リカの健康おたく日記♪(多発性硬化症です)

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多発性硬化症(Multiple Sclerosis;MS)は、中枢神経系(大脳や
小脳、脳幹、視神経、脊髄など)の病気です。
医学的に不明な部分が多く、原因が解明されてません。
完全に治す治療法も開発されていません。

その為、MSは「難病」とされています。

MSは、本来外敵から自分を守るために機能するはずの免疫系に異常
が起き、中枢神経系を外敵と見なして攻撃する「自己免疫疾患」です。
その攻撃対象は、中枢神経と視神経のミエリン(髄鞘)です。

ミエリンとは、脳と脊髄の神経を覆っている脂肪質の物質です。
神経の情報をすばやく、確実にショートしないで伝える為の大切な
ものです。ミエリンが壊されるとその部分で神経伝道が上手くおこなわ
れなくなり、視力障害、運動障害、感覚障害など様々な症状が出ます。

MSの特徴は、このミエリンの攻撃が脳と脊髄の様々な部位に
(空間的多発)、いろんな時期に(時間的多発)起こることです。
視神経にも病気が起こった時は視力障害が出ることもあります。

病気が出来た部位のことを「病巣」といいます。
病巣ができた部位はその後、硬くなります。「硬化症」とは、筋肉や
関節が硬くなることではなく「病巣ができた脳脊髄のある部分が硬く
なる」という意味です。

中枢神経のあちこちのミエリンが壊されるので多くの人は再発を
繰り返します。しかしその頻度や重症度はかなりの個人差があり、
年に何回も再発する人がいる一方で数年間再発せず落ち着いてる人
もいます。

MSはヨーロッパ系の人々が住む国(北米、カナダ、ヨーロッパ、
オーストラリア、ニュージーランドなど)に多く、アジア、アフリカ
には少ない病気です。男性よりも女性が2倍ほど多く、発症年齢は
30歳前後でピークに達し、40歳代にも多く、10歳未満や50歳
を過ぎた成人が発症することは稀です。(日本では1万人程度)




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