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晒し場
美春編 前編 出会った少女
目の前に転がる、がっちりとしている数人の体。そんな中、立ち尽くす、一人の男――彼は如月 友那・・・・彼は悲しげな目をして、自分の手で野伏せさせた野郎を見下ろし、つぶやいた。
「俺は、こんなことが・・・・やりたくて・・・・っくそっ!」
「どうし・・・て・・。」
また、風紀委員やら、講師たちに知られたら・・・退学になっても、文句も言えないようなこと、それが喧嘩である。長居する必要はどこにも無いと自分の思考に決着をつけ、その場を去ろうとした。だが・・・。
「っつ!」
「あなたは・・・?」
目の前に現れたのは、見覚えのある顔――風紀委員の女の子であった。遅刻常習犯である友那はよく校門にてつかまることがよくあった。そして、今の状況。ある意味講師よりも見たくない存在であった。
「ヤバイッ!!」
(ってどうせ、見られた・・・か。)
逃げたって仕方が無いと腹をくくり、自分の体を、相手の正面へと向けた。
「言いたければ言えばいいさ、退学にでも何でもしたきゃな。」
正直に言った・・・いまさら弁解しても遅いと察した友那は開き直る態度をして見せた。最後の賭け、呆れて講師への密告をあきらめさせる、という方法に出た。
「どうして・・・喧嘩するのですか?」
女の子から返ってきた返事は、意外なもので、友那を困惑させた。
「どうして、平気で人を殴ったりできるのですか?」
「じゃあ、殴られればいいのか?」
はっきりと言い返す。それ以外とる、手段がない。
「喧嘩・・・したいのですか?」
「したいように見えるか?」
「・・・。」
「向こうがやりたがってるんだ・・・俺とな。じゃあ、どうすればいいんだ?」
「はい?」
「どうしろと?黙って殴られる?そうすればいいのか?俺が傷つけばいいのか?ずいぶん身勝手だな、あんた。」
「・・・。」
「報告するなら、報告しとけ。俺が喧嘩した事実は変わらないんだからさ。」
「どうしてですか?」
「またか?いいかげんに・・・」
そう言い捨てようとした瞬間。
「あなたから・・・淋しい・・・そんな感じが伝わってきます。」
「はぁ?」
友那はわけが分からない。そう思い。
「何が言いたいんだ?」
「どうしてでしょう?私にも分かりません。」
「じゃあ、言うなよ。」
「でも、それでは、あなたのためにはならない・・・そんな気がするのです。」
女の子が淋しそうな顔をして、友那にそうつぶやいた。
友那はその言葉を聞いたきり、その場から立ち去った。
―そういえば、あの子、うちの教室によく来ていたな、誰だっけ。いつも誰かを呼んでいたな。でも・・・思い出せない。
翌日。この日は遅刻せずに登校をし、友那はホームルームを受けた。昨日の一件は、知られていれば、確実に生徒指導に呼ばれることだ。だが、友那がこの日呼ばれることはなかった。
―あの子は、結局報告しなかった・・・のか。
そして、ホームルームが終わり、各々が部活動やら掃除やら下校やら、クラスの人間が別行動をとり始めていた。そんな中・・・。
「音夢先パーーーイ」
大声が教室内に響き渡り、教室の中に残っていたクラスメイトの注目が注がれる。
「美春!大きいわよ、声!。」
「へへへ、ごめんなさい。」
悪気がない態度で、謝った女の子、本校のもではないと証明する付属の制服。昨日のあの子であった。
―そういえば、美春・・・だったな。
そう思い、その子のことを眺めていたら、ふと――目があった。
「どうかしましたか?」
昨日のことをまるで知らない・・・そんなふうに友那に声をかけた。彼にとってあの後、彼女がどうしてあのような質問をしてきたのか、なぜ報告しないのか、とても気がかりであった。
「なぁ。」
「はい?」
「どうして・・・昨日のこと、言わなかったんだ?」
「えぇーっとですねぇ、なんとなくです。」
昨日の静んだ口調とは打って変わり、何よりも明るい――そんな口調で話しかけられた、友那は少々戸惑った。だが・・・
「どうして、あんなこと聞いたんだ?」
「言ったじゃないですか、分かりませんって。」
「でもなぁ・・・」
友那が次の言葉を進めようとしたとき・・・
「ちょっと、如月君!突然何なの!」
別方向から、彼に声が向けられた。
「はい!?。」
「質問がどうとか、報告とか・・・いったい、何があったのですか?」
「いや、それは・・・だな。」
当然、音夢が風紀委員だと知っていた友那は・・・。
