中古住宅をリフォームして快適子育て

中古住宅をリフォームして快適子育て

「認める」ということ。


精神障害者のホームヘルプは、
3年間の試行期間を経て、今年度から全国の市町村で始まりました。
そして私達の町も。

実は、精神障害者について2日間しか研修を受けなかった私には難しいものでした。
本を読んだり、精神保健福祉士の友達にアドバイスをもらったり、Dr、Nsなど専門家から話しを聞いたり、手探りの状態で利用者と接する毎日でした。

そこで出会ったあるひとりの男性のお話です。

彼はずっと優秀な学生生活を送ってきた人。
彼のように優秀なお兄さん、弟に囲まれています。
家も由緒ある農家で、広い田畑があります。

それが重圧になったとは簡単には言えないけれど、
彼を不安定にしてしまった要因の一つにはなっていると思います。

彼の優秀さを忘れないお母さん、お兄さんと暮らしているので、
家族は彼の病気を頭では理解しているものの、
「心から理解」し「心から認める」ことが難しいのです。
その気持はとてもよくわかります。

「~しなさい」「昔はとても優秀だった」
そんな言葉を容赦なく彼に浴びせます。
悪気があるわけではありません。
家族にとってみれば、もどかしく、苦しく、
彼のような優秀だった人がなぜ?
という思いなのでしょう。

昔は昔。
今は今。
今の彼を認めないことには、彼の心の安定は望めません。

医者でもなければ、専門家でもないので、
家族に私の思いを伝えることはできませんが、
ヘルパーとしてできることをしようと思っています。
それは、「声かけの仕方」。

彼と私のやりとりを聞いていてもらえば、
だんだんと理解してくれるのでは?という思い。

「認める」ということ。


「僕は神経質なんだ。」
「神経質なんですね。でもとても良い事だと思いますよ。私は大雑把で。」
「僕も大雑把なところがあるよ。」
「ほんとですか!同じですね~。」

「洗濯物干せない。まいったなぁ。」
「洗濯機はどこにあるんですか?教えて下さい。」
「こっちだよ。」
「ありがとうございます!ここにあるんですね~。あ、洗濯終わってますね。このカゴに洗濯物を入れたらいいのかしら?」
「そう。この水色のカゴ。(といいながら、洗濯物をカゴに入れる)」
「じゃぁ○○さんに干し方を教えてもらおうかなぁ~」
「うん。じょうずにはできないけど。」

彼はとても綺麗に洗濯物を干す事ができます。
「わたしより上手!○○さんに習わないと!」
「そう?(嬉しそうに笑う)」

今まで目を合わせてくれなかった彼が、
初めて私の目を見て笑ってくれたこの瞬間。
とてもあたたかい気持になりました。

「認める」というと、難しいことのような気がするけれど、
「それでいいんだよ!」「ありがとう!」「大丈夫だよ!」そういう気持を言葉や笑顔や態度で示していけばいいのだと知りました。

そして、「ひそかに思う」のではなく、
ちゃんと言葉に出すことの重要さ。
恋愛にもいえることだけど、
思いを伝えなければ、相手に分ってもらえないのね、きっと。

日本人は「ひそかに思う」事が大好きで、
だから良い歌や、良い芸術作品が生まれたんだけど、
ここはアメリカンな私でいこう!と思ってます。

毎日が勉強。心を動かし続ける勉強。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: