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ストライクゾーン変更はどの程度作用したんでしょう
2011年のプロ野球は、セパの審判団が統一によりストライクゾーンがやや広めに設定されたため、投高打低に拍車をかけたと言われています。実態はどうなのか、一つの側面から、ちょっとだけ考察してみます。
2010年と2011年のデータを比較してみると次のような差が見えてきます。
◎得点
セリーグ 3724 ⇒ 2718 (-1006)
パリーグ 3858 ⇒ 2945 (-913)
◎本塁打
セリーグ 863 ⇒ 485 (-378)
パリーグ 742 ⇒ 454 (-288)
まず、ホームランの減少が得点の減少に直結したのは否定の余地がありません。ほかに投手有利を裏付けるのは与四死球ですが、
◎与四死球
セリーグ 2484 ⇒ 2181 (-303)12%減
パリーグ 2624 ⇒ 2083 (-541)20%減
広くなったストライクゾーンのおかげもあって与四死球はかなり減っています。では奪三振はどうでしょうか?
◎三振
セリーグ 5865 ⇒ 5743 (-122)2%減
パリーグ 6039 ⇒ 5775 (-264)4%減
四死球が減ったわけですから、逆に三振はぐっと増えていてもいいのですが、どういうわけかこれも減っています???
◎犠打
セリーグ 750 ⇒ 911 (+161)
パリーグ 745 ⇒ 863 (+118)
犠打は確かに増えていますが、中軸選手の犠打はほとんど無いわけですから、単純に「三振が減った分が犠打になった」とも言い切れないですね。
どなたかのブログでも紹介されていたんですが、四死球と三振に注目して分析してみます。ストライクゾーンの拡大の恩恵で四死球が減るのは理解できます。しかし増えると思えた三振も減っているのは、犠打に転嫁した分を差し引いても、いま一つ理解しきれません。
ここで出てくるのが統一球。投手にとって長打、特にホームランの危険が少ないことは途方もないプラス作用です。飛ばないボールのおかげで、大胆にストライクゾーンで勝負するケースが増えたのではないかと推察できるのです。三振ではなく凡打で打ち取った結果が奪三振の減少という数字に表れたと見ます。
したがって、2010年に比べて2011年の得点力が大幅に落ちたことについては、審判統一によるストライクゾーンの変化よりも、統一球の影響の方が大きかったというのが私の結論です。
あくまで一側面からに過ぎませんが・・・いかがでしょうか?
ストライクゾーンに限らず、ハーフスイングのジャッジなんかもかなりバラツキがあるようでした。2012年は、審判の技術向上と、目に余るようなジャッジの個人差の解消をお願いしたいです。
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