「何で言わなきゃいけないんだ?」
その場を流そうとする。しかし・・・。
「昨日、如月先輩は喧嘩をしていたのです。」
彼―友那にとって最悪の一言が美春の口から飛び出た。
「き~さ~ら~ぎ~君。」
「はい!?」
先ほどから、何やら変なオーラを放っている音夢。
「後ほど、詳しく聞かせていただけませんか?」
「嫌だと・・・は?」
「言えると思っていますか?」
丁寧な言葉遣いだが、発している一言一言の迫力が凄まじい。引き下がる、その選択肢しか友那には残されていなかった。
家に帰った友那は、ぐったりとした様子で蒲団の上に倒れるように転がった。散々講師や風紀委員達の尋問を受けた彼は、結局「停学3日」という処分を受けることになった。
「はぁ、明日からどう・・するかな。」
勉強が好きというわけでもない彼にとって、この3日間は何よりの退屈となりうる。もちろん外出も禁止である。また、見つかったとなれば停学期間の延長、最悪の場合は退学になる。
「寝よ・・・。」
そう考え、友那は意識を深い海のそこへと沈めた・・・。
朝、目が覚めると・・・昼であった。すでに時計の針は午後の一時を指し示しており、友那の行動意識を低下させた。
「どうするかな?」
暇、そう彼は暇だ。することもなく、ただ、時間を持て余しているだけであった・・・。
時は夕方になり、日が沈み始めていた。誰もいない、その場にいるのは自分ひとり。孤独で淋しい空間。友那は一人暮らしであるからだ。
元々サッカーのスポーツ推薦で入学した彼であったが、とある原因で部活をやめることになった。それは喧嘩であった。だが、けっして望んでしたわけではなかった。一緒に入学した親友。中学時代、ともに同じ部活で過ごしてきた仲間。
その人が、喧嘩に巻き込まれた。夏休みに入る直前、新しくスパイクを新調しようと、本土にある少し大きめのスポーツ用品店に行った帰りであった。その時に、突然4人の柄の悪い連中に絡まれた。最初は抵抗しなかったが、向こうはヤル気満々であった。友那は、親友を逃がし、一人でどうにかしようと試みた。
結果は、返り討ちにすることができた。だが、相手が悪かった。相手の中の一人が市議会委員のドラ息子であったのだ。当然、そのことが新聞沙汰にまでなったのだ。
その後、学園は責任を取らせるということで彼を退部にしたのであった。同時に奨学金も切り、そして友那は親からも学園からも見離されることになった。
「おーい、いるー?如月!」
突然聞きなれた声がし、友那の意識を呼び覚ました。
「あぁ、あいてるから入ってくれ。」
「じゃあ、入るよ。」
そういって、扉の向こうの人が入ってきた。
「また、停学だなんて大変だな。」
「仕方ないさ、喧嘩したことには変わらないんだから。」
あっけらかんとした口調で彼は答えた。答えを受け取る人物。その人こそ、半年前の夏の日。彼が庇おうとした親友―片桐 裕也であった。
「まだ続いているの?嫌がらせ。」
「そうなんだ、しつこいやつらだからな。」
「ごめん、あの時は・・・」
「いいんだよ、もう。そんなことより裕也?」
「えっ!?」
「いいのか?部活のほうは?」
「あったけど、今日は早めに抜けさせてもらったんだ。」
「どうして?」
「友那のことが気になったから・・じゃだめか?」
少し、上目遣いで相手の様子を伺うように発せられたその言葉。
「俺のことは構うなって言っただろ。それに、おまえはサッカーに集中しろって言っただろ?」
「そうだけど・・・。」
「心配すんなって。俺は大丈夫だからさ。」
明るい口調。相手を心配させまいという気遣いからか、友那はそんな口調で裕也に語りかけた。
その後、裕也が友那の家から出て行った。ただ一人だけの空間に取り残された彼は夕食をさっさと食べて眠りにつこうとした。そんな時・・・・。
「よう、如月よ!元気か!。」
扉を開けて、一人の男が家に乗り込んできた。
「なんだよ!杉並、こんな時間にいったい・・・。」
「いやな、どうせ暇しているだろうと思ってな、こんなものを持ってきたのだが・・・。」
そういって、杉並と呼ばれた男は手に提げていた紙袋を差し出した。
「何だ?これ。」
「月刊ムーの先月号から去年の今月号だ!」
歯切りよく、発せられた言葉にうんざりとした友那は・・・。
「あのなぁ・・・。」
「どうした?」
「だれが、お前みたいな意味不明の宇宙人になりたいと思うか?」
「言っていることの意味がいまいちよく分からないのだが・・・。
