ハイネの森

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2018.04.09
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学生の頃から一度行ってみたいと思っていた場所 「平戸」 にようやく行けた。

嬉野温泉からは、長崎自動車道嬉野ICで入り、西九州自動車道で佐々まで。
佐々からは一般道を25km走り、平戸大橋を渡ってアクセスする。約70km、1時間25分で着いた。


(平戸側から見た平戸大橋)

この日は強風で海は白波が立っていた。

平戸は平戸藩松浦家のお膝元。
秀吉にこの地を安堵され、幕末まで松浦家が治めていた。

1893年(明治26年)に建てられた松浦家当主のお屋敷が資料館になっているので、そこから見学することにした。



松浦資料博物館  (入場料大人510円  オランダ商館との共通券は大人650円)

駐車場はこの建物のすぐ横にある。

何の気なしに入ったら、見ごたえのある資料館で予定よりも長居してしまった。

武家関連、キリスト教、南蛮貿易、季節物のお雛様とバラエティに富んだ展示物は、平戸の歴史の濃さを感じさせてくれた。

フラッシュなしなら撮影OKだ。


豪華絢爛なお駕籠


丹波の国、篠山藩のお姫さんが、天保年間に松浦家に輿入れした時の婚礼道具。

大名家の女性が使ったお駕籠は「女乗物」と呼ばれ、外観の蒔絵には様々な文様と家紋、内装には花鳥画が描かれ、婚礼道具のひとつとして、その家の威信をかけた造りになっている。

丹波篠山の青山さんが張り切ってこしらえた花嫁道具なんだろう。

江戸東京博物館で駕籠の中に座ったことがあるが、ものすごく狭かった。当時の人々は身体が小さいとはいえ、駕籠の中で長時間座っているのは苦痛だっただろう。当人にとっては花鳥画なんてどうでもよかっただろうな。

ひとつめの展示からそんな事を考えていたら、時間がかかるかかる



お雛さんの道具のおっきいやつや
あっ こっちが本物ね。お雛さんのがミニチュアだわ。


平戸には1550年6月にポルトガル船が初来航し、フランシスコ・ザビエルが同じ年の8月にやって来て宣教活動している。
1550年というのは平戸にとってターニングポイントな年だったのね。
この時代の展示も興味深かった。


豊臣秀吉キリシタン禁制定書


1587年(天正15年)のバテレン追放令だ。

「キリスト教を広めるのはけしからんけれど、黒船は商売しにきてるんだからそこはOKだよ〜ん」
という、まだソフトタッチの追放令だ。

WOWOWで『沈黙−サイレンス−』を観たばかりだったので、この後のキリシタン弾圧につながる最初の追放令を興味深く見た。


犬箱(犬筥)


子供と安産の守り神で、お雛様と一緒に飾る縁起物アイテム。
顔が人間化しているのがシュールよねぇ。


お雛様が飾られていた。


1808年(文化5年)に松浦家に嫁いできた松平定信の娘、蓁姫(しんひめ)のお道具の雛人形。
松平定信といえば、寛政の改革で有名な教科書太字の人物。
そんな大物のお嬢様が持ってきたお雛様だ。




お道具がまたかわいい。


碁に将棋に双六。





ちっちゃい百人一首、本になってるんだ。

このお道具でおままごとしたら楽しいだろうな。(やったらあかんけど)


お雛様といっしょに飾られているのは、松浦屏風(複製)とその屏風の登場人物の人形。


人物の大きさが印象的な松浦屏風の本物は国宝で、奈良の大和文華館に収蔵されている。


孝明天皇より下賜された御所人形。


ぷくぷくで見てると笑みがこぼれる。

打ち掛けを着て写真を撮れるコーナーもあった。


触ると生地が分厚い。重かっただろうなぁ。


さらっと見るつもりが45分ほど見学していた。

共通券を買ったので、オランダ商館へ移動するが、オランダ商館には駐車場がないので、港に面した平戸交流広場駐車場に車を停め、そこから歩いた。


松浦資料博物館
   長崎県平戸市鏡川町12





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Last updated  2018.04.09 16:30:08
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