの曲を聴くとフリッパーズギターのフレンズアゲインを思い起こすのは私だけだろうか?ともにノスタルジックな雰囲気とメロディに青春時代の甘酸っぱさが豊潤に詰まっていて、個人的には二大ノスタルジック青春賛歌となっているのだが、どうでしょう?

オルガンの温かいイントロに始まり、メローな歌声が切なく、甘酸っぱい。大泣きのメロディを優しくハモり、胸をキュンキュンいわせます。途中の間奏での郷愁を誘うオルガンソロの音色も単調であるがゆえ味わい深いものがありますね。フリッパーズギターとの共通点を強いて挙げれば、オルガン部分のメロディがフリッパーズギター版のバイオリン部分に雰囲気が似ているという点、そしてどことなく全体の曲調、構成、テーマが似てる、という点ぐらいですが、「FRIENDS AGAIN」好きな方ならきっと気に入ってもらえると思います。元ネタとまでは言えないと思うので、一応兄弟曲という扱いにしておきます。

DAVE CLARK FIVEは所謂イギリスのマージービートの代表的グループで、この曲は64年の大ヒット曲。その割りに知名度が低い気がするなあ、とアマゾンなどで調べると、これが何と現在CDで売ってない!数年前発売されたベスト版CDも既に廃盤のようです、、、。

14.フリッパーズギター / ピクニックには早すぎる(HAPPY LIKE A HONEYBEE) 元ネタ

GROOVY LITTLE NUMBERS / HAPPY LIKE YESTERDAY 「THE 53RD & 3RD SINGLES」'87 収録

groovylittlenumbers.jpg

フリッパーズギター版とは「HAPPY LIKE」というタイトルの他に全体の雰囲気なども似た感じ。イントロの管の響きも似ていますので、この曲から大なり小なり影響を受けたとことはまず間違い無さそう。で、そのイントロの管の甘酸っぱいフレーズがなんとも美味で懐かしい青春時代を彷彿とさせてくれます。歯切れのいい流暢な流れからなのか疾走感も上々。曲全体のメロディはとても甘く切なく素晴らしいもので黄金旋律と呼びたくなってしまうほど。AZTEC CAMERAやORANGE JUICEなどのネオアコ代表曲と比べても全く遜色のないグレイドでオススメです。後半の流れはちょっとダレぎみなのでもっと短い構成の方が良かったでしょう。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(流暢な流れ) ポップ偏差値合計
7
8 9 9 7 9 7 9 5 70


15.小沢健二 / 流れ星ビバップ 元ネタ

フィンガー5 / 恋のアメリカンフットボール '74 作曲/編曲/都倉俊一



日本版ジャクソン5という感じで70年代に一世を風靡したキッズグループの74年のヒット曲。
「小沢健二 / 流れ星ビバップ」の元ネタと思われます。(95年の「痛快ウキウキ通り」のカップリングの方のバージョン) 具体的には「やがて種を吐き出すような」と「恋しているといいたいために」の所のメロディと、「ヘイ ヘイ ヘイ」と「ハイ ハイ ハイ」の掛け声の部分ですね。これを意識的に使ったのか?というと疑問が残りますが、子供の頃から歌謡曲に慣れ親しんだと言われる小沢君に大なり小なり影響を与えていたのではないかと推測します。

元曲の方は大ヒットとなった訳ですが、今でも私は愛聴しています。明るく元気な曲調にキャッチーかつ魅力的なメロディ。晃の突き抜けるように溌剌としたよく通るリードは声質、発声ともに美味。「ハイ!」の掛け声も曲の瑞々しさをより増幅させていますネ。ところで「吹き抜けて行く熱い風に」の部分のメロディも小沢君どっかで使ってませんでしたっけ?

「フィンガー5 / 恋のアメリカンフットボール」

「小沢健二 / 流れ星ビバップ」
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(溌剌リード) ポップ偏差値合計
8
8 7 7 6 8 5 8 4 61







【 おまけ 】

お帰りなさい、、、。小沢健二、12年振りにポップ界に復帰へ

kenji_pic_rgb2.jpg

小沢健二に関するHP 「ひふみよネット」 によると、彼は2010年に約13年振りのコンサートツアーを行うとのこと。その中の対談によると「LIFE」(2NDアルバム 94年)の頃のメンバーで行い、新曲も披露予定とのことです。個人的にツアー自体には全く興味が向かないんだけど、「LIFE」の頃との「つながり」がある?という新曲には興味深々です。もしその頃の音作りで更にその後スタジオ録音として発表されるのならば、私が長年待ち望んでいた「ポップ」新曲ということになるからです。

「ドアをノックするのは誰だ?」を含む「LIFE」は所謂「ポップ」系アルバムの傑作と思っているんだけど、その後出された幾つかのシングルの中でポピュラー色の強い作品として最後になる「ある光」が97年12月なので、そこから数えても実に約12年振りとなるポップ・ミュージック界への復帰ということになるでしょうね。

ただ私が不安に思うのは「ある光」など「LIFE」以降のシングル群には「LIFE」で感じられたポップ性が明らかに衰えてきていたし、更にその後12年も経過した現時点で当時の躍動感や瑞々しさを蘇えさせることが出来るのかということ。フリッパーズギター時代は言わずもがなですよね。まあ、そこまでの期待はしていないけど、単なる同窓会的会合に終わらせることなく、本格的なポップ界への復帰となって欲しいものであります。





以下、工事中です。



PRIMAL SCREAM / COME TOGETHER





PAHURI BANAA
↑バナーです。リンクを張る時はご連絡下さい。











© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: