ロックの部屋

ロックの部屋

SURVIVOR





【サバイバー】はジミー・ジャミソン加入後からしか知らないのですが、この突き抜けたアメリカンロックは結構好きです。産業ロックとかいう呼び方をされることもありますが、【ボストン】や【ジャーニー】と比較してもアレンジはそれほど大袈裟ではないし、凝っていないし金はかかってないように聞こえます。

〔産業ロック〕と言うのは音楽的には適度にハードでポップなロック、そして大袈裟なアレンジや分厚いコーラスを特徴としていますが、軽蔑の意味で使われることもあります。
70年代中期に巨大化した商業としてのロック、時代的にはロック産業の産物として生まれたという位置付けにあります。

まぁ、これは需要があるから供給がある。と言うことで割りきって楽しみながら聴ければいいわけであって、確かにこればかりになると、欲求不満は増えます。パンクやニューウェーブの伏線になったわけですけどね……

ロックと言っても色々あって、この産業ロックは体育会系の乗りだと思う。気持ちよさ、スッキリ度は抜群。危ない注射打つような気持ちよさがあります。楽曲に曇ったところ、くすんだところがあってはいけません。ヴォーカルは天まで高く突き抜けて突き抜けて、コーラスは宇宙に舞って舞って、ギターもちびってはいけません。弾いてひいて出して出してダシマクッテー。神経麻痺させてー、気持ちよくさせてーです。でもその中にも切ないメロディーがホロッと出てきたりするものだからグッときてしまいます。「THE SEARCH IS OVER」なんか特に。

需要と言うことでは、サバイバーの「EYE OF THE TIGER」「BURNING HEART」」は映画ロッキー3や4のテーマにもなったんじゃない。まさに戦闘モードで気分を高揚させる目的では最適な曲ですね。ボクシング以外でもロックの曲では【クイーン】の「ウイ・アー・ザ・チャンピオン」はスポーツイベントやプロレスラーの入場シーンには良く使われるし、【ブラック・サバス】も「アイアン・マン」とか好まれますね。

ところでサバイバーは1999年に『EMPIRES』というアルバムを出していますが、ソロ・プロジェクト化しつつあるのかバンド名がSURVIVORからJimi Jamison’s  SURVIVORに変わっていました。音はややヘヴィロック路線寄りでスピード感は鈍っていますが80年代とはそれほど変わっていません。ジャミソンの声も相変わらず、伸びがあって量感たっぷりで上手いし、言うこと無いッス。

さてとサバイバー注射打って、また仕事頑張ることにしますか。(笑)


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