メルダンハウス

メルダンハウス

第3章

第3章 迫られる決断


ところがデカ姉、調べるほどに「この世界はそんなに簡単じゃないぞ」と
思い始めたらしい。(だから始めにそう言ったでしょ!)

しかも部活(吹奏楽)に燃え初めた。

こうなると不器用なデカ姉なので二つの事を同時進行させることができない。


ハンドラーさんに頼んでデビューさせようか?

それともいっそ私か父ちゃんが?

・・・いや待て。

目的はダンケじゃなくて、でか姉のほうだったはず。

・・・でも・・。1回だけでも出してみたい!


ふとショーチャレンジしてチャンピオンを完成させた方からの電話を思い出した。

始めちゃったら後戻りできなくなる。

 体力・金銭的にもハンパじゃない負担が強いられる。

 チャレンジ中はほかのワンコと思い切り遊ばせてあげられない。

   (オフ会などは諦めないといけない。)

 チャレンジさせるコにも厳しいレッスンが強いられる。

・・・などなど。


膨らんだ夢をあきらめるための苦悩の日々が始まった。


悩んでいるうちに無情にも月日は流れ6月、メルは2歳の誕生日を迎えた。

そしてダンケの出身犬舎の恒例のファミリーパーティーの案内があった。

前回のパーティー、メルはヒート中だったので一人で留守番。

私たちも強行日帰りツアーを強いられたんだった。

今回ももしかしたらヒートと重なるかも?!

悩みの種がまた一つ増えた気分だった。


夏になり、まだウジウジと悩んでいた。

その頃にはやっとダンケのショーデビューはほとんど夢と消えていた。

でも、メルの次のヒート予定は着実に迫ってきていて交配するのか否か、しないなら避妊手術するのか?

決断の期限はすぐそこまで来ていた。


第4章 へ続く



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