爆笑結婚披露宴

※ 文中の「モル」は私の長く使っているハンドルネームです。楽天で登録できなくて残念!
     でも、「ろぼろ」って名前にも愛着を感じてきてます。(^o^)


★ 爆笑披露宴 ~平成3年10月、雨天 仏滅 の日曜日は笑いの坩堝!~

 私たちの結婚披露宴は、とにかく「パソコン通信一色に染めた」ってことが、
一番の特徴です。何せ、パソコン通信が取り持った縁なんだから、それっきゃな
いっ…って感じでした。

 当時は、まだまだ「パソコン通信」に対するイメージは「陰性」で、「おたく」
を意識させる面が強かったせいか、パソ婚であっても、親・親戚や職場関係者へ
の体裁を考えて、そのことには全く触れないで(避けて)披露宴をされる人が多
かったんです。パソ通メイトはほとんど披露宴に招待しないか、招待しても、単
なる友人としての位置づけ。もちろん、ハンドルネームなんて、披露宴ではご法
度もご法度。NETで「祝電でハンドルネームを出すのは遠慮してほしい」って
な通達さえ、見たことがあります。

 30歳をとっくに過ぎて独身貴族を謳歌してた「超独身主義の」私は、何とな
くそういうのに反感持ったものの、まー、私には関係ないことだと思ってました。

 ところが、いきなり35歳でパソ婚することになって、2年ほど前に見た、あ
「反発を感じた通達」のことが頭をかすめ、「私たちは堂々とパソ婚を前面に出
すぞぉぉ!」と決めたワケです。夫も私に負けないくらいの「超独身主義」だっ
たのが、パソ縁で「奇跡の結婚」が実現し、天地がひっくりかえるほどの驚愕を
それぞれの知人たちに与えたくらいですから、マジに、パソコン通信での出会い
がなければ、二人とも一生独身だったと思うんです。それだけに、パソ通を粗末
にしてはバチがあたる? 幸い、そういうことにうるさい関係者が両家ともいな
くて、夫の職場だって大学だからまわりだってみんな理系オタクだもんね。(^o^)

 だから、当時出入りしてた主なパソ通NETの関係ボードに、わざわざ「本名
での祝電はご遠慮!」の通達をボード責任者さんに頼んで、通達してもらいまし
た。宛名も差出人名も、必ずハンドルネームで!とお願いしたってことです。

 披露宴に招待した友人の大半は、パソ通友人で、しかも、新婦側からの招待は
ほとんど男性の友達だったのも、珍しいかったかしら?

 披露宴でのスピーチは少な目だったので時間的余裕があり、お色直しで席をは
ずしてる間に読まれることの多い祝電を、新郎新婦がちゃんと在席してる時に!
という進行にしてもらいました。 で、司会者さんには、ワケのわからないハン
ドルネームでの祝電が多いだろうことを事前に説明し、当日は、前もって祝電を
見せてもらって、振り仮名を打ち、司会者さんが読むのに困らないようにしまし
た。何せ、アルファベットの名前や、記号入りの名前があるもんですから。

 そして、「受け狙いの思惑」通り、祝電披露の時間は爆笑のウズでした。「ク
レ*ミさん・モルさんおめでとうございます」に始まり、差出人はF*APPY)
やらBi*dieやら、キン*コングやら、ヴァー*ルやら…。

 出会いの場となったNETは、今はもうなくなってしまいましたが、当時からの
パソ通メイトとは、今もずーーっと、夫婦共通友人として、親交は続いています。
また、私たちに続き、同じボードから続々とパソ婚カップルが誕生し、結婚披露宴
に招かれたのも、喜ばしい出来事でした。パソ婚を隠すような結婚式なんて、私た
ち以降はほとんど見かけなくなったのは嬉しいことです。

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