ロックの部屋

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ボニーM




♪ラ・ラ・ラスプチーン・ラバー・オブ・ザ・ルシアン・クイーン・ゼア・ワズ・ア・キャット・ザット・リアリィ・ワズ・ゴーン・Ra ra rasputin Russia's greatest love machine
It was a shame how he carried on♪

1978年の頃のディスコブーム、現体験していた私が一番のお気に入りが【ボニーM】でした。特に「怪憎ラスプーチン」ですよ、好きだったのは。血が騒ぐなぁ、この曲を聴くと。
でも、当時はとても恥ずかしくて、周囲には「ボニーM大好きだよ」なんてとても言えなかった。周りの友人は皆ロック野郎ばかりだったから。ロックも好きだけど、ディスコも好きだった私、何でも有りは今も変わらないけど……(笑)

隠れボニーMファンだった私、もう一度言おう。大きな声で、「ボニーMが大好きだったんだよ~」(うー、すっきりした)笑。

「怪憎ラスプーチン」はディスコにぴったりな曲だけど、なかなか良く出来た曲です。アルバムでは2曲目なんですが1曲目の夜間飛行を思わせる「ナイトフライト・トゥ・ビーナス」との曲間は隙間がなくて、続けざまにロシア民謡を思わせるイントロが鳴り始めます。途中、ヘイヘイヘイのかけ声の後に転調して、ギヤチェンジ。テンポアップして上りつめます。まさにエクスタシーの壷。

ボニーMのようなディスコ・サウンドは確かミュンヘン・サウンドと呼ばれていて、ジャマイカ出身のようだけどドイツからデビューしています。ミュンヘン・サウンドはともかくヨーロッパの明るい陽性のディスコ・サウンドでソウル色がないディスコと言えば良いのか。【シルバー・コンベンション】や「ハロー・ミスター・モンキー」が日本でもヒットした【アラベスク】あたりもそうだと思う。

そしてレゲエナンバーも取りあげていて、全世界で1000万枚も売れて大ヒットしたのが「バビロンの河」です。

《バビロンの河》
♪バビロン川のほとりに
ひとり腰を下ろし
彼はシオン山を
懐かしく思い出していた
そこに、奴らがやってきて
俺たちを連れ去ったあげく幽閉した
俺たちにいくら歌を歌えといったって
こんな見知らぬ土地で
アルファ王の歌なんか歌えるものか
それよりも歌おう、大きな声で
自由の歌を、シスター
自由の歌を歌おうぜ、ブラザー♪


遠い故郷を懐かしむ切ないハミングで始まる「バビロンの河」しかし、レゲエの暗さのない明るいリズムと、はつらつとしたボニーMのコーラスで歌われていく。力強い歌唱は明日への希望と勇気をもたらせてくれる。悲しむのはよそう、きっといつか分かってもらえる日がくると。

音楽の良さって、元気になったり、明るい気分になったり、気持ちが高揚したりして幸せな気持ちになる。ボニーMを聴いていると、ほんとそんな気分になります。けして演歌的なものではないなと。

「怪憎ラスプーチン」と「バビロンの河」が入っている『NIGHTFLIGHT TO VENUS』はとても素晴らしいアルバムです。ベスト盤も数多く出ているようで、どれを買おうか迷ってしまいます。曲数と価格でよーく考えてみよっと。私もLPでしか持っていないのでCD化しようと思っているのです。



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