『アガルタ通信』

『アガルタ通信』

アガルタ通信2009ライナーノート


DISC 1
1. Masada Jam (濱雅寛)
2. Lady‘s Blues (R.Kirk)
3. Eric (濱雅寛)
DISC 2
1. Fedaiyen (濱雅寛)
2. K.J. (濱雅寛)
3. Hexagon (濱雅寛)
4. オマケ (奥野~南山Duo)

奥野義典(as,ts)横山祐太(tp)武内宏峰(bs)
濱雅寛(g)山田賢(g)南山雅樹(key)
瀬尾高志(b) 樋口千里(ds)
録音:2009年3月29日 札幌『くう』にてライブ録音
録音者:長谷川YUMI
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みなさん、お待たせいたしました!一部で大好評を博した『アガルタ通信2008featuring奥野義典』に続くfeaturing奥野シリーズ第2弾です。半年ぶりに奥野義典を迎えたアガルタ・ライブはおかげさまで満員の中で行なわれました。サウンド・チェック時からリラックスした良い雰囲気で、アンコールの奥野~南山デュオまで実に心地の良い緊張感で演奏できました。今回は演奏した順そのままの曲順で編集は一切ありません。どうかライブを一緒に楽しんでいるという感じで聴いていただきたいと思います。
録音ですがワン・ポイント録音ですので楽器によっては聞え辛い箇所もありますが、ご了承下さい。

今回のCD-Rでは私(濱)の曲が多いですが、これらの曲は(2―2を除き)ほとんどメンバー全員のインプロビゼーションで出来ています。私が提示した数小節を元にメンバーでセッションしていくという演奏方法で成り立っています。我々はリハーサルを一切しません。ライブ当日のサウンド・チェックのみで事前にメンバーに渡した数小節の断片から曲を全員で作り上げていきます。最近、作ったEric(1-3)はソロの指定も全くしていないので、次にどういう展開になるのか演奏していかないとわからないというスリリングな曲です。曲の進行表(ソロの順番等の指定を書いた表)にも『成り行きで・・』と書いてあります。

Eric のことを書いたので他の新曲も紹介します。Fedaiyenはご存知、日本が誇るジャズ・トリオの『フェダイン』に捧げた曲ですが、リズムパターンとメロディーが一緒に出来たもので武内のバリトンでテーマをとるために書いた曲です。このために武内にバリトンの音域とか教えてもらいました。CD-Rではバリトン・サックスが割とオフ気味になっていて聞え辛いかもしれませんが、このバリトン強烈でした。

K.J. は『歌謡ジャズ』の略です(笑)古澤さんのなんともいえない歌謡曲チックな曲が大好きで、ああいう雰囲気の曲も1曲欲しいな~と思いながら出来た曲です。30歳の頃に作った曲の1部を使ってあります。今回、奥野義典のテナー・サックスで立派な歌謡ジャズになり大変、感激しております。奥野義典の歌うサックスがタマリマセン!!
他の曲は『アガルタ通信2008』にも入っていた曲ですが、演奏の印象もかなり違っていると思います。ラサーンのLady’sBluesはテナーで演奏しています(奥野の選択)

オマケについて・・・オマケといっては失礼にあたるくらいに素晴らしい演奏です。奥野義典をゲストに迎えたライブは、私の構成でアンコール前で大爆発して、アンコールで客を泣かす(笑)というよくあるパターンを採用していますが、アンコールは奥野と南山のデュオでスタンダードのバラードを・・・私の趣味で演奏してもらっています。
『2008』ではIn A Sentimental Mood を演奏してもらい、傍で聴いていたメンバーの西條tbが立てなくなりました(感動して)今回も私のリクエストです。ジャズを聴いている方なら誰でもわかるスタンダード曲ですが奥野~南山の絶妙なインタープレイを十分お楽しみ下さい。

アガルタ通信について
1997年にエレクトリック・マイルスの曲を演奏するというテーマのもとメンバーを集めリハーサルを開始する。翌年、江別「ども」にて初ライブ以後,札幌「161倉庫」「ジッピーホール」「ジェリコ」「くう」小樽「フリーランス」釧路「ジスイズ」等でライブ活動を続ける。メンバーの交代も沢山あったがここ5年位からほぼ現在のメンバーでライブ活動を行ないオリジナル曲での演奏がほとんどになった。
年に一度マイルス追悼ライブと称してエレクトリック・マイルスの曲ばかりのライブを行なう。

このライブを実現させてくれた札幌『くう』の山本・松永両氏、この録音をしてくれた長谷川YUMI氏、会場を満員にしてくれたお客さん達、このCD-Rをお買い上げ下さったアナタ!!
ありがとうございます!!!!  (濱 雅寛)


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