我がばばちゃま


私を含め、私の家族はこのMinnie家一門のクイーンこと、『ばばちゃま』がいなかったら生きては来られなかった。

このクイーン オブ マザー。
まさにクイーン。父上サイドからも「お母さん」と呼ばれ、私達孫のすべてのサイドからはどの子が本当の孫だかわかりゃしない位、普通に「ばばちゃま」と呼ばれている。
嫁の他界により、50歳を過ぎて1からまた子育てをしなければいけなくなった苦労人。

ばばちゃまは、慶応何年からと代々続く商売家の長女として生まれ、その頃から何不自由なく生活して来た。19歳の時に今は亡きじじちゃまに、ひとまわりも違うのにも関わらず、見初められ結婚した。

箱入り&世間知らずのばばちゃま、結婚するまで家の事などした事が無かった為、やる事なす事すべてが初めて。しかし優しいお姑さんのお陰で一通りはこなす事が出来る様になり、3人の子供にも恵まれた。

真中の次男である息子、つまり私の父上とその嫁母上そして私達と同居の形をとり、母上に対し、姑の立場になった訳だが、この嫁姑の関係もすこぶる好調。
例えば父上と母上が夫婦で意見が別れたら、ばばちゃまは理由は何にしろ、母上の見方。そんなお互いの上手な気遣いから母上もばばちゃまを尊敬していた。

が、思いもがけない嫁の早過ぎた他界により、3人の孫達、そして家事全般をいきなり背負い、コレはさぞかし大変だったに違いない。

が、自分がやらずして誰がやる、の精神で今まですべてやってきてくれた。
家の中の事は勿論だが、入学式や参観会の学校行事まで。

またまた身内びいきになってしまうが、うちのばばちゃまは本当に綺麗で上品な人で、年齢を言っても信じられない!といわれる程。
デパートなどで一緒にお買い物してても、ちょっと年の離れた親子という感じに見られる。

このばばちゃま、まあまだ隠居生活とは程遠く、ある意味現役。
若い私達孫と一緒にいるせいか、演歌なんて全く知らない。
そして何を隠そうテレビッ子。香取信吾君のファン(笑)
ちなみにサスペンスやドラマは大抵観てるし、「さんまのから騒ぎ」や「学校へ行こう」などのバラエティーも普通に楽しんでるし、最近はどうやら流行りに乗っ取って「冬ソナ」も欠かさず観ている様だ。
俳優やタレントなんて、私よかよっぽど詳しかったりして。ビデオ録画もなんなくこなすし、ちょっとした家の中の修繕だって朝飯前。このあたりも私よりも上級。


今年77歳の喜寿を迎えた、時にはおっとり上品、時にはパワフルなこのばばちゃま。何気に天然ボケだったりするからまたウケる。(日記の方にも時々登場しています)

50歳という年齢を過ぎてから、わたしたちのせいで大変な人生になってしまったけど、これからは少しずつ恩返しして行きたいと思っています。
だから100歳じゃなくって、是非、ギネスを塗り替える位長生きしてもらって、Minnie家だけじゃなく、日本の

『クイーン オブ マザー』

になってもらいたいと本人の意思はどこ知らず、勝手にワタクシは願っているのである。



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