東京都東部のゼロメートル(満潮時の平均海水面以下)地帯の足立区と北区の堤防が決壊すると、どれだけ危険なのか。国土交通省荒川下流河川事務所が3年前に作成したフィクションドキユメンタリー「荒川氾濫」 http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/arage00061.html
が詳細にシミュレーションしている。
荒川上流域に3日間で550ミリ超の雨が降ったことにより、足立区のポイントが決壊した場合は、死者3700百人、浸水家屋21万戸、孤立者31万人と凄まじい被害が想定される。北区のポイントが決壊した場合も付近は瞬く間に水深2メートルの水に飲み込まれ,逃げ遅れた約1000人が死亡すると予想している。
専門家はこう警告する。「地形的に洪水が集まる東京に首都を建設してしまった以上、危ないのは当然である。そこで行政によるハード面の整備や避難勧告などに頼るだけでなく、自分や家族の住まいや職場などがいったいどういう環境にあるのかをよく知り、自分や家族の命を守る努力をしなければならない」。
最低限、いざというときの安全な避難場所、およびそこまでの経路は確認しておきたいものです。