1942年、フランスでは
ユダヤ人達が胸に黄色い星をつけさせられ
公共の施設、レストラン、など
立ち入ることを禁じられていました
ユダヤ人迫害の政策を進めていたヒトラーは
ナチス・ドイツの支配下にあったフランスに
ユダヤ人2万4000人の検挙を要求しました
これが後に『ディヴ事件』とよばれています
ある日、ユダヤの人々は
うむを言わさず家から引き摺り出され
引っ立てられて
劣悪な強制収容所に詰め込まれました
食べものも水も満足に与えられず
非衛生な環境で子ども達に
病気が蔓延します
大人たちも殴られたり蹴られたり
酷い扱いを受けます
まるでヴィクトール・フランクルの
「夜と霧」を、映像で見ているようで
見るに堪えない場面の連続です
そうして男と女、親と子どもは、引き離され
ポーランドのガス室へ行く列車に
乗せられて行きました
わずかな生き残りのひとたちが
記憶をたどってなるべく正確にと
この映画は作られました
懸命に病人を治療するユダヤ人の医師を
フランスの名優ジャン・レノが演じています
よくこんな作品が出来たものと思いますが
これが現実に有ったことだと思うと
同じ人間として、身の毛がよだちます
自分も同じ状境に置かれたら
どうするのだろうかと恐ろしくなります
もう一度見るのは辛すぎます