我が兄上


私とこの兄上、まあナニって気が合わない!兄上なのか同居人なのか分かりゃしない。でも一応家族メンバーなので仕方がないから、ココに載せてあげるとしよう。

兄上はわがMinnie家の唯一の男の子、長男。そして、双方のばばちゃまにとっては「初孫」。

コレがいけなかった!!

父上がキングなら、この人はプリンス、王子さまだ。

我が兄上ながら、彼の幼少期はとにかく可愛いかった。初孫&長男そして顔も天使級なんてくればもう周りはたまらなかった事であろう。
おまけにそんな可愛らしさにプラスして、おしゃべりが出来る様になってから、自分の事を
「ボク」といっているつもりが「コブ」にだったり、「テレビ」が「テビレ」になっちゃったり。

「コブね、コブね、テビレ見たいの♪」

なんていわれたら大人衆はノック アウト間違いない。

そんな兄上は私よりも学年が2つ上。
しかしまあそんな調子で今まできてしまったから、「3つ子の魂100まで」とは良くいったもので、相変わらずの王子さまっぷりだ。コレは本人にも勿論問題があるが、何てたって周囲が悪い! 私は言い切れる。

王子っぷりを紹介するとしよう、例えばこんな感じ

お小遣いは貰って当たり前。だって手持ち何にもないんだもん。←兄上の言い分
んじゃ、もっと働くか計画的に使えよ!←コレ私の言い分
でも今なきゃ困るじゃない、ハイ○○君。←コレばばちゃま筆頭甘やかし軍団の言い分

私からしてみたらバカヤロウもイイトコロだ(怒)


しかしこんな王子、私からみても凄いなと思える部分もいくつかある。
あっ、そうそう、この兄上、身長185cm、体重90kg(推定)、足のサイズ30.5cm。顔は身内がいうのもナンだが、悔しいけど一般的に悪くはない。
だから、何気にモテる様だ。

まず、喧嘩が物凄く強かった。これは父親譲りだろう。そして、柔道は中学の時に始めたにも関わらず全国レベル。未だに社会人で時々試合なんかに出場している様だ。で、デカイ図体の割に、身が軽い。高校時代なんかは柔道をやりつつ、ヒップホップのダンスチームとか作っちゃって、そこらのトーナメントに出ていたっけ。

そして、何が得意って、「遊び全般」。とにかく遊びという遊びはナンでも来い!だ。でもって、常に周りに人が集まってくるタイプ。例えばバーベキューなんか、率先して計画しちゃうし、勿論鉄板持っていくのも苦にならない。食材やアルコール飲料水買って、計算全然合わなくて自分が自腹でもヘッチャラ。父上も妹もこのタイプだね。仮に財布がキツキツであったとしても、だ。

妹は兄上と結構仲が良く、お互いの友人達とゴッチャで時々一緒に飲みに行ったりしている様。勿論年下である妹達にはそういう際の代金たとえどんなに高かろうが、絶対に払わせない。まあそこらへんは分かる。そこで妹に聞いてみた

「何で兄上はああやって太っ腹になっちゃうわけ? まあ¥の出所が本人でもばばちゃまのマネーでもどちらでもイイとして」
と。
そしたら妹
「そんなの理由はただ1つだよ。兄ちゃまね、次世代のカツシンに(勝 新太郎さん)なりたいんだもん。今は父上がそうじゃん♪」
だって。

な~にがカツシンだいッ!と少々小馬鹿にしてみたものの、そういえば、勝新太郎さんの飲みッぷり&おごりっぷりはTVでも良くやる位有名だ。でもああいうのは、金銭的に余裕がある人がやるからイイモノであって、うちの兄上じゃあ、スケールが違いすぎるぜよ…と思ってしまうが。

まあ何にせよ、人が付いてくる存在というのは、第三者の目で見ても良いことだし、コレも1つの才能だと思う。責任感なども生まれるだろうし、イヤ、持ってなきゃ誰も付いて来ないか。

しかし、この責任感というのは何に対してもすべての事柄に対して持たなきゃ意味が無い。たとえ、それがいくらアキてしまった自分の犬であってでも熱帯魚であってでも、だ。

動物の世話が原因で何度大喧嘩をした事か分からないが、とにかく不思議な程に面倒をみない。
当たり前の事を当たり前にしない人間は、人間失格。こういうルーズさはすべての事に繋がってくるものだ。ましてや「兄」だから。
命ある生き物の面倒は最後まできちんとしろ!!何回言っても聞きゃしない。兄上は兄上でこんなにクドイ程言う私に対してムカつくんであろう。

ばばちゃまは、「ンもう!いいじゃない、○○君が散歩行けないなら、Minnieが行ってあげれば」という。
「行けない」んじゃなく、ヤツは面倒だから「行かない」ってだけでしょ?! そういう考えが王子に仕立てあげちゃったんですよ!

とにかく! 私と兄上はいつまでたってもハブとマングース。

きっと、当分はこの戦いは続くであろう。


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