臼井不動産．横須賀不動産コンサルティング

2012年02月03日

★本業の不振を収益物件でカバーするようアドバイスしたのに。　ようやく決断した時にはすでに遅し．．．。★

カテゴリ：賃貸の達人

「これからどうしたら良いのか？」理容業界全般が不況業種に成り下がっている現状では業績回復の見込みは立たない。　
最初に相談を受けたのは５年前だった。その時に私のアドバイスに従っていれば債務も難なく解消出来て、楽な暮らしで再出は可能だったのに．．．．。

山梨の温泉街にある老舗理容店の店主から、５年ぶりに経営相談の電話が来た。
「売り上げが激減し、家の固定資産税も支払えない。」と窮状を切々と訴えている。

彼の窮状相談は５年前に遡る。　売り上げが激減して生活のやりくりがたたなくなった。
そこで、赤字体質から逃れるには、自宅と商店街に持っている店舗併用の不動産を売却して、まず銀行ローンを全額返済する事。

残った資金でアパートを買い、１部屋は自分たちが利用して残りの部屋の家賃で生活を支える事。

ご主人は技術があるので他の理容店に働きに出て給与所得を得る事。　そんな生活設計のシュミレーションレポートを出しました。

所が、長年経営してきた理容店を閉める決断が付かず、ズルズルと５年も経過してしまった。
その間に生活費の不足を親族や友人から借金で補う生活をしていたのだがそれも限界が来てしまったのだ。

不動産価格も５年前より下落している。　税金の滞納、銀行ローンの滞納、親族や知人からの借金を清算すると、自宅と店舗を両方処分しても手元には１円も残らない計算だ。
それでも借金は消えて無くなり、苦しさから解放され楽になる。親族や友人への不義理も無くなる。

決断力の鈍さが自分の首を絞めてしまった事例です。　いまさら相談を受けても後の祭りだとは思うのですが、店主の窮状を救うために２月１４日に車を飛ばして山梨に向かい解決策を探ります。

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