蝶々結び

蝶々結び

ネコに風船(中)


ネコに風船(中)

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ものすごい突風と青い光、それがあたしたちの目の前に落ちてきた。
突風があたしたちに向かって吹いてきた。
あたしと賦夢のつないでいた手は引き離された。
「賦夢―――!!!!」
「有桧―――!!!!」
どんどん遠くなる2人。
また青い光があたしを襲った。
あたしはまた目を瞑った。

「…っ痛ァ!」
目を開くともう青い光も突風も吹いていなく、晴れた青空が広がっていた。
「はぁ?あれ何だったの?超強い風だったし。マジありえない。ねぇ!賦夢…賦夢?」
周りを見渡すと賦夢はどこにもいなかった。
周りの様子もいつもと違った。
とても上れそうにないような高い壁がズラっと並ばれている。
その壁の1つには一番上に何かが置かれている。
よく目を凝らしてみると、それは空き缶だった。
あたしにはその空き缶に見覚えがあった。
落雷が落ちてくる前にあたしと賦夢とで飲んで、
近所の家の石垣に置いたものだった。
「はぁ?何であんな高いとこに?」
よく見るとあたしの様子もおかしいことに気づいた。
フサフサとたくさんの毛に纏われてしまった手足は
いつもより近い地面に着いている。
(手の様子からいって…もしかして…あたしは…。)
そう思うとあたしは走り出していた。
どうか絶対に間違えであるようにと願いながら。

辿り着いた場所は学校付近に聳え立つガラス張りのオフィスの前。
いつもなら学校へ登校する途中に自分のメイクやヘアースタイルの確認をしているのだが、
今日はそんな自分はおろか、人間すら映っていなかった。
代わりに一匹の猫が映っていた。
「は?!」
自分の変わり果てた姿に驚きを隠せなかった。
そしてそのままくるりと後ろを向き、もと来た道を帰った。
「このまま家に帰れんしなぁ…。」
いつもならあまり家に寄り付かないのに、
この時は何故かそんなことを思った。
「賦夢は?」
ふと、賦夢の顔が浮かんだ。
だが、直感で賦夢も同じようになっているのだと思った。
「賦夢を探さなきゃ!」

1時間しか経っていないのに猫のあたしには1日くらいに感じた。
「賦夢~!!」
さっきから叫んでも何の返事も聞こえてこない。
「もしかしたら猫の声だから違う動物になっていたらわからないかも。」
同じ猫とも限らない。犬かもしれないし、
もしかしたら虫になっているかもしれない。
「はぁ…。なんであたしがこんな目に?!ってか、超喉渇いたんだけど!」
と、近くに川があった。そこで水を飲もうと思った。
「ゴクッゴクッ……」
ペッ!!
勢いよく飲んだ水だが、思いっきり吐いた。
「なにこれ~?!マズ!!こんなゴミがいっぱいある川の水なんて飲まなきゃよかったし!!違う川の水、探そ!!こんなの飲んだら腹くだすわ。」
しかし、どの川も同じだった。ゴミがたくさんあり、水がマズイ。
「はぁ?この辺汚すぎだし~!!」
今、思うとここで猫の苦労が1つわかったのだと思う。
でも、その時はこの辺の川が汚い、としか思わなかったのだけれど…。

川の水を探しているうちに大通りに出た。
普通の人の多さでも何故かとても多く感じた。
「賦夢、ここにいるのかぁ?」
とりあえず、賦夢を探すの第一だ。
「あちっ!!!」
足の裏に熱さを感じた。
足の裏を見ると捨てたタバコが落ちていた。
「ッチ!誰だよ!こんなとこにタバコ捨てた奴!!!」
その時、ふと今日駅で見た猫のことを思い出した。
あの猫も今のあたしみたいにこうした環境の中生きているのかなぁと。
「こんなところに賦夢はいなさそうだな。」
これが2つ目。

雲行きが怪しくなり、雨が降った。
猫のあたしには傘もなく、雨宿りするところさえなかった。
「はぁ…。猫って……。」
雨の力と歩き回ったせいで体力が失われていった。
と、その時電信柱にとまった一羽のカラスがこちらを見ていた。
もしかしたら賦夢かも?と思ったが、
そのカラスはこちらへもの凄いスピードで飛んできた。
ギリギリ避けたが、カラスはもう一度こちらへ向かってくる。
もう避ける力も残っていなく、もうダメだと目を瞑った。



やっと、 ネコに風船(中) が書き終わりました。
どうでしたでしょうか???
なんか上の時よりも書くのが下手になっている気がします…。涙
なんか有桧の行動1つ1つが短縮されて書かれてるような…。涙
スミマセン…。

賦夢、見つかりませんね…。
有桧、疲れてるのにカラスにまで襲われちゃって大変です!
これからどうなっちゃうんでしょう?!
ネコに風船シリーズは下で完結です。
是非最後まで読んでやって下さい。














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