クロノスずんどこべろんちょ(完結)

クロノスずんどこべろんちょ(完結)

お気楽社長さん

他所の場所から事後通告が来た。


潮時だな。

そろそろ転職を真剣に考えよう・・・支社にとって、あれほど無責任極まりない社長の下では、もういい加減俺はやっていけない。
ま、社長の無責任は今に始まったことではなく、遥か昔からずっと変わらない彼の性格と言う所だ。

そんな経営者に、普通はついていけないよな。こんな状況を維持していても、きっと何も良いものは生まないさ。
支社が活気を取り戻すかもしれない唯一の方法を、俺は見据えていかなければならんな。その方が支社にとっても幸せだ。




ただ、唯一・・・俺が支社に紹介した彼等にだけは、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。。。

俺のミスではないとは言え、彼等に再度同じ辛さを与えてしまった事、許してくれとは言えないもんな。

特にあの彼には、本当に申し訳無いと思った。
彼とは運良く何度か会っているが、やはり支社の人間としてその場では接してくれなくなってしまったもんな。ついぞこの間も、彼は支社に来る前の古巣の姿のままだった。


彼等がその辛さを感じ、自ら本社へと動いてくれたり身を引いてくれた事だけが、唯一の救いだな・・・。


2007/11記


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: