かつて、かいじゅうたちの本棚があった。

2026年03月30日
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ドラマ感想つづき。

「テミスの不確かな法廷」についての感想を書きたいと考えていて、何を軸にしようかと。

 ドラマとしては、生来、自閉スペクトラム症の裁判官が、そのことを周囲に隠しながら日々の生活を送っていて、
その心の葛藤や日常に起こる出来事(たとえば齟齬)、発達特性を持つ人が司法に携わることについて、など、たくさんの問題提起を含んだものでした。
 ですから、それを踏まえて、ただ面白おかしいだけのお話を観たいのではなく、自分自身や家族、周囲の人に「普通じゃない?」という感覚をもったことのある人には、参考になるドラマだと思います。
その観点からは同様に、フランス製のドラマ「アストリッドとラファエル」シリーズもオススメです(^_^)

一度レビューを開くと、続けてオススメされるのでとりあえず片っ端から開いて見ていたのですが、みなさんの感想は
好意的なものが多かった、というか、好意的なものしかなかった。たしか、放送開始直後か、開始前に見かけたレビューに、「自閉症の人は、他の人より高知能だという誤解をまねくのではないか」と書いている人がいて、まあ、そうね、どちらに振れるか分からないし、たしかに、そう思い込む人がいてもおかしくない。
ま、でも、思い込みとしては、「自閉症の人はみんな知能が低い」のほうが圧倒的に多いのだろうから、そうでないこともある、ことが分かることのほうが、有用かと思いますね。

 ドラマのレビューって、原作とは、別なんですよね。よくわからないんだけど、テレビドラマとしての質をとやかく言う視点を私は持っていない。そして原作は読んでいない。ですから、私に書けることを書きます。以下↓



主人公の安堂裁判官は、子どものころ、父親に「どうして、普通にできないんだ、まるで宇宙人だ」と言われたことをよく憶えていて、おとなになった今もことあるごとに「ぼくは宇宙人」と考えている。それは、
社会を恨んだり、憎んだりする感情ではなくて、社会を別の視点から俯瞰して見る態度だ。自分を卑下するわけでもない、フラットに「ただ違う」だけ、だ。それは私にはよくわかる。腹の底から納得のいくものだ。

私自身は、発達障害の診断を受けたこともないし、昭和の中頃にはまだ、いまのように研究が進んでいなくて、発達障害や特性なんてことばも一般的ではなかった。でも、私がいまの時代の子どもならば、確実に何らかの診断名がつく子どもだったろうという自覚がある。かつては、重度の自閉症の人たちが、教室も別枠で存在していて、いまのように、「傾向」とか「特性」とか、つまり「スペクトラム」に含まれるような概念自体がなかった。だから、「あきらかに自閉症」ではない私は普通のことが普通にできているはずだった(でもできちゃいなかったのだよ、実は)最近でも、ネットの記事で、発達障害が疑われる、成績のいいお子さんを持つ親御さんが学校の先生から「何の問題が?診断など不要でしょう?」と言われた話を読んだが、本人の「生きづらさ」と親の「この子、なんかヘン?」と学力は、あんまり関係ないように思われる。

勉強ができることと「普通にふるまえる」ことは、直接連関してはいない。
博士に変人と言われる人物が多いのも自明のこと。
もっと言えば、勉強ができればできるほど、常識人である、とは決して言えない。
なんなら逆では? それは、論拠がないので、語れないけど。

ですから、私はあのドラマを、安堂さんて、変わった人だなあと観るよりも「わかるわかる」と首をぶんぶんと縦に振って観ていたわけです。「アストリッドとラファエル」も、そうです。共感して、いいのかな?
普通でないことには、何の違和感もないわ。そしてそれが何か問題だと考えたことはなかった。

しばらく考えたんだけど、世の中には、わたしの目には見えない透明な枠組みが存在していて、うちの母などは、それが極太ワイヤーでできているくらいに、うるさいのだ。だから、それが見えていない私も見えている体(てい)で、うまいこと話を合わせてやってきたつもりだったけれど、じつはまったく見えていないし、見えてもいないものを我が子たちに教えることだってできなかったのだ、と去年の秋に思い至ったんですね。(このあたりの話は少し前に書きました)極太ワイヤーではないにしても、みんなにとって邪魔になることも多いその枠組みは、私には見えない、たぶん透明な綿菓子みたいなものだ。だから分かってるような顔をしながらガスガスぶっ壊して進むのだw 痛くも何ともない。だって、ないのだから。正確には見えない。

で、同じような特性のある人たちには、やっぱり、見えない。
でも、なかには、それが電気の通っだケーブルくらいにビリビリ痛みを感じる人もいる。
その感覚は、人によって違うんだよ。感知しないものは、しかたないじゃん。
そして、みんなに見えている枠組みが見えない人のなかには、まったく別の素材でできた別の世界が
同時に存在していたりするんだ。それは、「普通」の枠組みの人間から見たら、ものすごく高度で想像を超えたものだったりするんだね。というのが、私の、このドラマを観た感想なんだけど、もういいやw
疲れちゃった。

長くなったので、つづきはそのうち書きます





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Last updated  2026年03月30日 21時45分03秒
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