モンタナの牧場から
田舎者のカウボーイのボーが
ロデオ世界選手権大会に出場のため
バスの旅で大都会のフェニックスへ
はじめて出かけました
牛のことなら良く知っているけれど
女とは、ほとんど逢ったこともないボーです
天使のような女を見つけて
小牛をねじ伏せるように
何が何でも我がものにしようと
張り切っていました
フェニックスに着いた夜
酒場で歌うシェリーを見た瞬間
ボーは盲目的な恋に堕ちてしまい
絶対に結婚すると一方的に大騒ぎをします
迷惑なのは冴えない歌手ながら
ハリウッドを夢見ているシェリーです
マリリン・モンローが酒場の歌手役で
豊かな体のラインを存分に見せて歌います
きっとあまり利口すぎなかったせいでしょう
シェリーには、まだ純真さが仄見えます
それでもボーの世間知らずな無垢ぶりには
仰天の連続です
嫌がって逃げ出すシェリーを
投げ縄で捕らえるという非常識もします
当時マリリン・モンローは
セックス・シンボルのように言われていましたが
この映画を見れば
彼女の内面の善意と哀しみ
そして、とてもかわいい女が見えます
素晴らしい女優です