freedom~自由~

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「今日は君の誕生日だな。エド。」

『・・・・・・・・。』

「アルフォンス君から君の事を訊いたよ。」

『・・・・・・・・。』

「私も約束が守れなくて悪かったな。好きなところへ連れて行くと言っていたのに。」

――――――・・・・・・・・・・・。

「兄さんとボクが列車に乗っていると急に列車が大きく揺れだしたんです。線路が途中で切断されていたらしくて・・そしたら列車がゆっくり傾いてきて大きな音がしたんです。ボクが目を開けてみると列車が大きな建物にぶつかったらしくて列車が瓦礫で殆んど壊れていてたくさんの人が瓦礫の下になって怪我をした人とか死んだ人がたくさんいて・・・・。」

「その死んだ人の中にエドがいたんだな。」

「ハイ。あと最後に兄さんから大佐に言って欲しいことがあったそうです。『約束が守れなくてゴメン。』と言ってました。」

「・・・・・・・・。」

「あの・・・大佐?」

「あぁ。ありがとう。君はもう宿に行って休んでなさい。疲れただろう。」

「はい。失礼しました。」

「・・・・・・・・。」




その日から私はアノ夢を見るようになった。

どんなに追いかけても どんなに君の名前を呼んでも

君は私に向かって手を伸ばしてくるだけ。




―――私はまた夢を見た。―――

真っ暗でなにも見えない。

いつもなら君が私の前に立っているはずなのに誰もいない。

!!

闇の中に一筋の光が射している。

その光の中に人の形がうつしだされた。

エドだった。こっちを向いている。

「エド。」

声が出せる。エドがこっちに向かって走ってくる。

私もエドに向かってゆっくり歩いていった。

本当はエドのところまで走って行きたいけど体が言うことをきいてくれない。

2人の距離が近づいてきた。またアノ風が吹いてきた。

今度こそエドと離れないように。エドが消えてしまう前に行かなくては。

2人の手が重なったときアノ風がやんだ。やっと会えた。

私がエドに何を話せばいいのか戸惑っているとエドが笑って話しかけてきた。

『大佐。オレとの約束守ってくれてありがとう。オレはもうロイの前に座ることはできないけどこれからもオレの誕生日の日は祝ってくれないか?』

「あぁ。約束だ。何があっても守ってやろう。君は約束を守ってくれたといっていたが私はまだ君を好きなところに連れて行ってはないぞ。」

『大丈夫。これからたくさん連れて行ってもらうから。約束ちゃんと守ってくれよな。ゴメン。オレもう行かなきゃいけないから・・じゃあな・・・ロイ////。』

君が闇の中に消えていく。私はまた一人になってしまった。

そこで私は目が覚めた。


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