はぁ、とため息をつき窓の外を眺めた。徐々に暗くなっていく、今日という一日が終わろうとしているこの時―こいつとの付き合いはが部活をやめた後、自由の時間が増えたときからだったな―と思い出した。
変な事に巻き込まれたりする時もあったが、待ち伏せをしている不良のことを報告し、裏口のルートを確保してくれたりと、助けられた場面がいくつもあったから、彼は一概に邪魔とも言い切れなかった。一緒にいて退屈したこともあまりなかった。
「まあ、時間なら腐るほどある。じっくり読ませてもらうよ。」
「ふっ、では三日後だな。」
「ああ、またな。」
そういって、杉並は部屋を出て、数刻後、友那も眠りについた。
そして三日後・・・天気は晴れで久しぶりに外にでたため、友那の体には何ともいえない妙な感覚があった。三日ぶりに通る通学路が彼の目からは奇妙なことにいつもと違って見えたのだった。残りの二日間は結局、杉並提供の月刊ムーの読破に全てを費やしてしまった友那であった。
―以外に時間がかかるもんなんだな。でも、やっぱり理解不能だ・・・
運気がどうとか、幻の民族だとか、興味のない彼にとっては退屈しのぎ以外の何者にもならなかった・・・。
(できるだけ、早めに返すか・・・)
そう思い、彼は重く感じる足を動かした。
そして、教室。中に入ったその瞬間、内部の空気が変わった。周りのクラスメイトは友那のことを普段よりさらに避けているように見える。
「そりゃそうだよな、喧嘩をして停学だからな。」
そう言って舌打ちをし、席に着いた。前からのことだから、友那は気にしてはなかった・・・というより慣れていただけであった。他の同級生からは避けられ、付属生からは恐れられ、先輩からは目をつけられている。話しかけてくるといったら、講師か風紀委員、もしくは杉並といった変わり者ぐらいであった。
「はぁ。」
そうため息をつき、友那は背もたれに体を委ね天井を仰いだ。
―いつまで、こんな退屈な学校生活を送ればいいんだ・・・学校でいろんな友達とふざけ合って、笑い合って、ただ普通に過ごしたい。俺の今の願いはただそれだけ・・・だけど、あれ以来変わっちまった、生活も感じるものも・・・。あぁ、めんどくせぇ・・・
教室の雰囲気に嫌気が差したのか、友那は不意に立ち上がり、教室を出て行った。出て行く際に、「待ちなさい!」とかいう言葉を、彼は聞いたような気がしたが彼は止まろうとはしなかった。
誰もいない通学路、歩いているのは友那一人、家とどこか似ている孤独な空気がする。風が吹き、彼の体を軽く撫でて、通り過ぎていった。そして、彼は風の吹く方へと体をむけ、歩き出した。花も葉も残っていない、今はまだ、春に咲くための力を蓄えている枯れた桜の木々を通り過ぎていった。しばらくすると、少し広がった空間に出た、そしてその中央には大きな枯れ木が悠然と立っていた。そして、その木の根元のほうに
「如・・・月先輩?」
「天枷?」
ふと、目が合う二人。しばらくの間二人には、ただ静寂が間を保っていた。そして、ふと
「どう・・・したのですか?」
「えっ!?」
美春が、急に口を開き友那は少し困惑した。
「お前こそ、こんなところで何してんだ?」
「えっ!?。」
「風紀委員のくせに、こんな時間。学校始まってるぜ。」
「先輩だって人のこと、言えないじゃないですか。」
当然であるが、風紀委員である美春の方がきつい注意を受けるだろう、かたや友那は遅刻常習犯、講師たちからもう諦められている。
「俺は別にいいんだよ。」
「どうしてですか?」
「俺が遅刻しても、別に誰も構いはしないんだ。」
「どうしてですか?」
「・・・知らないのか?」
「へっ?」
「俺が周りにどんな目で見られているのか知らないのか?」
「・・・。でも」
「どうした?」
「先輩は先輩じゃないですか!どうして、そんな決めるのですか!どう思われていてもいいじゃないですか、そんなはじめから諦めていたら何もできませんよ!。」
「・・・。」
―どうして、この子にもっと早く出会わなかったんだろう。半年前、もっと早くこの言葉を聞きたかった。俺が狂ったあの日、こんな俺になる前にこいつに会いたかった。どうして、こんな気持ちになるのか俺には分からないが・・・。
「というわけで、行きましょう学園へ!」
そういって、差し出された手、誰にも相手にされなかった友那に差し出された手。
「・・・まぁ、いっか。」
そう言いつつ彼は差し出された手を決して離さないよう、強く握り締めた。
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